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BMW Z4 M ロードスター/クーペ 中古車購入ガイド(3)

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BMW Z4 M ロードスター/クーペ 中古車購入ガイド(3)

もくじ

ー Z4 M クーペとロードスターの違い
ー 3.2ℓストレート6とMTに陶酔する前に
ー BMW Z4 Mの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見

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Z4 M クーペとロードスターの違い

この記事を書いている時点で、代表的な中古車ウェブサイトにはクーペとロードスターあわせて35台のBMW Z4 Mが掲載されている。

価格は、走行距離145,000km/2006年ロードスターの£12,500(189万円)から、走行39,000kmでやはり2006年式ロードスターの£28,995(440万円)まで。最も高額なクーペは、26,000km走行の2007年製で£28,390(430万円)だ。

クーペとロードスターは一見するとスペックは同じだが、クーペのほうが少しダンパーが硬く、リアのスタビが太く、ステアリングが少しクイックだ。実際にはソフト・トップの方が15kgほど軽く、わずかにアグレッシブなジオメトリー・セッティングになっており、少しスポーティということになる。

クーペの新車価格は2006年で£41,285(615万円)、ロードスターは£42,950(639万円)だ。現在ではその差は逆転し、おなじコンディションならクーペよりロードスターのほうが£3,000(45万円)ほど安い。

レースをしないなら、少しだけお手頃なロードスターを買うほうが賢いかもしれない。

BMW Z4Mバイヤーズ・ガイドの著者でARDSレーシング・インストラクターのデビッド・スミサラムいわく、彼のロードスターはサーキットでクーペと同じくらいクイックだという。

3.2ℓストレート6とMTに陶酔する前に

Z4 Mの販売時期は2006年から2008年までで、その2年間にロードスター、クーペ合わせておよそ1500台が販売された。

購入者はクリス・バングルのスタイリングとボクスター/ケイマンをしのぐMパワーのパンチに魅了されたもの。343psを発生する3.2ℓのストレート6は、ゲトラク製の6速マニュアル・ギアボックスを通して後輪を駆動し、0-100km/hを5秒以下で駆け抜ける。

予算が厳しいなら、エンジンのバルブ・クリアランスがサービス2回ごとに点検が必要であることを覚えておいたほうがいい。BMWのディーラーなら£1,200(18万円)かかるが、独立店なら£700(10万円)ほどだ。あるいは、エンジンの構造は比較的シンプルなので、専用の工具とノウハウさえあれば自分でもできる。パーツ代はおよそ£200(3万円)だ。

Z4 Mはフライ・バイ・ワイアのスロットルと、VANOS可変タイミングを採用している。VANOSシステムを使った初期のM3(エンジンは同一)の問題は、Z4 Mの登場までには解決されており、エンジンは全体的に故障知らずだ。ただし、コンロッド・ベアリングの故障(ピストン・スピードはとんでもなく速い)や硬いサスペンションに起因するエンジン・ボルトの破損など、個別のトラブルは残る。

また、1200マイル(2000km)のランニングイン・サービスの受け忘れに関する恐ろしい警告も目にする。これはオイルのスペックの問題であるが、スミサラムは異論を唱える。

「工場出荷時のZ4 Mのオイルは標準的なスペックのものです。これは製品保証の問題であって、エンジンのコンディションに影響を与える類のものではありません。現に、わたしのクルマは4,000マイル(6400km)時にランニングイン・サービスを受けましたが、現在まで快調そのものです」と彼は言う。

真実はどうあれ、Z4 Mは現役のサラブレッドであり、ランニング・コストも問題ない。販売店はZ4 Mを最高のスポーツカーだという。魅力的な言葉だが、売りに出ている35台の値段は様々だ。

詳しく学んでいこう。

BMW Z4 Mの中古車 購入時の注意点

エンジン

オイルとフィルターの交換は7500マイル(12000km)ごとが望ましい。その他のサービスをきちんと受けていれば、初期のランニングイン・サービスは言われるほど重要ではない。

