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環境から車社会を見るモータージャーナリストが熱弁──クルマの未来予想図!【未来予想 1】

「環境を汚さず砂漠なども快走できる電動バギーのコンセプトカーだ。」

初お披露目は、2019年3月のジュネーブモーターショー。目で見て即わかる「楽しい電気自動車」だ。コンセプトカーなので、いまのところ量産予定はない。

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重厚長大な自動車産業がプロバイダーに変貌するID.BUGGYの透視図を見てもわかる通り、MEBプラットフォーム(車台)は長方形のバッテリーパックの前後にモーターなどの各ユニットとタイヤが付いただけのシンプルな構成になる。エンジン車に比べるとユニットが少ないこともあって「まるでスマートフォンにタイヤが付いたようなものだな」と言う人もいるが、これがあながち見た目だけの比喩ではなかったりもする。

というのも、フォルクスワーゲンはe-モビリティへの変革と同様の熱意でデジタライズにも取り組み、新たなソフトウェア部門「Car.Software」を立ち上げた。2025年までに約1万人のデジタル専門家を配属し、自動車関連ソフトウェア開発における内製率を現在の10%未満から60%以上に引き上げる計画だという。驚くべきは車両用のOS(オペレーションシステム)を自製すること。ID.3で初搭載される予定の「vw.os」は「フォルクスワーゲンオートモティブ クラウド」と繋がることで、ユーザーに様々なサービスを提供することになる。つまりは、フォルクスワーゲン自身がプロバイダーになるという宣言であり、GAFAなどと呼ばれる巨大IT企業にも立ち向かっていこうというのだ。

Dr.ヘルベルト・ディースCEOは「ソフトウェアはこれからのクルマのあり方に大きく影響します。それは付加価値の大部分を占めます。これまで私たちは7年間のCar Cycle(モデルチェンジまでの期間)で考え、働いてきましたが、今後は数週間、数日単位で考えることを学ばなければなりません。お客様はクルマのライフサイクル全体にわたりアップデートやサービスが提供されることを期待しています。我々の『ハードウェアとしてのクルマ』に、ハイテンポの『ソフトウェアの世界』を補っていかねばなりません」と語っている。

コネクテッドサービスの重要性はどの自動車メーカーも認識しているが、オペレーションシステムやクラウドを自身で開発するほど本気で取り組んでいるところはほかにない。

重量約1995kgのオフロードカー。バッテリーが重いのである。それでも、0-100km/hは約7.2秒という。10年後の未来には、こんなクルマがガンガン登場しているかも。メーカーにとってのメリットは2つある。1つは、これまで200社のサプライヤーによる70種類のコントロールユニットが1台のクルマに搭載されていたのだけれど、それをvw.osに統一することで大幅な簡素化が可能になる。またコストダウンにも繋がる。もう1つは、AndroidやiOSがサービスを提供することでスマートフォンというハードウェアのファンになってもらって利益をあげているのと同様に、vw.osにあらゆるサービスを組み込むことでフォルクスワーゲンのファンを増やせるということ。そのためにはクルマに乗っていないときも満足を得られるサービスが必要と考えているという。

重厚長大な自動車産業とスピード感が問われるITは相反するところがあるが、フォルクスワーゲンは自らが変革を始めた。ただクルマを造って売ればいいという時代は終わり、IT企業と同じビジネスモデルをとらなければ生き残れないという予見でもあるのだ。

石井昌道

モータージャーナリスト

自動車専門誌の編集部員を経て、モータージャーナリストへ。エコドライブの研究が趣味。

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