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【MotoGP】王者ホンダがまさか? 未だ表彰台なく、2022年はコンセッション適用の可能性も

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【MotoGP】王者ホンダがまさか? 未だ表彰台なく、2022年はコンセッション適用の可能性も

 MotoGPの2021年シーズンにおいて、ホンダはこれまで中上貴晶(LCRホンダ)が第4戦スペインGPで獲得した4位が最高リザルトとなっている。ファクトリーチームのレプソル・ホンダに限ればマルク・マルケスとポル・エスパルガロ両選手は未だトップ6フィニッシュもできていないのが現状だ。最新型RC213Vで戦うホンダの全3選手が苦戦を強いられている。
 
 その結果これまで7戦を終えた時点で、コンストラクターズランキングではホンダは全6メーカー中5番手に沈んでおり、最下位のアプリリアとも僅か3ポイント差である。
 
 MotoGPでは2016年から新しく参入したメーカーや苦戦を強いられているメーカーがより戦闘力を高められるように機会を与えるシステムであるコンセッション(優遇措置)が導入されている。当時ドゥカティ、アプリリア、KTMはこのコンセッションを得た。

また、2021年シーズンにおいてはアプリリアが依然コンセッション適用メーカーとして参戦している。
 
 コンセッション待遇を受けると、シーズン中何度でもプライベートテストを実施でき、シーズンライダーを起用することも可能となっている。
 
 通常シーズン開幕後はエンジン開発を停止しなければならないが、コンセッション適用メーカーはシーズン中でも開発が許可され、エンジンも7基のところ9基使用できる。
 
 さらにコンセッション適用メーカーはシーズン中6度ワイルドカード参戦ができるのに対し、非適用のメーカーは3度のみとなっている。
 
 新型コロナウィルスが2020年シーズンに深刻な影響を与えたこともあって、このコンセッションシステムにも多少の変更事項が出ている。昨年好成績を残したKTMのように、コンセッションを失うことはあるものの、その年の結果に関係なく、苦戦したメーカーが新たにコンセッションを得るということは見送りとなっている。
 
 このルール変更により、仮に昨年ホンダが表彰台を獲得できなかった場合でも、ホンダが2021年シーズン、コンセッション適用メーカーになることはなかった。だが、アレックス・マルケスがフランスGPとアラゴンGPで表彰台を獲得したため、そのようなことは未然に回避された。
 
 今季も新型コロナウイルスの影響は残っているものの、シーズンは例年通り3月にスタート。順調にレースが消化されている。そのため、ホンダが表彰台を獲得できずにシーズンを終えた場合、コンセッションを得ることになるはずだ。
 
 もし、2022年にホンダがコンセッション適用メーカーへ転落することになれば、グリッドに大きな衝撃を与えることになる。だが同時にこのコンセッションを利用しより競争的なバイクに仕上げることができれば、マルク・マルケスがチャンピオン獲得候補にぐっと近づくことになるだろう。

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