クルマを「白」ばかりにした犯人はアイツだ!
今、日本のクルマの人気ボディカラーは、白と黒が圧倒的で、それに銀と灰色が続きます。塗料製造のグローバル大手であるアクサルタコーティングシステムズ社の「2023年版世界自動車人気色調査報告書」によると、日本で売れているのはホワイトが37%、ブラックが17%、シルバーが9%、グレーが8%となっています。これらは、いわゆる無彩色と呼ばれるもので、赤や青といった色は有彩色と呼ばれています。
ただし、日本で昔から、白や黒といった無彩色が人気だったわけではありません。1960~70年代は青や黄といった有彩色が人気となっていました。
これは、1960年代前半まで白は救急車、赤は消防車のための色とされ、乗用車に白と赤が使えなかったという理由もあります。しかし、1980年代に入ると状況が一気に変わります。
ボディカラーに白が急増したのです。そのきっかけとなったのが1981年にデビューしたトヨタの初代「ソアラ」です。ハイソカーの言葉を生み出した、スタイリッシュで高性能なクーペは、真っ白な“スーパーホワイト”と呼ばれるボディカラーを特徴としていました。これは、塗装工程で中塗りに白を使うことで、従来よりも、より白さを際立たせたものです。
この人気モデルを筆頭にトヨタは、幅広い車種へスーパーホワイトを採用します。その結果、1980年代の後半には「新車販売の4台のうち3台が白」となるほど、白の人気が高くなっていたのです。今に続く、白のボディカラー人気の始まりは、1981年の「ソアラ」と言って間違いないでしょう。
とはいえ、人気というのは移ろいゆくもの。スーパーホワイトの人気は1990年代になると、陰りが見えてきます。その変化は、ベストセラーカーのカラーに現れます。
「高級車」の色、「エコカー」の色
それが昭和のベストセラーカー「カローラ」です。カローラは1969年から2001年まで、33年連続の国内販売年間ナンバー1を守り続けたクルマですが、ベストセラーカーだからこそ、流行には敏感です。
たとえば、1987年に登場した6代目「カローラ」の当時のカタログの冒頭に登場するのは、スーパーホワイトに塗られた車体です。ちなみに、同年登場の8代目「クラウン」もカタログのトップはスーパーホワイトでした。
ところが、1991年の7代目「カローラ」になると、ボディカラーはシルバーに近いライトベージュとなります。9代目「クラウン」もダークグリーンとウォームグレーパールがイメージカラーとなっていました。80年代のスーパーホワイトから、少し距離を置いていることが感じられます。
そんなスーパーホワイトの代わりに増えてきたのが、黒のボディカラーです。黒が似合うのは、高級車です。
1980年代終盤はバブルと呼ばれた好景気であり、90年代初頭にかけて、日産「シーマ」や、トヨタの「クラウンマジェスタ」や「セルシオ」といった高級車が数多く誕生しました。また、2002年に高級ミニバンとして「アルファード」「ヴェルファイア」が誕生します。高級化したミニバンの登場も、黒いボディカラーが増える理由の一つと言えるでしょう。
そして、銀や灰色も1990年代以降に増えたカラーです。銀や灰色のボディカラーは、汚れが目立たないというメリットがあり、また、寒色系から暖色系までの幅広い色味によるバリエーションの多さも特徴です。
2000年代終盤から2010年代に入ると、トヨタの「プリウス」がベストセラーになりましたが、こちらのイメージカラーは銀。このヒットによってシルバーの比率が高まったのは間違いありません。
振り返ってみれば、白の流行が先にあり、それにストップをかける格好で、黒や銀、灰色が増えてきたというのが日本のボディカラーの歴史です。ちなみに、近年はグローバル化が進んだためか、世界的にも白、黒、灰色、銀が人気カラーとなっています。紆余曲折がありつつも、世界のトレンドは同じ方向に進んでいくのかもしれませんね。
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