カルティエ、エルメス、シャネルほか、編集部が選んだ極私的15本・前編──「ウォッチズ & ワンダーズ・ジュネーブ 2025（Watches and Wonders Geneva 2025）」

カルティエ、エルメス、シャネルなど、7モデルを紹介する前編。「ウォッチズ & ワンダーズ・ジュネーブ 2025（Watches and Wonders Geneva 2025）」を現地で取材したウォッチ・エディターがおすすめの15本を厳選した。

リシュモン・グループに所属する時計メーカーの見本市としてスタートした「Watches and Wonders Geneva（ウォッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ）」は、4月1日から1週間の日程で開催。60ブランドが出展した。

来場者数は前年から12％増の5万5000人以上、リテイラー6000人（前年比+5％）、メディア1600人（同+7％）、一般公開日チケット販売数2万3000枚（同+21％）など、過去最多を更新。「#watchesandwonders2025」のハッシュタグは、推定で7億人のリーチ（同+17％）に成功した。

GQ JAPANは4月1日から4日間、現地取材に参加。19ブランドを取材した。リシュモン・グループの会場と反対側に位置する会場入り口付近にロレックスとパテック フィリップが向かい合って並ぶ光景は昨年までと同じだが、両会場をつなぐ通路に新顔のブルガリ（向かいにはウブロが移動）がブースを構えたのが大きな変化だ。

2024年の同見本市でカルティエが「タンク ルイ カルティエ」「タンク アメリカン」といったアイコンコレクションのミニモデルを発表して牽引した小径サイズの復権は今年の会場でも顕著だが、かつての“デカ厚”のようなわかりやすいビッグ・トレンドが見当たらないのが時計業界の動向であり、その流れは今年も変わらない。

それでも、各社はアーカイブを見直して、復刻モデルや周年モデルで独自性を表現することに積極的であり、小径サイズのトレンドも手伝って、必然的にヴィンテージ感のある、ドレスウォッチが多く見られた。ここでは各社の新作モデルの中から、ノスタルジックな雰囲気がある傑作ピースを厳選して紹介する。

CARTIERカルティエ プリヴェ タンク ア ギシェ

1928年当時のデザインを再解釈。時表示と分表示の小窓をそれぞれ12時位置、6時位置にレイアウトする。オリジナルにもっとも近いイエローゴールドはグリーンのストラップと好相性で、サテン仕上げのケースはレトロ感も◎。

18KYGケース×アリゲーターストラップ、手巻き、縦37.6×横24.8mm、9月発売予定。¥7,590,000（予定価格）by CARTIER（カルティエ カスタマー サービスセンター）

VACHERON CONSTANTINパトリモニー・オートマティック

「パトリモニー」は270周年モデルを4本発表。オートマティックはオーセンティックなドレスウォッチで、細身のベゼルや薄型ラウンドケース、アプライドインデックスとバトン型針が特徴。文字盤には記念モチーフがあしらわれる。

18KPGケース×ダークグリーンのミシシッピアリゲーターストラップ、自動巻き、40mm径、限定370本。¥5,148,000 by VACHERON CONSTANTIN（ヴァシュロン・コンスタンタン）

IWCインヂュニア・オートマティック 40

夏公開予定の映画『F1 ™』で、ブラッド・ピット演じる主人公が着用する時計から着想を得た世界限定1000本モデル。エレガントな雰囲気の淡いグリーンの文字盤にゴールドメッキのアプライド・インデックスが組み合わされる。

SSケース＆ブレスレット、自動巻き、40mm径、限定1000本。¥1,954,700 by IWC（IWC）

PIAGETピアジェ アンディ・ウォーホル

愛用者だったウォーホルの名を冠したコラボモデルの新作。オパールやタイガーズアイ、メテオライトといったオーナメンタルストーンを用いる4種のバリエーションを発表した。琥珀色の縞模様をもつタイガーズアイが気分だ。

18KWGケース×アリゲーターストラップ、自動巻き、縦43×横45mm。¥8,492,000（予価、今夏発売予定）by PIAGET（ピアジェ コンタクトセンター）

JAEGER-LECOULTREレベルソ・トリビュート・モノフェイス・スモールセコンド

18Kピンクゴールド製の新モデルが登場したモノフェイス。グレイン仕上げを施したダイヤルに組み合わされるミラネーゼスタイルブレスレットは、まさにノスタルジック。ヴィンテージのトレンドを象徴するエレガンスが際立つ仕上がりだ。

18KPGケース＆ミラネーゼリンクブレスレット、手巻き、縦45.6×横27.4mm。¥6,424,000 by JAEGER-LECOULTRE（ジャガー・ルクルト）

HERMÈSアルソー タンシュスポンデュ

2011年の同モデルを再解釈してデザインを一新。透かし細工の文字盤の向こうにエルメス独自の《タンシュスポンデュ》モジュールを確認できる。3種類が用意される文字盤は、エレガンスが際立つルージュ・セリエがイチ押し。

18KWGケース×アリゲーターストラップ、自動巻き、42mm径。¥6,630,800（予価、8月発売予定）by HERMÈS（エルメスジャポン）

CHANELムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ ブルー エディション

J12 BLEUと同じくマットブルーのセラミックスをまとったムッシュー ドゥ シャネルの新作。1950年代の最高水準のレーシングカーを着想源とするコレクションに相応しく、ブルーを差し色的に使うこちらはよりスポーティな印象だ。

高耐性マットブルー セラミック＋SSケース×ナイロン＋カーフストラップ、手巻き、42mm径、限定100本。¥7,678,000 by CHANEL（シャネル カスタマーケア）

文と編集・神谷 晃 AKIRA KAMIYA（GQ）

Comments

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LVMHを入れてないあたり情報が古いか編集者無知無能、ついでに大したサラリー貰ってないだろ。
安っぽい時計ばかり選んでるね。