零戦や隼の仇敵「双胴の悪魔」と呼ばれた「P-38ライトニング」【名車の起源に名機あり】

　

　その独特の機体形状から、今も高い人気を誇る米陸軍のP-38ライトニング。ロッキード社が製造したこの双胴双発の迎撃戦闘機は、かつて零戦や隼の好敵手ともされ、「双胴の悪魔」とも呼ばれた機体だ。
　現在、飛行可能な機体が世界に7機現存しているが、うち6機はアメリカにある。今回は、筆者が空撮取材したオレゴン州にあるP-38をご紹介したい。

文／鈴木喜生、写真／藤森 篤

「流麗」な戦闘機、水冷V型12気筒エンジンを2基搭載

　オレゴン州のポートランドからクルマで2時間ほど内陸に入ると、「エリクソン･エアクラフト･コレクション」がある。

Comments

この機体が日本で有名になったきっかけは、当時の山本五十六司令長官を戦死に追いやったからでしょう

元々は高高度迎撃機なのに太平洋戦争序盤では中低高度で零戦に格闘戦を挑んで次々に撃墜され「ペロ八」と零戦の搭乗員に呼ばれて馬鹿にされてたんだよね。
その後高高度からの急降下による一撃離脱戦法で一気に難敵になったんだよね。零戦は当時機体強度のせいで急降下速度に制限があったからP-38を追いかけられなかったんよ。後に制限は撤廃されたけど。

用兵上の失敗はあったが間違いなく名機だよね。