現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【MotoGP】マルティン、タイヤの温度に悩まされ「4位ができる限りの結果。あちこちでクラッシュしそうになっていた」

ここから本文です

【MotoGP】マルティン、タイヤの温度に悩まされ「4位ができる限りの結果。あちこちでクラッシュしそうになっていた」

掲載 2
【MotoGP】マルティン、タイヤの温度に悩まされ「4位ができる限りの結果。あちこちでクラッシュしそうになっていた」

 MotoGP第18戦マレーシアGPの決勝で4位となったプラマックのホルヘ・マルティン。タイトル争いのライバル、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に敗れてしまったが、フロントタイヤの温度が上がりすぎて苦しい状況に陥っていたようだ。

 マルティンは2日目のスプリントレースでバニャイヤより前の2位でフィニッシュし、ポイント差をわずかだが縮めていた。しかし決勝では序盤のバトルでバニャイヤを抜けないシーンが続き、中盤からはズルズルと引き離されて4位フィニッシュに留まった。

■ドゥカティ“一強”のMotoGPについにメスが? 苦戦する日本メーカーを救済する新たな優遇措置案が明らかに

 バニャイヤが3位となったため、ポイント差は再び拡大。マレーシアGP開始前よりも差が1ポイント広がってしまった。

 今回のマルティンの失速には、タイヤの内圧が高くなったことが原因ではないかという見方もあった。彼はタイGPで内圧の最低値に違反があったことで警告を受けているため、保守的な設定になり、バトルを通じて内圧が上がってしまったのではないか、という考えだ。

 ただマルティンによると、実際はそういったことはなく、むしろタイヤ温度のほうが問題だったという。

「いや、そうじゃない。確かに僕が望んでいたよりは(内圧の設定が)高かったけど、昨日ほどじゃなかった」

 マルティンはそう語る。

「この状況で少しでも良くしようと試みていたんだ。でも十分ではなくて、6周もすると、どのコーナーでも転倒しそうになっていた」

「本当に厳しくて、フラストレーションを感じていた。レースを通じてプッシュできなかったんだ。4位は僕のできる最大限の結果だった」

「内圧は2barを少し超えていたと思う。昨日の2.1barほどではないと思うんだけどね」

「ペッコ(バニャイヤ)の後ろにいたことでより温度が上がったんだと思う。苦しんだし、結局下がらなかった。彼にプレッシャーをかけようとしたけど、クラッシュしそうだと思って、スローダウンしたんだ」

 そう語るマルティン。ただマレーシアGPでは得点差を1ポイント広げられただけに留まったこともあり、結果についてはあまり気にしていないようだった。

「この週末では、最終的に1ポイント失ったけど、あまり大きなモノじゃない」

「15ポイントを挽回したこともあるし、残りのレースで速く走れる自信もあるからね」

「カタールとバレンシア、ここで挽回できるチャンスが有る。僕らはすごく接近しているし、ペッコとの間に他のライダーをたくさん挟める可能性もあるんだ」

「僕らふたりとも、たくさんのポイントを獲得するチャンスも失う可能性もある。僕は自信を持っているし、次のレースでは彼を倒せるように頑張るよ」

 なおバニャイヤはマレーシアGPを振り返ると、コース上のバトルでマルティンに勝つことが非常に重要だったと語っている。

「ホルヘはターン14の入り口ですごく強かった。それにオーバーテイクもしてきたけど、少しワイドだったね」とバニャイヤ。

「彼に先行を許さないのがすごく大事だったからクロスラインで取り返そうとしたんだ。それに彼のペースがこうなるとは思っていなかった」

「バトルで彼に勝つのはすごく重要だった。それだけじゃなくとても楽しかった」

「確かに14ポイントリードなんて、何もないのと同じようなものだ。これがレースウィークに決勝だけならマネジメントするのにも十分だけど、(スプリントも合わせて)1週あたり最大37ポイントとれるからね。この差はかなり小さなものになってしまう」

