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パルサーの生まれ変わり!? 新型ノートは50年に及ぶ日産FF小型車の血統を受け継ぐ

日産から3代目ノートが発表された。2020年12月23日(祝)より正式に発売される予定だ。現在、国内における日産小型車の基幹となるノートだが、その系譜をたどると行き着く名車の名前が浮かぶ。その名は「日産 パルサー」とそのご先祖「チェリー」だ。50年に渡る日産FF小型車の歴史をダイジェストでご紹介しよう!

日産には王道のサニーとは異なる、もうひとつの小型車の系譜があった

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旧プリンス自動車の技術者が担ったFF車の開発

昭和40年代、日産の小型車の中心は「サニー」だった。ライバルの「トヨタ カローラ」に対抗すべく年々クラスアップを果たし発展を遂げると共に、空白となったベーシックなポジションを埋めたのが、昭和45年(1970年)に登場した「チェリー」だった。

FR(後輪駆動)のサニーに対し、チェリーは当時としてはまだ珍しいFF(前輪駆動)を採用。合理的な設計やどこか欧州車を思わせるシンプルなデザインとともに独自の魅力を放っていた。もともとは、日産が吸収合併した旧・プリンス自動車(スカイラインを誕生させたメーカー)で開発されていたというストーリーも興味深いところだ。

チェリーから始まったFF車の系譜はパルサーとマーチへと発展

チェリーはその後、主にプリンス出身の開発者の手により「パルサー」とベーシックな「マーチ」へとそれぞれ進化。共にコンパクトカーの激戦区である欧州に向けた世界戦略車として、保守的なイメージの強かったサニー(輸出では主にアメリカ市場向け)とは対照的なポジショニングを確立していった。

ただし日産の経営不振によって大幅な合理化が図られた1990年代には、サニーとパルサーはもう実質的な兄弟車となっている。

2005年、日産小型車の中心となった初代ノートの誕生

ノート・ティーダ・マーチによる3強コンパクト布陣を用意

日産の小型車「ノート」の初代モデルが華々しくデビューしたのは2005年。2002年には「マーチ」が、そしてノート登場の前年2004年には、パルサー・サニーの流れをくむ「ティーダ」がそれぞれ発売されており、3つの個性的な小型車がラインナップされていた。

中でもノートは、上級モデルのティーダ、ベーシックなマーチに囲まれたど真ん中に位置し、ユーティリティプレイヤーの役割を担った。同様のポジショニングにより、当時小型車でNo.1の人気を誇っていた「ホンダ フィット」(初代:2001年~2007年)の対抗馬でもある。

プリウス大ヒットの陰でティーダが1代限りの敗退

その後2012年、当時販売を急激に伸ばしたハイブリッドカー「トヨタ プリウス」の人気に対抗出来なかったティーダが販売を終えたタイミングで、2代目ノートが登場。ノートの守備範囲はさらに拡大した。

日産にとって急務だったハイブリッド化は、2016年のe-POWER(イーパワー)追加でようやく達成。ノートへのe-POWER搭載の功績は大きく、2017年からは3年連続で小型車販売1位の称号も得たほどだ。e-POWERの販売比率はノート全体の6割から、多い時で8割にものぼったという。そのため3代目の新型ノートでは通常のガソリンモデルを廃止し、e-POWER1本のみに割り切った。

3代目ノートは「パルサー」を名乗った方がわかりやすかったのでは!?

3代目ノートはポジショニングを変えて上級移行

3代目ノートは、幅広い守備範囲を網羅していた初代や2代目とは異なり、ポジショニングを変えてきた印象だ。

新型はことさら広さも強調せず、むしろボディサイズも先代よりやや縮小しているほどだが、価格帯は全車で200万円台に上昇し、内外装の質感の高さもこれまでのノートのイメージを覆すほどクラスアップさせた。これに対しSNS上では『新型ノートは高い』と、日産ファンの間では戸惑いの声もあがっている。むしろ新型は「パルサー」や「ティーダ」の名で出した方が、ポジションアップのメッセージも伝わりやすかったのではないだろうか。

ネーミングはともあれ、かつてハイブリッドカーに敗れ消え去ったティーダの無念を、ここで再びきっちり果たそうとしているように見えて興味深い。

ベーシックな役割は軽へとバトンタッチ、マーチはこのまま消滅か

いっぽうで、これまでノートのガソリン車モデルが守備範囲としていた100万円台のベーシックなポジションは、急成長を続ける軽自動車の「ルークス」「デイズ」に譲った。そこがライバルのフィットや「トヨタ ヤリス」との大きな違いだ。かつてゴーン氏が過剰なコストカットに腕を振るった時代に推し進められた割り切り過ぎた戦略の幻影が今もちらついて見えるようで、そんなところも日産ファンを戸惑わせている。

なお軽以外にも、日産にはベーシックなポジションを担う小型車としてマーチも用意されている。現行型は2010年に登場し今も細々と販売されるが、近年はすっかり存在感が薄れた。40年近い歴史を持つ老舗ブランドだけに、今のぞんざいな扱いは悲しい限りだが、残念ながら国内ではもう既にその役割を終えてしまったと言って良いだろう。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

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