高速道路で追い越し車線を低速で走り続ける「右側居座りドライバー」。これは道路交通法違反(通行帯区分違反)に該当し、あおり運転の誘発要因にもなります。SNSでの声や専門家の意見を交え、パッシングや右ウインカーの是非などについて解説します。
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock、トビラ写真(写真AC)
【画像ギャラリー】追い越し車線に居座り続けるのはなぜなんだ?(5枚)
追い越し車線に居座り続けるドライバーへの不満
いまだに高速道路の追い越し車線を、低速で居座り続けるドライバーをよく見かけます。SNSでは、右側追い越し車線を譲らないドライバーへの不満が日々投稿されています。X(旧Twitter)ではこんな声が目立ちます。
コメント1:「追い越し車線に入るとしても追い越し車線を走っている速度も気にして入ってほしい。100km/hで追い越し車線を走っているのに80km/hとか遅い速度で来られると追い越し車線を走っている方はブレーキ踏んで減速しその後続車も影響を受けます。 追い越し車線に入る時は追い越し車線側の速度も気にして車線変更してほしいです」。
コメント2:「新東名の120km/h制限区間を頻繁に走りますが、こちらが追い越す寸前で追越車線に車線変更してくる(方向指示器も直前)大型トラックによく遭遇しますね。 こちらも前方の走行車線を大型トラックが車間狭めで走っているのを視認すると『来そうだな~』と警戒はしていますが、速度差が結構あるので急ブレーキを踏まされ辟易とします。前を塞がれた後、時々ハザードで軽く謝意を表してくれるトラックドライバーさんがいらっしゃいますが、そういう意思が垣間見れるとこちらも『どうぞどうぞ?』とおおらかな気持ちになりますね」。
コメント3:「高速道路の追い越し車線をずっと100km/hで走っているドライバーのなかには『自分は法定速度一杯で走っているから譲る必要はない、追い越そうとするクルマの方が悪い』と思い込んでいる人もかなりいると思います。『自分より速いクルマが接近してきたら進路を譲らなければならない規則』があることも、自動車学校や免許更新の時にきちんと教えて欲しいです」。
コメント4:「警察の取締りにも問題があると思います。そもそも追い越しも制限速度内で追い越さなければならないのに、普通に速度出し過ぎなクルマもいます。かといって今の人達は車間距離を取らない人が多いのでなかなか走行車線には戻れない。首都高とかも普通に一番右側がそんなに空いてる感じもしないし。警察の取締りが曖昧過ぎるのが問題では……」。
ーSNSのコメントはいかがだったでしょうか? 同感する部分も大いにありました。
最高速度100km/hの高速道路を追い越し車線を走っていて、後ろからクルマが来ても「これ以上スピード出したら違反になるから私が正しいから譲る必要もない」と思っている人、ほんとに多いと思います。やっと追い越し車線から左の走行車線に移っても、「え、何? 私悪いことした?」と不思議そうな顔をしている方を何回か見たことあります。
コメント4の追い越し車線を走り続ける違反=通行帯違反にも問題があると思いますね。「通行帯違反」の取締りには、実はどれくらい追い越し車線を走り続けると違反になるのか、明確な距離や走行時間に関する基準はありません。
2km以上追い越し車線を走り続けた場合に取り締まる場合や、1km以内でも取り締まる事例もあり、そもそも取締りを行うかどうかは、警察官の判断に委ねられているため、明確な基準はないのが問題かもしれませんね。
追い越し車線を走り続けると車両通行帯違反
高速道路の右側車線は道路交通法第20条により「追越しのための通行帯」と定められています。加えて、第27条では「後続車が追い越そうとしている場合は速やかに進路を譲る義務」があります。
これに反し、追い越しが終わった後も追い越し車線を走り続ける行為は通行帯区分違反となります。罰則は違反点数1点、反則金6000円(普通車)。
しかし金額の問題だけでなく、後続車の渋滞・ストレス・事故誘発につながる重大なリスクです。警察庁によれば、2023年の通行帯違反による検挙は約3万件。高速道路での秩序を守るうえで見逃せない違反です。
具体的に追い越し車線をどれくらいの時間走り続けると違反になるのか、ということについては、警察の取り締まりでは、その目安を2km程度としているようです。すなわち、高速道路を100km/hで走行している場合は、時間にして1分12秒追い越し車線を走り続けると取り締まりの対象となることになります。
繰り返しになりますが、法定速度で走っていると言い張っても、無駄です。追い越し車線を走り続けること自体が、違反なのです。
パッシングや右ウインカーは違反?
後続車が進路を譲ってほしいときに昔使っているのを見かけたパッシングや右ウインカーですが、いまではほとんどみかけることはありません。
警察庁は「短時間・軽度な点滅は意思表示として有効」としていますが、連続的・執拗な点滅や車間詰めはあおり運転防止法(妨害運転罪)の対象になり得ます。
2020年に施行された改正道路交通法(いわゆるあおり運転防止法)では、著しい接近や不必要なパッシング・クラクションなど10類型の妨害運転が新たに規定されました。居座りドライバーに対する過剰な抗議は、逆に自分が処罰対象になる危険があるのです。
国交省の啓発資料でも「追い越し後は速やかに左車線へ戻り、後続車が接近したら譲ること」と明記されており、意思表示をする側も安全な距離と方法を守る必要があります。
居座り続けるドライバーへの提言
もし、追い越し車線を居座り続ける、そんな心当たりのあるドライバーの方がいましたら、ぜひ以下の提言を読んでください。
・「右に出たら、必ず戻る」を口癖に
追い越しが完了したら3回呼吸以内にウインカー→ミラー→目視で左へ。
・ACC使用時は“戻る”も自分の仕事
追従はシステム、レーン選択はあなた。
・合流や大型車が続く区間こそ“戻る練習”
左が混んでいても、戻る→少し走る→再度右で追い越すの繰り返しが交通全体の円滑性を高めます。
・速度計だけでなく“後方”を定期に見る
ミラーは10~15秒に1回が目安。
以上、いかがだったでしょうか? 今後、追い越し車線を低速で走り続けるドライバーがいなくなることを期待してやみません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
あいつらは自発的に走行車線に戻ることはない。
何かしらの意思表示は必要だし、
通行帯違反もしくは後続車が連なる場合は妨害運転で逮捕する、高速道路の追越車線は後ろから来る速い車優先、と明確にしてくれ。
現在は煽った側だけを取り締まっていますが、原因を除去しなければ根本的な解決にはなりません。
煽った側だけでなく、煽られる原因を作った側も同等の処罰をしなければ何時まで経っても煽り運転はなくならないと思います。