現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ちょっと不安な高速道路での合流や強い横風...知っておきたい安全な走り方

ここから本文です

ちょっと不安な高速道路での合流や強い横風...知っておきたい安全な走り方

掲載 2
ちょっと不安な高速道路での合流や強い横風...知っておきたい安全な走り方

■高速道路での合流は、慎重さと思いやりを忘れずに...

 日本の高速道路の法定速度は100km/hと定められていますが、最近は新東名高速など一部区間で試験的に120km/hまで引き上げられている区間も存在します。そのような速度で走行している普通車やトラックの間に入ってバイクを合流させるためには、いつもの運転以上に気を使わなければいけません。

カワサキが日本メーカーとして初採用 二輪車向け安全運転支援システムを2021年から採用

 時速100kmで走る乗り物は1秒間で約28mの距離を進みます。そして、一般道の法定速度である60km/hの場合では、1秒間で約17m進むことができ、その差は約11mとなります。つまり合流車線を一般道と同じ感覚で進入してしまうと、安全確認をした1秒後には本車線のクルマが約11mも近づいてきている計算になるのです。

 また、80km/hまで速度を上げた場合でも、1秒間で進む差には約6mの違いが生じます。結果、バイクもクルマも高速道路で合流する際は、本車線以上のスピードを出さなければスムーズに合流することは難しいと言えます。

 そのため、合流する際は早めにウィンカーを出し、バイクの加速性を生かして本車線を走行している車両以上のスピードを出します。仮に本車線が空いている場合でも、スピードがでてないまま合流してしまうと、ギアチェンジにもたついてしまい後続車両に追突される恐れや、ブレーキを踏ませて走行の流れを乱してしまうことも考えられます。

 割り込める車間を見つけたら、後続車両が加速してこないか、または減速し入れさせてくれる意思があるかを確認しつつ、徐々に割り込んでいくのが安全な合流方法と言えます。イメージとしては、割り込みする前方車両まで加速し、ちょっとだけ減速する気持ちで割り込むといった感じとなります。

 また、高速道路での運転に慣れているからと言って、間違ってもスラロームのような割り込み方はしないようにしましょう。無事に合流が出来たと思っても、後続車をヒヤリとさせるだけでなく、ドライバーによっては腹立たしく思い「あおり運転」のキッカケを作ってしまう可能性があるかもしれません。

■強風時にはバイクと一体化することを意識して

 バイクにとって雨の日の走行はすべりやすく視界が悪くなるため危険が増すと言われていますが、雨と同じくらい気をつけなければならないのが強風時の走行です。前後から受ける風であれば速度に気を付けながら走行できますが、注意したいのが横からの強風です。

 走行中、スピードが出ている状態でハンドルを取られてしまうと転倒は避けられません。逆に恐怖心から徐行や停車をしてしまうと、バランスを崩しその場で転倒する恐れもあります。さらには後続車に追突されるといった危険性もあるのです。

 そこで、ポイントとなるのが「フォーム」です。JAFによると強風時の影響を最小限に留めるためには次のようにアナウンスされています。「あわてて急なハンドル操作をすることが一番危険です。落ち着いて、ニーグリップで下半身とバイクを一体化させるように意識して走りましょう。バイクはタイヤに駆動力がかかって走行している限り、起き上がろうとする力が働いています。あわててハンドルを押さえ込まず、自分が進みたい方向をまっすぐ見て、落ち着いて運転しましょう。」とあり、バイクと体が一体となるほど安定して走行することができるようです。

 また、左から吹く風には車線の左側、右から吹く風には車線の中央を意識して走行することで、車体が流されてセンターラインをはみ出す可能性を最小限に抑える事ができます。もし風速が15メートルを超えた場合には、走ることすら非常に困難となってきます。

 そのような場面で応用できるのが「当て舵」とよばれる方法です。ある程度の経験が必要にはなるものの、いざという場面では役に立つ方法です。風が吹いてくる方向に車体を傾かせるといった走り方で、左からの強風には左に重心をずらし、右からの強風には右に重心をずらすことで安定して走行することが可能となります。

 ただし、風が急に止んだ場合にはすばやく車体を戻さなければ、逆にバランスを崩す恐れもあるので注意しましょう。

※ ※ ※

 スムーズに合流したり強風に対応したりと高速道路ではドライビングテクニックが試されます。かっこよく走りこなせると気持ちがいいですが、一番大事なことは自分や周りの命を守る意識です。事故やトラブルがないようにスマートな安全運転を意識しながら、楽しく慎重に走行しましょう。

