現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スポーツモデルが消える! WRX・BRZ・レヴォーグが空白になるスバルの戦略の謎

ここから本文です

スポーツモデルが消える! WRX・BRZ・レヴォーグが空白になるスバルの戦略の謎

掲載 更新
スポーツモデルが消える! WRX・BRZ・レヴォーグが空白になるスバルの戦略の謎

 今夏には一時的にスポーツモデルが1車種になってしまう

 2019年の年末にWRX STIの販売が終了。2ペダル版のWRX S4は「GT/GT-S」系のグレードが終了し、今買えるのはSTIスポーツのみとなった。レヴォーグやレガシィB4も注文の受け付けを終了し(6/22現在、一部の在庫車はまだ買える)、BRZも7月20日をもって終了とアナウンスされている。

スバル車ならなんでも大好き……なハズのスバリストからも見放されたスバル車3選

 この夏には、SUBARUのラインアップからWRX S4 STIスポーツ以外のスポーツモデルがなくなってしまうことに。しかし、それは一時的な状況であり、もちろんSUBARUはスポーツモデルをやめてしまうわけではない。

 まず、レヴォーグはすでにモーターショーなどで新型の外観や概要が公開されており、新型の発売は2020年の後半と告げられている。いずれ正式に発表されるので、心配御無用。

 WRXについても、燃費規制への対応など、ハイパワーAWDモデルを継続させるのは厳しいご時世ではあるが、ラリーやレースにも参戦するSUBARU AWDの走りの良さを象徴するモデルであり、北米市場でも人気。国内でも2ペダル版を合わせれば、まだまだ一定数の販売台数が期待でき、WRXベースのSTIコンプリートカーは高額でも即売するブランドに育っているので、次期型に継続される。

 2019年の10月に「EJ20ファイナルエディション」が発売された時、SUBARU側は「EJ20はファイナルだが、WRXがファイナルになるわけではない」という趣旨のコメントを残したことで、安心したファンも多いはずだ。

 SUBARU車の持ち前の美点が研ぎ澄まされたスポーツカーも継続!

 そして、8年のモデルライフを完結するBRZについても、2019年夏の段階でSUBARU側もトヨタ側も次期型の存在を実質的に認めており、1世代限りで終わることはない。

 次期型も86の兄弟車として、トヨタとのコラボを継続。トヨタ側のラインアップには上の車格にスープラがあるので、次期型も基本的にはキープコンセプト。今の時代にあっては比較的軽量コンパクトで低価格、ファン・トゥ・ドライブ性を最重視したスポーツカーとして登場するとされている。

 2019年の夏に開催されたイベントに参加した、トヨタとSUBARUのエンジニアの話によると、次期型は、スーパーGT参戦で得られたエアロダイナミクス性能向上ノウハウを反映させたボディデザインを採用。エンジンについては、最高出力や高回転化、レスポンス、燃費や排ガスなど、これからのスポーツカーに求められるすべての要件を両立させるべく入魂開発したという。

 世界的な流れからすると、高効率なダウンサイジングターボの線が有力ながら、トヨタもSUBARUも「気持ちよく回せるエンジン」にこだわっている模様にて、高回転型NAの搭載もおおいに期待される。

 コロナ禍の影響で販売スケジュールに修正が生じる可能性はあるかもしれないが、WRXやレヴォーグ、BRZについてはいずれ新型が登場するのは確かなので、SUBARUのスポーツモデルファンは心配せずに朗報を待とう。

 BRZは、SUBARU車史上もっとも低い位置に搭載された水平対向エンジンにより、低重心&好バランスという、SUBARU車の持ち前の美点が最大限に研ぎ澄まされたスポーツカーなので、モデル末期となっても、走りの楽しさはいささかも色褪せることはない。クルマ全体の洗練度や安全性、環境性能などは当然ながら新型で劇的に向上するが、素性の良いスポーツカーがもたらす走りの魅力は現行型でも十二分に得られるので、初代の最終型の購入を検討する価値は高いと言える。

 思わずファンが心配してしまうほど、いくつものモデルで販売の空白期間が重なる商品展開は謎というか、疑問を抱かずにはいられないものの、このご時世でスポーツモデルの新型が継続して発売されるというだけでもありがたいものだ。

こんな記事も読まれています

軽量・低背圧・静粛性を高次元で融合、HKSからGRヤリス用「スーパーターボマフラー」が新登場
軽量・低背圧・静粛性を高次元で融合、HKSからGRヤリス用「スーパーターボマフラー」が新登場
レスポンス
ハーレーの最新モデル10台が登場! 特別試乗会「ハーレートライディング in 羽生モータースクール」が5/5開催
ハーレーの最新モデル10台が登場! 特別試乗会「ハーレートライディング in 羽生モータースクール」が5/5開催
バイクブロス
ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
motorsport.com 日本版
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
くるくら
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
くるまのニュース
バイクの水平対向2気筒エンジン、転倒の際にエンジンが壊れたりしないの?
バイクの水平対向2気筒エンジン、転倒の際にエンジンが壊れたりしないの?
バイクのニュース
トヨタ「ハイエース」を完全DIYカスタム! 3型にこだわるオーナーの見た目と実用性にもこだわった作り込みとは
トヨタ「ハイエース」を完全DIYカスタム! 3型にこだわるオーナーの見た目と実用性にもこだわった作り込みとは
Auto Messe Web
米国運輸省道路交通安全局、ホンダCR-Vとアコードの衝突被害軽減ブレーキを調査
米国運輸省道路交通安全局、ホンダCR-Vとアコードの衝突被害軽減ブレーキを調査
日刊自動車新聞
レクサスLMもびっくり!! 26年度に東海道新幹線で個室復活 N700Sはどこまで変わる
レクサスLMもびっくり!! 26年度に東海道新幹線で個室復活 N700Sはどこまで変わる
ベストカーWeb
新型マツダCX-80、堂々登場!──GQ新着カー
新型マツダCX-80、堂々登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
レスポンス
高速道出口にある「青いスラッシュ」何の意味? 実は重要なコト! 覚えておくべき「補助標識」の役割とは
高速道出口にある「青いスラッシュ」何の意味? 実は重要なコト! 覚えておくべき「補助標識」の役割とは
くるまのニュース
EV車は重いって聞くけど......電動バイクは?
EV車は重いって聞くけど......電動バイクは?
バイクのニュース
東海理化、トヨタ・プリウス向け後部ドアスイッチのリコール 関連費用で110億円
東海理化、トヨタ・プリウス向け後部ドアスイッチのリコール 関連費用で110億円
日刊自動車新聞
「カワサキコーヒーブレイクミーティング」 アップデートされたファン参加型イベントを聖地オートポリスで開催
「カワサキコーヒーブレイクミーティング」 アップデートされたファン参加型イベントを聖地オートポリスで開催
バイクのニュース
スバルが新型「最上級SUV」発表! オシャブルー映える「新ガイザー」! 約900万円のタフ仕様「アウトバック」伊に登場
スバルが新型「最上級SUV」発表! オシャブルー映える「新ガイザー」! 約900万円のタフ仕様「アウトバック」伊に登場
くるまのニュース
フェラーリ移籍控えるハミルトン、今は勝利目指して全力「そのうちウルフ代表と話す必要がある」
フェラーリ移籍控えるハミルトン、今は勝利目指して全力「そのうちウルフ代表と話す必要がある」
motorsport.com 日本版
日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.0663.9万円

中古車を検索
レヴォーグの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.0663.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村