現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【最新モデル試乗】新型ホンダ・プレリュードは走りゴキゲン! エンジンと対話するスペシャリティ誕生

ここから本文です

【最新モデル試乗】新型ホンダ・プレリュードは走りゴキゲン! エンジンと対話するスペシャリティ誕生

掲載 34
【最新モデル試乗】新型ホンダ・プレリュードは走りゴキゲン! エンジンと対話するスペシャリティ誕生

新機構「S+シフト」はハイブリッドの新革命。操る喜びを実感

 初めてその姿を目にしてからずっと早く乗りたい!と心待ちにしていた新型プレリュードのステアリングを握る日がついにやってきた。「電動化時代の「操る喜び」を体現する、新たな価値を持ったスペシャリティスポーツハイブリッド」がどのような魅力を放つのか、興味津々の思いで向かったのは、路面のコンディションが公道に近く、攻めた走りも試せるクローズドコース、伊豆・修善寺のサイクルスポーツセンターだ。

新たな価値を持つスペシャルティスポーツハイブリッドに進化した新型ホンダ・プレリュードが発売。車両価格は600万円超えで、日本での月間販売計画は300台

 まず真紅のクルマに試乗。新型のボディカラーは全5色、個人的には「デートカー」として一世を風靡していた頃を思い起こさせるフレームレッドが好みだ。

 メカニズムは最先端。2リッター直4アトキンソンサイクルエンジンに2モーターを組み合わせたe:HEVシステムは、プレリュードにふさわしく、一段とエモーショナルに進化している。ホンダ車として初となる制御技術「Honda S+シフト」を採用。S+シフトは、e:HEVでもマニュアルシフトを楽しめるようにと新たに開発された新機構である。モーター駆動でありながら仮想の8段変速で加減速時に緻密にエンジン回転数を調節。あたかも変速機があるかのようなダイレクトな駆動レスポンスと鋭い変速感を実現する。エンジン回転と同期したサウンドをスピーカーから流すアクティブサウンドコントロールや専用メーターを導入。ドライバーの五感を刺激する走りを目指した。

 まずは標準状態でコースイン。せっかくのクローズドコースなので、可能なところではできるだけアクセル全開にして、タイヤはスキール音が激しく鳴らない程度まで攻めた。走りの印象は上々だった。

 加速フィールは爽快そのもの。車速が100km/hあたりになると加速の伸びが頭打ちになるe:HEVらしい面はあるが、そこにいたるまでの気持ちよさは最高。これを超えるクルマはなかなかないと思えた。まさにアクセルペダルとパワートレーンが一体化したかのようなレスポンスが楽しめた。軽やかなサウンドとともにエンジンが伸びやかに吹け上がっていくのが気持ちいい。

 実のところ、実力の約8割程度を引き出す今回の試乗条件下では駆動力を生んでいるのはモーターのみ。エンジンは発電に徹しているという。室内に届くエンジンサウンドはアクティブノイズコントローラーによるものが主役と説明された。だがそれらの連携と味付けは実に巧み。プレリュードならではのスポーティな世界を見事に実現している。

プレリュードは最高のサウンドとダイレクト感が堪能できる

 コース半ばで期待のS+シフトをいよいよセレクト。センターコンソールに配された丸いスイッチを押すとメーターの表示が変わり、それまでは回生の強さを調節する機能だったパドルシフトも変化。8速MTとしてマニュアルシフトできるようになる。

 シフトダウン時のブリッピングは実に的確、素早くダイレクト感のあるシフトチェンジが素晴らしい。変速ショックを再現するために凝った裏ワザを駆使した話も開発陣から聞いた。完成度は実に高く、まさにここまでやるのかと感心した。とにかく言葉で説明するより、百聞は一見に如かず。ぜひこのフィーリングを体感してほしい。ディーラーに出向く価値は大いにある。