関連タグ

こんな記事も読まれています

BMW Mハイブリッド V8、WEC2戦目にして「士気を大きく高める」6位入賞。トヨタとのバトルも
BMW Mハイブリッド V8、WEC2戦目にして「士気を大きく高める」6位入賞。トヨタとのバトルも
AUTOSPORT web
マイナーチェンジで、アウトドアテイストをプラスした「HuNT(ハント)パッケージ」を新設定。ホンダ、改良型ヴェゼルの発売を開始
マイナーチェンジで、アウトドアテイストをプラスした「HuNT(ハント)パッケージ」を新設定。ホンダ、改良型ヴェゼルの発売を開始
月刊自家用車WEB
約200万円のホンダ「小さな高級車」登場! クラス超え「上質内装」採用! 精悍“ブラック”がカッコイイ特別な「フィット」とは
約200万円のホンダ「小さな高級車」登場! クラス超え「上質内装」採用! 精悍“ブラック”がカッコイイ特別な「フィット」とは
くるまのニュース
中国自動車道の山に囲まれた「真庭PA」で熱々のレバテキを堪能!
中国自動車道の山に囲まれた「真庭PA」で熱々のレバテキを堪能!
バイクのニュース
突然の「奇妙な」失速。上海でのペース不足に困惑するフェラーリ、代表はトラックの特殊性が関係と睨む
突然の「奇妙な」失速。上海でのペース不足に困惑するフェラーリ、代表はトラックの特殊性が関係と睨む
AUTOSPORT web
レッドブルF1とサインツの交渉を認めたマルコ。一方で「アウディからのオファーには肩を並べることもできない」と語る
レッドブルF1とサインツの交渉を認めたマルコ。一方で「アウディからのオファーには肩を並べることもできない」と語る
AUTOSPORT web
日産が新型車「5車種」投入(日本市場へ2026年度まで)の中身全部予想と注文
日産が新型車「5車種」投入(日本市場へ2026年度まで)の中身全部予想と注文
ベストカーWeb
トヨタ新型「ランドクルーザー 250」の最新カスタム3選! 本格オフローダーから車中泊まで、ライフスタイルに合わせてランクルを楽しめます
トヨタ新型「ランドクルーザー 250」の最新カスタム3選! 本格オフローダーから車中泊まで、ライフスタイルに合わせてランクルを楽しめます
Auto Messe Web
免許更新時に書かされるたった5つの「はい・いいえ」の質問票! 適当に答えると「重い罰則」になる可能性があった
免許更新時に書かされるたった5つの「はい・いいえ」の質問票! 適当に答えると「重い罰則」になる可能性があった
WEB CARTOP
ホンダ ヴェゼルがマイナーチェンジ発表! 新機種「ハント」のインテリアが挑戦的だった 
ホンダ ヴェゼルがマイナーチェンジ発表! 新機種「ハント」のインテリアが挑戦的だった 
driver@web
2023年度のリコール台数、1.7倍の810万台 デンソー燃料ポンプなどで2年連続増加
2023年度のリコール台数、1.7倍の810万台 デンソー燃料ポンプなどで2年連続増加
日刊自動車新聞
「DG-011 パーシャルフィットメッシュグローブ」がデイトナから発売!
「DG-011 パーシャルフィットメッシュグローブ」がデイトナから発売!
バイクブロス
レース終了から1ヵ月半……インディカー開幕戦ウイナーのニューガーデンが失格! プッシュ・トゥ・パスの違反発覚、オワードが繰り上げ優勝に
レース終了から1ヵ月半……インディカー開幕戦ウイナーのニューガーデンが失格! プッシュ・トゥ・パスの違反発覚、オワードが繰り上げ優勝に
motorsport.com 日本版
斬新デザインの上級7人乗りSUV ヒョンデ新型「サンタフェ」 約895万円から欧州発売へ
斬新デザインの上級7人乗りSUV ヒョンデ新型「サンタフェ」 約895万円から欧州発売へ
AUTOCAR JAPAN
GW渋滞、名神・新名神・中国道のピークは? 最大35kmの渋滞を見込む【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
GW渋滞、名神・新名神・中国道のピークは? 最大35kmの渋滞を見込む【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
くるくら
トヨタ“新”「アクア」発表! めちゃ上質ブラウン内装×斬新2トーン採用! 「小さな高級車」な新「Raffine」 内外装の特徴は
トヨタ“新”「アクア」発表! めちゃ上質ブラウン内装×斬新2トーン採用! 「小さな高級車」な新「Raffine」 内外装の特徴は
くるまのニュース
盗難の温床になることもある危険な場所! ヤードって何?
盗難の温床になることもある危険な場所! ヤードって何?
バイクのニュース
限定生産、MT設定なし? 軽量カーボンの高性能クーペ、BMW新型「M2 CS」2025年導入へ
限定生産、MT設定なし? 軽量カーボンの高性能クーペ、BMW新型「M2 CS」2025年導入へ
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

2件
  • とにかく今の100km/h制限区間は120km/h制限にして今の80km/h制限区間は100km/h制限にすべきで高速道路は無料に
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村