MotoGP第18戦マレーシアGPの決勝で4位となったプラマックのホルヘ・マルティン。タイトル争いのライバル、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に敗れてしまったが、フロントタイヤの温度が上がりすぎて苦しい状況に陥っていたようだ。
マルティンは2日目のスプリントレースでバニャイヤより前の2位でフィニッシュし、ポイント差をわずかだが縮めていた。しかし決勝では序盤のバトルでバニャイヤを抜けないシーンが続き、中盤からはズルズルと引き離されて4位フィニッシュに留まった。
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バニャイヤが3位となったため、ポイント差は再び拡大。マレーシアGP開始前よりも差が1ポイント広がってしまった。
今回のマルティンの失速には、タイヤの内圧が高くなったことが原因ではないかという見方もあった。彼はタイGPで内圧の最低値に違反があったことで警告を受けているため、保守的な設定になり、バトルを通じて内圧が上がってしまったのではないか、という考えだ。
ただマルティンによると、実際はそういったことはなく、むしろタイヤ温度のほうが問題だったという。
「いや、そうじゃない。確かに僕が望んでいたよりは(内圧の設定が)高かったけど、昨日ほどじゃなかった」
マルティンはそう語る。
「この状況で少しでも良くしようと試みていたんだ。でも十分ではなくて、6周もすると、どのコーナーでも転倒しそうになっていた」
「本当に厳しくて、フラストレーションを感じていた。レースを通じてプッシュできなかったんだ。4位は僕のできる最大限の結果だった」
「内圧は2barを少し超えていたと思う。昨日の2.1barほどではないと思うんだけどね」
「ペッコ(バニャイヤ)の後ろにいたことでより温度が上がったんだと思う。苦しんだし、結局下がらなかった。彼にプレッシャーをかけようとしたけど、クラッシュしそうだと思って、スローダウンしたんだ」
そう語るマルティン。ただマレーシアGPでは得点差を1ポイント広げられただけに留まったこともあり、結果についてはあまり気にしていないようだった。
「この週末では、最終的に1ポイント失ったけど、あまり大きなモノじゃない」
「15ポイントを挽回したこともあるし、残りのレースで速く走れる自信もあるからね」
「カタールとバレンシア、ここで挽回できるチャンスが有る。僕らはすごく接近しているし、ペッコとの間に他のライダーをたくさん挟める可能性もあるんだ」
「僕らふたりとも、たくさんのポイントを獲得するチャンスも失う可能性もある。僕は自信を持っているし、次のレースでは彼を倒せるように頑張るよ」
なおバニャイヤはマレーシアGPを振り返ると、コース上のバトルでマルティンに勝つことが非常に重要だったと語っている。
「ホルヘはターン14の入り口ですごく強かった。それにオーバーテイクもしてきたけど、少しワイドだったね」とバニャイヤ。
「彼に先行を許さないのがすごく大事だったからクロスラインで取り返そうとしたんだ。それに彼のペースがこうなるとは思っていなかった」
「バトルで彼に勝つのはすごく重要だった。それだけじゃなくとても楽しかった」
「確かに14ポイントリードなんて、何もないのと同じようなものだ。これがレースウィークに決勝だけならマネジメントするのにも十分だけど、(スプリントも合わせて)1週あたり最大37ポイントとれるからね。この差はかなり小さなものになってしまう」
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みんなのコメント
ペッコはフロントの内圧が低い 違反、一回のみセーフのカードを ここで切ってきた
あと2戦 ヒリヒリするバトルが、確定している
ハンバ〜グ♩