■高級「”2人乗り”スポーツセダン」
ホンダの国外向け高級ブランドであるアキュラは、2025年6月24日に米国コロラド州で開催された伝統的なヒルクライムレース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に、「インテグラ タイプS HRCプロトタイプ」を投入したと公表しました。
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このクルマについて、現在日本国内でもさまざまな反響が出ています。
そもそも、どのような特徴があるモデルなのでしょうか。
インテグラは、ホンダが生産、販売しているクーペ、セダン、およびハッチバック。インテグラの名が初めて登場したのは1985年で、当時は「クイント」というクルマがフルモデルチェンジして生まれた、「クイントインテグラ」という車名でした。
4年後の1989年にフルモデルチェンジして2代目が登場し、このときから車名のクイントが取れて、インテグラという車名に。
その後2度のフルモデルチェンジを経て4代目まで販売されましたが、2007年に販売終了となりました。
日本国内で販売されることはなくなったものの、2022年に北米で「シビック」の兄弟車として5代目インテグラが登場し、現在に至ります。
今回登場したインテグラ タイプS HRCプロトタイプは、そんなインテグラの高性能モデルであるタイプSをベースに、HRC(ホンダレーシングコーポレーション)の技術と専門知識を導入し、ストリートとサーキットの両方に重点を置いたモデルです。
インテグラ タイプSのパワーユニットは、インテグラ史上最も強力だという最高出力320馬力・最大トルク422Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。これに6速MTを組み合わせます。
加えて、リミテッドスリップディファレンシャル(LSD)や、パフォーマンスチューンされた「アダプティブダンパーシステム」、13.8インチの大型2ピースフロントローターとブレンボ製4ピストンアルミニウムキャリパーを標準装備されており、そのままサーキット走行が可能な仕様となっています。
インテグラ タイプS HRCプロトタイプでは、インテグラ タイプSに対し、エクステリアにさまざまなエアロパーツを装着し、もともとスポーティだったルックスをさらにアグレッシブなものに変更しています。
また、エンジンまわりに大型インタークーラーやツインオイルクーラー、専用排気システムを搭載することで、チューニングを施行。
さらに、レーシングカーからフィートバックされた足回りのパーツ変更や、ブレーキシステムにイタリアの自動車部品メーカーであるブレンボ社のものを採用し、ボンネット、リアドアパネル、シートなどをカーボンに置き換えることで、軽量化を図っているのも特徴です。
その他、リアシートは撤去してカーボンシェルフに置き換え、4本のタイヤホイールセットを積載し、サーキットへ向かうことができるようになっています。リアシートが撤去された影響で“2人乗り”となっています。
そんなインテグラ タイプS HRCプロトタイプに対し、現在日本国内でもさまざまな反響が出ています。
まず見られるのが、「かっこよ!」「ええクルマ! カッコインテグラ」という、称賛する声。デザインを“かっこいい”と評価する声が多くあります。
さらに見られるのが、「欲しい…出ても買えんけど…」「日本で売ろうぜぇ…」「買える値段で出してくれんかな…」「日本導入は難しいかな? 入っても超高額でしょうね…」という声。
日本国内での市販化を望んでいる点では多くのユーザーが共通しながら、価格が現実的に購入できる金額にはならないだろう、と予想を立てている点でも意見が一致していました。(佐藤 亨)
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