点検IIサービスではバルブ・クリアランスのチェックを行う。コンロッド・ベアリングの破損は12万kmを過ぎると心配だ。予防的交換のための予算が必要。

アイドリングがラフなら、アイドリング制御バルブをチェック、清掃のこと。エンジン・マウント・ボルトも要チェック。破損の恐れがある。

外装

ロードスターでは、腰をかがめて屋根のドレイン・ホールを見つけ、詰まっていないか確認すること。ワイヤー・ハンガーを使ってごみを取り除こう。

クーペの場合、トランク・リッドの裏側の腐食をチェック。腐食はトランク・リッドとリア・ウインドウの間のくぼみにたまった水が原因。

側部の事故がきちんと修理されているかもチェック。ここはZ4 Mで腐食が起きやすい場所だ。リアのセンター・ブレーキ・ライトが動作するかも要チェック(取付ねじが固すぎる場合が多い)。

内装

ドアハンドル、スイッチ類、それにドライバー・シートのサイドサポート部分がすり減っていることがある。パワー・ウインドウが正常に動作するかもチェック(レギュレーターにはトラブルが多い)。

サスペンションとブレーキ

リアのトレーリング・アームのブッシュは8万kmで劣化し始め、タイヤの偏摩耗を引き起こす。フロントのブッシュはトラブルが少ない。リアのスプリングはぽっきり折れることがあるので、太くて低いアイバッハに交換を。

だからといって乗り心地は変化しない。なにせ、最初から岩のように硬いのだ。ブレーキはフィールがないかもしれないが、アフターマーケットのパッドで変わる。標準のパッドは一般道ではよいが、サーキットでは使えない。

専門家の意見を聞いてみる

デビッド・スミサラム
英国BMWカー・クラブ


「55,000マイル(88,000km)走った2006年のロードスターを所有しています。モータースポーツの仕事をしているので、旧いE46のM3が速くて信頼性も高いのを長い間見てきました。一般道でもサーキットでも使えますからね。それで、Z4 Mを考え始めたんですよ」

「マニュアル・ギアボックスと自然吸気ストレート6を搭載した最後のBMWスポーツですからね。わたしのはロードスターなんですが、ぜったい買いですよ。初めからオープンとして設計されているんで、ボディはクーペと同じくらいしっかりしています。値段も比較的安いし、晴れていればクーペよりずっと楽しいですよ」

知っておくべきこと

ロードスターの屋根の開閉モーターは、防滴の箱に入っている(助手席側にある)が、屋根のドレイン・ホールが詰まっていると、箱の中に水が入りモーターは止まってしまう。

幸い、BMWカー・クラブの頭のいい連中がモーター・ボックスを問題ない場所に移動させることで解決した。

いくら払うべき?

£12,000(180万円)~£13,495(200万円)

プライベート・セールで2006年、走行距離14万km超のロードスターが出ている。ただし、平均的なクルマのオークション・ガイドの価格は、£7,000(104万円)だ。

£13,995(208万円)~£15,495(231万円)

06年から07年のロードスターで走行10万km程度のもの。強気の値付け。

£15,995(238万円)~£17,495(260万円)

やはり06年から07年のロードスターで走行8万km弱のもの。

£17,500(260万円)~£19,995(298万円)

06年から07年のクーペで走行11万km程度のものがより取り見取り。

£20,000(298万円)~£25,000(373万円)

ディーラー車で走行68,000kmの06年クーペが£21,000(313万円)。同じく55,000km走行の07年ロードスターが£22,990(343万円)。上を見れば走行26,000kmの08年ロードスターが£24,950(371万円)だ。

掘り出し物を発見

BMW Z4 M 登録 2007年、走行12万km、価格£13,999(208万円)

プライベート・セールなので、オーナーがどの程度しっかりメンテナンスをしてきたかがわかる。完全なBMWの履歴があり、屋根のモーターも安全な場所に移されている。

パフォーマンス・エグゾーストがついているが、購入時にはオリジナルになる。ちょっとした擦り傷以外、外観も良好。

文:AUTOCAR JAPAN 編集部
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