ロード志向のSとサーキット志向のRを用意
これまでにケータハム・スーパーセブンおよびセブンに搭載されたエンジンは多様で、ケント・エンジン、ロータス・ツインカム、コスワースBDR、ヴォグゾール、ローバーKシリーズ、フォード製16バルブDOHCシグマなどが積まれてきた。
【画像】オモシロイとコワイが常に共存!ケータハム・セブン340R 全48枚
現在は、スズキ製660ccターボチャージャー付き3気筒エンジン搭載車と、フォード製1999ccデュラテック4気筒エンジン搭載車がラインナップされている。
日本の軽自動車規格を満たすよう設計された前者のほうには、ロード志向の『S』とサーキット志向の『R』というふたつのモデルが用意されている『セブン170』(車名が130から160になって、現在の170へと変更)と、ケータハム初期のモデルからインスピレーションを得た『スーパーセブン600』が存在。
後者には簡素化と軽量化を重要視した『セブン340』および、ケータハムが誇る最強の自然吸気モデルである『セブン480』(本国での生産終了に伴い販売店での在庫対応のみ/日本限定販売台数15台のファイナルエディションを2月28日に発表)、そして、往時のケータハムでたくさん見られたフレアードフロントウイング(クラムシェルフェンダー)を600と同じように採用したクラシカルな雰囲気の『スーパーセブン2000』という3タイプが用意されている。
今回レポートするのは、フロントにデュラテック・エンジンを積んでいるセブン340で、サーキット志向のRモデルで走り慣れた一般道を走ってきた。
500kg台の車体に最高出力172psのエンジンを搭載
ロータスの創設者であるコーリン・チャップマンが1957年にリリースしたロータス・セブンは、とにかく車体の簡素化と軽量化を重要視していた。
1973年にロータスからロータス・セブンの製造権を取得したケータハムカーズもずっとその精神を忠実に守り続けており、セブン340はロード志向のSモデルで560kg、サーキット志向のRモデルで540kgという車両重量を実現している。
セブン340も他のモデルと同じように豊富なオプションによってオーナーの好みの仕様に仕立てることが可能なので、車両重量自体は装着オプションによって変わるが、いずれにせよ500kg台なので、驚異的なパフォーマンスを堪能できる。
そのような魅力溢れるセブン340は、バランスのいいベーシックモデルとして親しまれた『セブン270』の後継モデルにあたる。セブン270に搭載されていたフォード製1596ccシグマ4気筒エンジンの最高出力は135psで、セブン340に積まれているフォード製1999ccデュラテック4気筒エンジンの最高出力は172psなので、約27%のパワーアップを実現したことになる。当然のことながら、トルクも向上した。
500kg台という軽量な車体に最高出力172psというエンジンが組み合わされているので、最高速度209km/h、0-100km加速5秒以下という動力性能を誇っており、そのスペックを聞いただけでワクワクドキドキしてしまった。
フルフェイスヘルメットを着用したくなった
風を感じながらのドライブを楽しみたいユーザーをターゲットにしたスーパーセブン600とは異なり、セブン340Rは非常にスリリングなスポーツカーだ。
数十メートル走った段階でフルフェイスヘルメットを被ったほうがいいかな? と思ったほどで、もはや目が追いつかない加速を、どのギアに入っているときにも披露してくれた。
同時期に試乗したスーパーセブン600も最高出力こそ85psだが0-100km加速が6.9秒というパフォーマンスを有しているので、これはオモシロイぞ! と思ったが、セブン340Rは172psなので、オモシロイとコワイが頭の中で常に共存することになる。
運転していると、もう少しアクセルを踏んでみようかな、というイケイケの気持ちと、ここでアクセルを戻したほうがいいぞ、というクールな脳ミソが対立することになる。しかし、コーナリング中にアクセルを盛大にオン、オフするとクルマの挙動が乱れてしまう可能性があるので、公道で走らせる場合は直線部分で加速および減速を済ませ、カーブに突入したら平常心でドライブすることをオススメする。
セブン340Rはサーキット志向のモデルなので、腕に覚えがある自動車趣味人がクローズドコースで走らせる場合は、ガソリンとアドレナリンを燃料にしながら209km/hという最高速度域で走行してみるといいだろう。
間違いなく、かつて経験したことのないドライビングエクスペリエンスを楽しめるはずだ。
ケータハム・セブン340Rのスペック
全長×全幅×全高:3100×1575×1115mm
ホイールベース:2225mm
トレッド:F1270mm R1336mm
最低地上高:100mm
車両重量(乾燥重量):540kg
エンジン:フォード・デュラテック製直列4気筒
排気量:1999cc
ボア×ストローク:87.5×83.1mm
燃料タンク:36L
最高出力:126.5kw(172ps)/7250rpm
最大トルク:174Nm(17.7kg-m)/6500rpm
最高速:209km/h
0-100km:5.0秒以下
トランスミッション:5速MT
サスペンション形式:Fダブルウィッシュボーン R Aフレーム&ドディオンアクスル
ブレーキ形式:F&Rソリッドディスク
タイヤ:F&R185/60R14
ホイールサイズ:F&R6.0J×14
価格:1118万7000円
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