日本に上陸したBYDの新型「シーライオン6」は、見ても乗っても驚きしかなかった! 『GQ JAPAN』ライフスタイルエディターのイナガキがリポートする。
新型BYDシーライオン6の特徴
価値ある398万2000円──新型BYDシーライオン6試乗記
1.エクステリア2.インテリア3.日本仕様化は多岐にわたる1.エクステリア
エクステリアは、オーソドックス。先進性をアピールするものの、デザインはそれほど冒険していない。
レクサスのスピンドルボディなどと比べると、いささか個性に欠ける。もっとも、誰にでも受け入れられやすいデザインであることは間違いない。
BYDによれば、「OCEAN X DESIGN」と名付けられたBYDの海洋シリーズに共通するスポーティでエレガントなスタイルがベースという。
資料には「フロントビューではホリゾンタルラインを採用したバンパーグリルとシャープなヘッドライトで『海洋美学』を象徴」と謳う。“海洋美学”というのが不思議な言葉だが、調べると、広大で穏やかな海にインスピレーションを得たものという。ちょっとわかりにくいだけに、日本ユーザーが本デザインをどう思うのかは気になるところだ。
2.インテリア
インテリアは、ひと目で先進感が伝わるデザイン。インストルメントパネルやドアトリムにも、ブラウンのダブルステッチを施すなど細部にわたりクオリティを高める。
インパネ上部には、マルチタッチスクリーン(15.6インチ・改良型)を設置。しかも、車載用ナビゲーションシステムも内蔵する。メーカーによっては、コストとの兼ね合いで車載用ナビゲーションシステム搭載を見送るインポーターもあるだけに、BYDは頑張ったと思う。
オーディオにはアメリカ・カリフォルニアに本拠を構える「Infinity」の10スピーカーシステムを採用するのも目玉だ。カーオーディオに長けたハーマンインターナショナルが有するブランドだけに、作り込まれたサウンドに感動。静かなキャビンに、重厚でクリアな音はよく似合う。300万円台のクルマでInfinityを標準とした点も素晴らしい。
頭上には全席に開放感をもたらすパノラミックガラスルーフ(電動シェード付き)も標準装備。もはやオプション装備は不要なレベル。「eスポーツシート」と名付けたゆとりあるサイズのフロントシートには、ヒーターとベンチレーションも付く。電動調整式だが、助手席の高さ調整機構は省かれていた。細かい部分のコストカッによって、魅力的なプライスを実現したのだろう。
キャビンの快適性では、トヨタ ハリアーや三菱 アウトランダーPHEVにも劣らない。むしろ、各所のデザインは秀でているかもしれない。実車に触れて、ますますBYDシーライオン6の実力の高さに驚くばかりだった。
3.日本仕様化は多岐にわたる
「Japan Mobility Show 2025で日本初公開、その後 発表に先駆け先行予約の受付を始めましたが300件以上の申し込みがありました。総額30万円相当のオプション・アクセサリーがプレゼントされるキャンペーンこそ実施しましたが、正式な価格を案内していない状態での話です」
BYDオートジャパン商品企画部の新道学部長は、こう述べた。価格がわからない時点で300件以上というのはすごい。しかも、申し込んだ人は未試乗である。実際に乗った筆者からすると、それでも後悔はしないと思う。例えば、右ハンドル化に伴いウインカーレバーも右側に設置する。
「広く日本ユーザーに振り向いてもらうために日本仕様を作り込んでいます。輸入車に対する気になる要素として挙げられる、ウインカーレバー位置や信頼性などをひとつひとつ解消しています」
ちなみに日本におけるBYD車の6割は、日本車からの乗り換えという。ピュアEV中心のラインナップだけに、日産「リーフ」ユーザーなどからの乗り換えが多いという。
「シーライオン6のライバルモデルは、表立っては言っておりませんが日本車より安価なのは間違いないかと思います。このサイズのプラグインハイブリッドSUVで300万円台のモデルは(日本市場だと)ありません。唯一無二のモデルです」
どうしてこれほどリーズナブルなプライスが実現できるのか?
「BYDの場合、サプライヤーが垂直統合で構成されているため、多くの部品やパーツが自社開発もしくは自社製造です。量産効果が極めて高く、結果、バッテリーなどの価格を他社より安価にできるため、車両価格も抑えられます」
日本市場のシーライオン6は、“全盛”とも言うべきフル装備仕様のみ。装備を絞って、さらに車両価格を引き下げる計画はなかったのか?
「ステッカープライス(メーカー希望価格)だけで勝負しても意味がありません。バリューを持たせないといけいないと考えます。中国市場におけるBYDは“なんでも付いてお買い得なクルマ”といったイメージを持たれています。他国での展開も同じ考えです。また、仕様を絞ることで、製造品質も向上します。中国国内だと、装備をやや絞ったグレードもありますが、それでも比較的リッチな装備内容です。グレード体系は現地もシンプルで、4バージョンしかありません。製造効率を簡単にしたいといった意図もあります」
日本使用には今後AWDモデルも上陸する。最初に導入されるFWD(前輪駆動)モデルと違い、ターボエンジンを搭載する。
「ターボエンジン採用は、後輪用の駆動モーター追加のため、車両重量が嵩むためです。いたずらにパワーを求めた結果ではありません。あくまでパフォーマンスを構成する主はモーターです」
ちなみにパワートレインも日本仕様にローカライズされている。
「使用燃料はレギュラーですが、これは日本専用開発です。本社側で『日本のユーザーにレギュラーが多ければレギュラーにしよう』となりました。CHAdeMO(急速充電方式)搭載も本国の意向です。ほかのブランドでは変換アダプターを使うケースもありますが、それでは充電効率が下がってしまいます」
BYDは日本市場に対してホンキなのだ。
「来年は軽自動車規格のピュアEV『ラッコ』を日本市場に導入しますが、あと2モデル追加したいなぁと考えています。ただし、急速充電機能のCHAdeMO化は大変です。普通受電のみだと利便性は大幅に下がるので、CHAdeMO化は必須と考えます」
BYDの躍進は止まらない。しかも、闇雲に新モデルを投入せず、日本市場をしっかりと考えてローカライズされたモデルのみ投入する点に好感がもてる。
2026年のBYDから目が離せない!
▲前ページ:「価値ある398万2000円」
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みんなのコメント
それに金払って乗る人いる?