 S+シフトは、ドライブモードの選択に合わせて加速フィールやサウンド、シャシーの印象もわかりやすく変わる。その味付けもまた絶妙だ。サウンドの音量については、もう少し大きくてもいいという声もあったそうだが、プレリュードはリアルスポーツではなくスペシャリティクーペである。現在の設定が似合うと個人的には思えた。

 シャシーはシビックタイプR用の一連のアイテムを用いつつ特性を変更。応答性のいいハンドリングとスムーズな乗り心地を両立させている。快適性にも配慮してチューニングした点がポイントだ。車体については、リニアで一体感のあるハンドリングと、しなやかな乗り心地を両立するため、剛と柔を併せ持った構造としたほか、トルクステア抑制のため、左右の駆動力が均等となるよう右側ドライブシャフトとデフの間にハーフシャフトを追加している。
 試乗して入念な作り込みを感じた。乗り心地がよくて、FFにありがちなクセはなく、意のままに操れる。実に気持ちいい。

 デュアルアクシスストラットらしく路面をしっかり捉える感覚がステアリングを通じて伝わってきて、操舵したとおり正確に向きを変えるのが好印象。リアもきれいについてくる。あたかも出来のよい4WSを装備しているかのような動き方をする。

 おかげで助手席に乗っていた編集担当氏は「動きが読めて体が変な振られ方をしないのでラクだ」といっていた。プレリュードは、運転席では気持ちよく走りを堪能でき、助手席ではリラックスしてドライブが楽しめるクルマだ。
 ブレンボを用いた電動サーボブレーキも、回生を感じさせないほど自然なフィーリングで、剛性感が高いことも印象的だった。