関連タグ

こんな記事も読まれています

MotoGPタイトル争いを揺るがしたマルティンの失速、未だ原因分からず。タイヤサプライヤーのミシュランは「製造過程での問題はなし」と報告
MotoGPタイトル争いを揺るがしたマルティンの失速、未だ原因分からず。タイヤサプライヤーのミシュランは「製造過程での問題はなし」と報告
motorsport.com 日本版
【MotoGP】バレンシアGPの午後3時開始は遅すぎる? アレイシ・エスパルガロ、転倒続出に「大きなミス」と批判。F1とブッキング考慮し後ろ倒し
【MotoGP】バレンシアGPの午後3時開始は遅すぎる? アレイシ・エスパルガロ、転倒続出に「大きなミス」と批判。F1とブッキング考慮し後ろ倒し
motorsport.com 日本版
【MotoGP】ベッツェッキ、転倒リタイア原因のマルク・マルケスを批判「彼は最も汚いライダー。マルケスだから罰されないんだ」
【MotoGP】ベッツェッキ、転倒リタイア原因のマルク・マルケスを批判「彼は最も汚いライダー。マルケスだから罰されないんだ」
motorsport.com 日本版
ポテンシャルが違う……! ミル、MotoGPバレンシアテストでの進歩に満足「ホンダに来て初めて違いを感じることができた」
ポテンシャルが違う……! ミル、MotoGPバレンシアテストでの進歩に満足「ホンダに来て初めて違いを感じることができた」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】「テストに過ぎない」理論は通用しない? マルク・マルケスのドゥカティ乗り換えが大成功を収めたと言える理由
【MotoGP】「テストに過ぎない」理論は通用しない? マルク・マルケスのドゥカティ乗り換えが大成功を収めたと言える理由
motorsport.com 日本版
【MotoGP】マルティン、タイトル逃すも今季の結果誇る「僕らは歴史に残ることをやったし、後半戦では僕が最強だった」
【MotoGP】マルティン、タイトル逃すも今季の結果誇る「僕らは歴史に残ることをやったし、後半戦では僕が最強だった」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】バニャイヤ、MotoGP連覇に感無量「僕がナンバーワンだと示すため、全てを完璧にこなした」
【MotoGP】バニャイヤ、MotoGP連覇に感無量「僕がナンバーワンだと示すため、全てを完璧にこなした」
motorsport.com 日本版
タイトル争いはマルティン転倒で決着! バニャイヤ優勝し、最高の形でMotoGPを2連覇|MotoGPバレンシアGP決勝
タイトル争いはマルティン転倒で決着! バニャイヤ優勝し、最高の形でMotoGPを2連覇|MotoGPバレンシアGP決勝
motorsport.com 日本版
【MotoGP】マルケス、ホンダでの最後のレース終える。「タイトル争いのような気持ちでアプローチしていた。本当に素晴らしい時間だった」
【MotoGP】マルケス、ホンダでの最後のレース終える。「タイトル争いのような気持ちでアプローチしていた。本当に素晴らしい時間だった」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】ディ・ジャンアントニオ、タイヤ最低内圧の違反により3秒加算ペナルティ。2位表彰台失い4位へと降着
【MotoGP】ディ・ジャンアントニオ、タイヤ最低内圧の違反により3秒加算ペナルティ。2位表彰台失い4位へと降着
motorsport.com 日本版
MotoGP最終戦初日で王座争うマルティンがバニャイヤに仕掛けた心理戦。“第三者”のマルケスは「そういうの最高……!」
MotoGP最終戦初日で王座争うマルティンがバニャイヤに仕掛けた心理戦。“第三者”のマルケスは「そういうの最高……!」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】マルケスの走りはいかに! ドゥカティ、最終戦後のテストは「ファンと同じくらい興味がある」
【MotoGP】マルケスの走りはいかに! ドゥカティ、最終戦後のテストは「ファンと同じくらい興味がある」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】バニャイヤ、タイトルかかった最終戦初日は苦戦も気にしない?「去年のほうがナーバスだったし、ロスしてるとこも分かってる」
【MotoGP】バニャイヤ、タイトルかかった最終戦初日は苦戦も気にしない?「去年のほうがナーバスだったし、ロスしてるとこも分かってる」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】マルク・マルケスの存在はドゥカティを更に強くする? チームマネージャーのタルドッツィ「レベルが上がるだろう」
【MotoGP】マルク・マルケスの存在はドゥカティを更に強くする? チームマネージャーのタルドッツィ「レベルが上がるだろう」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】サテライトチーム相手のタイトル争い、ドゥカティ本家の方が神経質に? マルティンのプレッシャー戦略に「馬鹿げてる」と上級スタッフ
【MotoGP】サテライトチーム相手のタイトル争い、ドゥカティ本家の方が神経質に? マルティンのプレッシャー戦略に「馬鹿げてる」と上級スタッフ
motorsport.com 日本版
“もし”スプリントが無かったら、マルティンはタイトルを争えなかった? 新システムがもたらした功罪【MotoGPコラム】
“もし”スプリントが無かったら、マルティンはタイトルを争えなかった? 新システムがもたらした功罪【MotoGPコラム】
motorsport.com 日本版
【MotoGP】マルティン、タイトル崖っぷちの中“クソ度胸”でスプリント勝利「フィーリングは悪かったけど限界までプッシュした」
【MotoGP】マルティン、タイトル崖っぷちの中“クソ度胸”でスプリント勝利「フィーリングは悪かったけど限界までプッシュした」
motorsport.com 日本版
アロンソ、ハミルトンから“ブレーキテスト”と批判の老獪な走りはDRSを確保するためと説明「経験なら僕の方が上」
アロンソ、ハミルトンから“ブレーキテスト”と批判の老獪な走りはDRSを確保するためと説明「経験なら僕の方が上」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
  • マルティンは レース後、フロントタイヤを睨み付けていた
    ペッコはフロントの内圧が低い 違反、一回のみセーフのカードを ここで切ってきた
    あと2戦 ヒリヒリするバトルが、確定している
  • マルティン、マルティン、
    ハンバ〜グ♩
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村