第5世代はルーマニアからトルコへ生産を移管
10月2日、ルノー・ジャポンは第5世代『ルノー・ルーテシア』のマイナーチェンジを発表。10月9日から発売する。既に第6世代の新型が先日ドイツ・ミュンヘンで開催されたIAAモビリティ2025で発表されており、これが最終モデルとなりそうだ。
【画像】大胆にマイナーチェンジ!新型ルノー・ルーテシア・エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドEテック 全98枚
ただし、第6世代の市場投入まではまだ時間がかかるため、第5世代の生産はルーマニアからトルコへと移管、しばらく継続される。また、第6世代は全長4.12m(67mm増)、全幅1.77m(39mm増)、全高1.45m(11mm増)とかなり大型化しており、もはやBセグメントとは呼べない進化ぶりだ。
ということで、このサイズのルーテシアを新車で手に入れるのは、今回のマイチェンモデルがラストチャンスとなりそう。そんな前提で、日本に導入された『ルノー・ルーテシア・エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドEテック』のモデル概要を確認していきたい。
先代がいきなり古く見える
スタイリング自体は既に日本でもティザー展開されていたとおり、先日マイナーチェンジを受けたキャプチャー同様、新しいルノー・デザインが採用されている。スリムになったフルLEDヘッドランプや、ブランドロゴに由来するハーフダイヤモンド型のLEDデイランプなどが特徴で、先代がいきなり古く見えるほどのモダナイズだ。
また、アルカナ、キャプチャー同様、スポーティトリムである『エスプリ・アルピーヌ』のみの展開となり、エンブレムだけでなくトリコロールの色使いなどに、そのエッセンスを感じることができる。ホイールもエスプリ・アルピーヌ用となるが、17インチがキープされたのは乗り心地を考えると朗報だろう。
パワートレインはルノー独自のフルハイブリッド『Eテック』のみの展開。これは1.6L直4自然吸気エンジンと2基のモーターを組み合わせたもので、システム出力は先代からプラス3psの143psとなる。重量はマイナス10kgで、燃費は0.2km/L向上の25.4km/L(WLTCモード)となった。
これはマイチェン前と同様、輸入車ナンバー1燃費で、エコカー減税も100%適用の13万4800円となる。車両価格は399万円とギリギリ400万円を切ってきた。
注目は同スペックのパワーユニットを搭載するアルカナの車重が1470kg、同じくキャプチャーが1420kgであるのに対し、ルーテシアが1300kgにすぎないことだ。UK編集部の『AUTOCARアワード2024』で、ルーテシア(本国名クリオ)はスモールカー部門で選出されており、自然と期待は高まっていたが、このスペックだけでも十分にキャラクターが想像できるだろう。
フォルムが変わらないのに
実車の第一印象は、「フォルムが変わらないマイチェンながら、こうも雰囲気が違うのか」というものだった。
ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏がルノー・デザインを統括した第4世代のルーテシアはかなりの芸術性を得たと思っていて、第5世代はその延長線上にある。そんな完成度の高いデザインをあっさり更新してきたところは、まさに芸術の国フランスの面目躍如だ。
現在のルノーは、サンクやキャトルのように過去のオマージュからなる伝統志向と、今回のルーテシアに代表されるような未来志向の2系統に分かれているという。確かに新型ルーテシアは過去モデルとの関連性を特に感じさせず、一歩間違えるとゴージャスになり過ぎそうな処理を、絶妙にバランスさせているように感じた。
エスプリ・アルピーヌのトリムも個人的には歓迎だ。エンブレムやプレートなどに入ったロゴに思わずときめいてしまうし、例えばトリコロールカラーのステアリングステッチなど、インテリアの雰囲気も良好だ。
『普通』のドライビングポジションが逆に新鮮
乗り込んで最初に感じたのは、着座位置の低さだ。このところSUVの取材が多かったので、こういった『普通』のドライビングポジションが逆に新鮮だった。
ボディサイズもちょうどいい。第2~3世代あたりと比べればかなり大きく、ひと昔前のメガーヌくらいはありそうだが、現代の路上で日常使いするならこれがベストに感じる。
スペックから想像できるように、その走りは軽快でかなり速い。種類としてはモーター系の速さで、特に街中では思いのままに加速してくれる。パリの裏路地でフランス人が爆走させる姿が目に浮かぶようだ。
Bモードでワンペダル走行も可能な回生ブレーキは、うまく活用すればワインディングなどで重宝しそう。今回は街中メインの試乗だったので、できればじっくりと乗りなおしてみたいと思った。
充電のいらないフルハイブリッドであるEテックは、現在の電動化モデルにおける最適解のひとつだと思っていて、今回も「いいパワートレインだなぁ」と感じた。しかもプレスリリースは出ていないものの、制御は常にアップデートを重ねており、初期モデルよりもかなりよくなっていると聞いた。なるほど、である。
周囲を見渡すと、ルーテシアのようなBセグメントのオーソドックスなハッチバックは、かなり選択肢が少なくなってしまった。しかし、デザインよし、走りよし、燃費よしの新型ルノー・ルーテシアは、まさに今が旬だ。
もし第6世代よりも第5世代のデザインやパッケージが好きなら、新車で購入できるうちに検討することをおすすめしたい。
新型ルノー・ルーテシアのスペック
ルノー・ルーテシア・エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドEテックステアリング:右
全長×全幅×全高:4075×1725×1470mm
ホイールベース:2585mm
トレッド:F1505mm R1495mm
車両重量:1300kg
定員:5名
最小回転半径:5.2m
燃料消費率(WLTCモード):25.4km/L
エンジン形式:自然吸気直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1597cc
ボア×ストローク:78×83.6mm
圧縮比:10.8
燃料供給装置:電子制御式マルチポイントインジェクション
最高出力:94ps/5600rpm
最大トルク:15.1kg-m/3200rpm
使用燃料/燃料タンク容量:無鉛プレミアムガソリン/42L
モータータイプ:交流同期電動機
最高出力:49ps/1677-6000rpm
最大トルク:20.9kg-m/200-1677rpm
サブモータータイプ:交流同期電動機
最高出力:20ps/2865-10000rpm
最大トルク:5.1kg-m/200-2865rpm
電力用主電池:リチウムイオン電池
駆動方式:前輪駆動(FF)
トランスミッション:電子制御ドッグクラッチ・マルチモードAT
サスペンション:Fマクファーソン Rトーション・ビーム
ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク Rディスク
タイヤ:F205/45R17 R205/45R17
ホイール:F7.0J×17 R7.0J×17
ボディカラー:グリ・ラファルM/ブルー・アイロンM/ブラン・グラシエ/オランジュ・バレンシアM(受注生産)/ルージュ・フラムM(30台限定ローンチ記念限定色)
*Mはメタリック(5万9400円高)
価格:399万円
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