■「どうして…」“機械駐車場”で愛車が「ボコボコ」に!
都市部や商業施設などで重宝されている機械式立体駐車場。
【画像】「えっ!?」 これが実際に機械駐車場で「破壊されたクルマ」です! 画像を見る(15枚)
限られたスペースに多くのクルマを効率よく駐車できる便利な設備ですが、一方で、出庫時に愛車に傷がついてしますというトラブルが少なからず発生しています。
もしも自分のクルマに傷がついて出てきたらパニックに陥ってしまいますが、なぜそのような事故が起きるのでしょうか。
その原因や取るべき対処法、そして自動車保険の適用について解説します。
機械式立体駐車場でクルマが損傷してしまう最大の原因は、指定されたサイズや重量のオーバーにあります。
各駐車場には「全長・全幅・全高」の制限が厳密に定められていますが、実はそれ以外にも「左右のタイヤ間の距離(トレッド)」、「タイヤ後端から車体後部までの距離(リアオーバーハング)」、「ドアミラーを畳んだ状態での車幅」など、細かな規定が設けられていることがほとんど。
恐ろしいのは、「制限を少し超えていても、入庫用のパレット(駐車スペース)にはすんなり収まってしまうことがある」という点です。
無事に入庫できたからといって油断してその場を離れてしまうと、機械の内部でパレットが上下左右に移動したり回転したりする際に、鉄柱や他の設備と車体が接触し、思わぬダメージを受けてしまうのです。
また、クルマのサイズ自体は規定内に収まっていても、ドアミラーやアンテナの格納忘れが原因で破損を招くケースもあります。
くわえて近年とくに注意が必要なのが、スマートキーによる誤作動です。
ポケットやカバンの中で他の荷物とぶつかってリモコンのボタンが押されてしまい、機械内部で電動テールゲートやパワースライドドアが開いてしまうという事例も報告されています。
スタッフが常駐している駐車場であれば、入庫時のサイズチェックや格納忘れを指摘してもらえることもありますが、ドライバー自身が操作盤を扱う無人の機械式駐車場では、すべてを自分自身で確認しなければなりません。
万が一、出庫時に愛車が損傷していた場合、まずは冷静になり、スタッフが常駐している場合はスタッフへ、無人の場合は操作盤付近に記載されている管理会社・保守会社の緊急連絡先へすぐに電話をしましょう。
クルマの損傷だけでなく、駐車場の設備自体を壊してしまっている可能性もあるため、自己判断でその場を離れるのは厳禁です。
そして、気になるのが自動車保険の適用です。
■悲惨な「被害」ちゃんと補償される?
機械式立体駐車場での接触トラブルは、基本的に「自損事故」として扱われます。
もし駐車場内の設備に損害を与えてしまった場合は、加入している自動車保険の「対物賠償責任保険」が適用されます。
一方で、自分のクルマの修理費用については「車両保険」の対象となりますが、ここで注意が必要です。
車両保険にはカバー範囲の広い「一般型」と、補償範囲が限定される「エコノミー型」の2種類があり、機械式駐車場での自損事故で補償が受けられるのは「一般型」のみ。
いざという時に「保険が使えなかった」と慌てないよう、あらかじめ自身の契約内容を確認しておくことが大切です。
なお、これらの保険を適用した場合、原則として「3等級ダウン事故」として扱われ、翌年度以降3年間の保険料が割増になります。
修理代が数万円程度で済むような軽微なキズであれば、保険を使わずに実費で修理したほうが、長期的に見て出費を抑えられるケースもあります。
事故の際は、まず保険会社や代理店に連絡を入れ、今後の保険料の変動額を試算してもらった上で、保険を利用するかどうかを慎重に判断することをおすすめします。
駐車場を利用する前の少しの確認が、大切な愛車を守る一番の防衛策となるのです。(くるまのニュース編集部)
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