さらにスタイリッシュに! 「ホンダアクセス」と「無限」のアクセサリーを紹介

文:カー・アンド・ドライバー 岡本幸一郎
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

【最新モデル試乗】B E Vのネガを徹底的に払拭。今度のSUBARUソルテラはここが凄い!
【最新モデル試乗】B E Vのネガを徹底的に払拭。今度のSUBARUソルテラはここが凄い!
カー・アンド・ドライバー
【最新モデル試乗】ホンダのイメージリーダーはどっち!? 「非日常のときめき_プレリュード」と「FF世界最速_シビック・タイプR」の気になる関係性
【最新モデル試乗】ホンダのイメージリーダーはどっち!? 「非日常のときめき_プレリュード」と「FF世界最速_シビック・タイプR」の気になる関係性
カー・アンド・ドライバー
【最新モデル試乗】これはスポーツカー好きを魅了するSUV! アウディSQ5スポーツバックの胸踊るハイパフォーマンス
【最新モデル試乗】これはスポーツカー好きを魅了するSUV! アウディSQ5スポーツバックの胸踊るハイパフォーマンス
カー・アンド・ドライバー
【最新モデル試乗】日産リーフが世界をリードするBEVに大変身。航続距離は702kmを達成。すべてが考え抜かれている
【最新モデル試乗】日産リーフが世界をリードするBEVに大変身。航続距離は702kmを達成。すべてが考え抜かれている
カー・アンド・ドライバー
【最新モデル試乗】溌溂、軽快、スタイリッシュ! クルマ好きを虜にするアルファロメオ・ジュニア、その素晴らしき走り
【最新モデル試乗】溌溂、軽快、スタイリッシュ! クルマ好きを虜にするアルファロメオ・ジュニア、その素晴らしき走り
カー・アンド・ドライバー
CR-V e:HEVはアコードを超えたホンダのフラッグシップSUV!! 超豪華装備満載で子育て卒業組のハートを狙い撃ち!!
CR-V e:HEVはアコードを超えたホンダのフラッグシップSUV!! 超豪華装備満載で子育て卒業組のハートを狙い撃ち!!
ベストカーWeb
知れば知るほど魅力的! 再販タイミングですぐにオーダーできるよう「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」を改めてお勉強
知れば知るほど魅力的! 再販タイミングですぐにオーダーできるよう「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」を改めてお勉強
カー・アンド・ドライバー
【日本車黄金時代】スズキ・カプチーノは妥協なき完成度と高性能の持ち主。「愛すべきオープンマインド2シーター」だった!
【日本車黄金時代】スズキ・カプチーノは妥協なき完成度と高性能の持ち主。「愛すべきオープンマインド2シーター」だった!
カー・アンド・ドライバー
フルモデルチェンジでパワーユニットから一新!したエボリューションX【ランサーエボリューションChronicleダイジェスト(15:最終回)】
フルモデルチェンジでパワーユニットから一新!したエボリューションX【ランサーエボリューションChronicleダイジェスト(15:最終回)】
Webモーターマガジン
令和にデートカーが復活!? ホンダ「プレリュード」はオヤジのロマンで終わらない素晴らしいクルマ!
令和にデートカーが復活!? ホンダ「プレリュード」はオヤジのロマンで終わらない素晴らしいクルマ!
LEON
「やっぱ走りがイイ」「このパーツ欲しい」ホンダ(HONDA)CB1000Fの魅力&カスタムまるわかり記事6選
「やっぱ走りがイイ」「このパーツ欲しい」ホンダ(HONDA)CB1000Fの魅力&カスタムまるわかり記事6選
WEBヤングマシン
次期コペンは「FR」になるってマジ!??? ダイハツ「K-OPEN」が示した軽スポーツの未来にワクワクが止まらない!!
次期コペンは「FR」になるってマジ!??? ダイハツ「K-OPEN」が示した軽スポーツの未来にワクワクが止まらない!!
ベストカーWeb
9代目へと進化したトヨタ「ハイラックス」のディテールとは? 人気ピックアップの新型は“無骨なデザインと先進メカ”に注目! 気になる日本仕様の内容は
9代目へと進化したトヨタ「ハイラックス」のディテールとは? 人気ピックアップの新型は“無骨なデザインと先進メカ”に注目! 気になる日本仕様の内容は
VAGUE
「凄すぎてちょっと引く」「ベストEクラッチかも」ホンダ CL250 Eクラッチ 試乗インプレッション
「凄すぎてちょっと引く」「ベストEクラッチかも」ホンダ CL250 Eクラッチ 試乗インプレッション
WEBヤングマシン
【新型CR-V】ミニバン卒業組へ! 走り・広さ両立の旗艦SUVがついに日本発売
【新型CR-V】ミニバン卒業組へ! 走り・広さ両立の旗艦SUVがついに日本発売
グーネット
ベントレーが“かつてないドライバー重視”を謳うコンチネンタルGTのハイパフォーマンスモデル「スーパースポーツ」を発表
ベントレーが“かつてないドライバー重視”を謳うコンチネンタルGTのハイパフォーマンスモデル「スーパースポーツ」を発表
カー・アンド・ドライバー
次世代フラッグシップ「GR GT」発表。「公道を走るレーシングカー」は2027年デビューへ
次世代フラッグシップ「GR GT」発表。「公道を走るレーシングカー」は2027年デビューへ
月刊自家用車WEB
「この顔」で市販決定? マジで?? デザイン反則級にかわいい「新型トゥインゴ」世界初公開! 日本導入を全力で願う!!
「この顔」で市販決定? マジで?? デザイン反則級にかわいい「新型トゥインゴ」世界初公開! 日本導入を全力で願う!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

34件
  • 1808episode
    27年前に発売されたプレリュードタイプS(2.2リッターDOHCVTEC 220馬力 5MT 新車価格249万円)の方がよっぽど走りが楽しかったりする。
  • vep********
    これ買うなら、同じ値段のシビックTYPE-R買うわ。
    そもそもエンジンと対話って、60キロぐらいまでは発電しかしてないのに、何を対話するねん?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

618 . 0万円 648 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59 . 0万円 699 . 0万円

中古車を検索
ホンダ プレリュードの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

618 . 0万円 648 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59 . 0万円 699 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村