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いつ返納する? 社会問題化した「高齢者の免許」返納を望む声が約4割も

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いつ返納する? 社会問題化した「高齢者の免許」返納を望む声が約4割も

■免許の返納は強制的に行うべき?

 高齢者ドライバーによる事故について数多く報道されているなか、「運転免許の返納」に関するアンケート調査が行われました。

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 その結果、運転免許の強制返納に関する質問において「一定年齢になったら免許は返納すべき」と回答した人の割合が、39%にのぼることがわかりました。強制返納すべきと回答した人の理由は、いったいなんでしょうか。

 調査は、2019年5月9日から13日にかけて20代から70代の男女1211名を対象におこなわれました。

 そのなかで、「高齢者に対する強制的な免許返納のない現在の制度についてどう思いますか?」という質問に「一定年齢になったら免許は返納すべき」と答えたひとは、理由について次のようにいいます。

「今後さらに高齢者の割合が増えていくことで、今以上に事故を起こす確率が高くなるからです。高齢になるにつれ、自分のことを冷静に見て判断できなくなるので、運転ができるのは何歳までと決めておくべきだと思います」(40代女性)

「取得には『18歳以上』という規則があるから、返納年齢も決めるべきです」(70代男性)

 一方、「今のままで良い」と回答した割合は26.5%にとどまりました。返納制度について肯定的ではない回答者は、次のようにコメントしています。

「高齢者でなくても不注意な運転をする人は多いです。高齢者はMT車限定とすることや、アクセルとブレーキの形を変えるなど、高齢者によるペダルの踏み間違いの対策をしたうえで、クルマしか移動手段のない高齢者の手助けをする必要があると思います」(50代女性)

「クルマを運転しないと生活困難な環境となっている人は、強制返納では生活できません。または農業や漁業などで生計を立てている人は、クルマがないと生活できないので相応の保証が必要不可欠だと思います」(50代男性)

 なお、「どちらともいえない」という回答も34.5%存在していることから、この問題は議論の余地があるといえます。

 ちなみに、「一定年齢になったら免許は返納すべき」と回答した人に「免許返納は何歳でするのが適切だと思いますか?」という調査を追加で行ったところ、「75歳」(32.8%)と回答した人が最も多く、続いて「70歳」(31.6%)、「80歳」(21.0%)という結果となりました。

■およそ7割がいずれ免許を「返納するつもり」

 今回、このアンケートを実施した旅行サイト「エアトリ」は、あわせて「免許の返納について考えたことはありますか?」という回答者自身の対応に関する調査もおこないました。その結果、64.7%が「いつかは返納するつもり」と回答し、「返納済み」(3.3%)と合わせると実に68.0%の人が返納に対して前向きであることが分かりました。

 すでに返納済みの回答者は、返納した理由について次のようにいいます。

「視力が衰えたことと、数年前からペーパードライバーで運転能力が衰えていると自覚したので、返納しました。返納してもIDはもらえるので、生活に支障はありません」(60代男性)

「今77歳ですが、70歳になった時にとくに必要性を感じなくなりました。どうしてもクルマで、ということになった場合は、お金を惜しむことなくタクシーを使うことと決めました」(70代男性)

「高齢者の事故が多く、社会に迷惑が掛かると判断しました」(70代男性)

 一方、「返納するつもりはない」と回答した人も8.8%存在しています。また「考えたことがない」(19.0%)、「迷い中」(4.2%)という回答もありました。

 ちなみに、「いつかは返納するつもり」と回答した人に行った「免許の返納を何歳くらいで行おうと思っていますか?」という質問では、最も多かった回答が「75歳」(32.7%)で、続いて「80歳」(26.0%)、「70歳」(21.9%)という結果となっています。

 今後は、より運転免許の返納に関する議論が盛んになると予想されます。

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