実用性を極限まで高めた次世代電動グランドツアラー
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、同社初のウルトラ・ラグジュアリー電動スーパークーペ「スペクター」の進化型となる「スペクター・シリーズ II」を発表した。
ロールス・ロイスがBEVを手がけることとは。開発責任者が語る「スペクター」開発ストーリー
数多の名車を所有するオーナーたちが、ひとりきりの純粋なドライビングを楽しむために選び抜き、なかにはほかの一般的なモデルに対し3倍以上もの距離を走破する者さえいるという前作スペクター。ロールス・ロイスならではの極上の静寂とエフォートレスな乗り味が、内なる走りの衝動を呼び覚ますのだろう。
単なる移動手段やステータスとしてではなく、純粋に「自ら走る歓び」を渇望する孤高のドライバーに向け、さらなる満足を提供すべく「スペクター・シリーズ II」は誕生した。
今回のアップデートにおける最大のトピックは、EVとしての基本性能の大幅な向上だ。駆動システムやバッテリーの効率性が徹底的に突き詰められており、電気自動車としての完成度がさらに高められている。
これにより、一充電航続距離は従来モデルと比較して18%向上し、WLTPサイクルで628kmを達成した。さらに充電パフォーマンスも進化を遂げており、適切な高出力充電器を使用することで、バッテリー残量10%から80%までの充電時間を大幅に短縮することに成功している。ドライバーオリエンテッドなラグジュアリーカーの域にとどまらず、グランドツアラーとしての実用性を極限まで突き詰めた格好だ。
インフィニティモードで解き放たれる500kWの瞬発力
スペクター・シリーズ IIは、ロールス・ロイスが掲げる電動ならではの静粛性と妥協なき動力性能を高い次元で両立させている。
そして今回の発表において注目すべきは、よりダイナミックな走りを求める顧客に向けた高性能モデル「ブラック・バッジ・スペクター・シリーズ II」の登場だ。
ブラック・バッジはインフィニティモードで500kWのパワー、スピリテッドモードでは最大1万100Nmにも達する巨大なトルクを発生させる。単に出力を高めただけでなく、スロットルレスポンスの向上や専用のシフトパターンの採用、さらにブレーキの反応速度を最適化することで、電気自動車ならではの瞬発力と洗練されたコントロール性を実現しているのだという。
それらは目の肥えた顧客をさらなる高みへ導くためのスパイスとなる。上流階級に住む紳士とは、時に内に秘めた獰猛な一面を解き放たないとスマートに生きられないのだ。
惜しみない手間が生み出す比類なきインテリアの世界
ハイブランドを知り尽くしたオーナーが真に価値を見出すのは、表面的なギミックではなく、インテリアの表現と素材の革新、そしてそこに費やされる狂気的なまでの手間にほかならない。
スペクター・シリーズ IIでは、竹を原料とする新素材「デュアリティ・ツイル」が導入された。この内装を仕上げるためには、最大260万針、総延長10マイルにも達する糸が用いられ、最大25時間という途方もない作業を要する。
また、月明かりに照らされた雲から着想を得たという「プレイスド・パーフォレーション」レザーは、0.8mmから1.2mmまでの異なる7万8138個もの極小の穴により、精緻なアートワークをインテリアに描き出す。
さらに、微細なガラスフレークを配合したラッカーで深い奥行きを与えた「ブリンドルド・ウォルナット」ベニアや、航空計器に着想を得た新デザインのタイムピースなど、常軌を逸したレベルの職人技と新素材が結集し、乗る者を圧倒する極上の空間を創り上げている。
オーナーのわがままを叶えるビスポークへのこだわり
こうした素材と技術の進化はすべて、ロールス・ロイスが掲げる「ビスポーク(特注)」の世界観を体現するためのものである。
スペクターは単なる工業製品ではなく、オーナーが自らの物語を描くためのキャンバスだとロールス・ロイスは定義している。実際にとある夫妻は出会った日の星空を天井に再現した「ビスポーク・スターライト・ヘッドライナー」をオーダーした。また、別の顧客は愛犬の姿を木象嵌(マルケトリー)で刻み込んだもの、あるいは自宅の色調や愛用するジュエリーの世界観をそのまま車内に反映させた一台など、極めて個人的で意欲的なコミッションが次々と生み出されている。
進化したスペクター・シリーズ IIは、圧倒的な静粛性とパフォーマンスという電気自動車の利点を土台にしながら、無限のビスポークによって自分だけの唯一無二の傑作を創り上げるという、ロールス・ロイスにしか成し得ない究極のラグジュアリー体験を提示している。そして、後部座席に身を委ねるのではなく、自らステアリングを握りたくなる。それが「スペクター・シリーズ II」の真髄だ。
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みんなのコメント
普通に考えて1100Nmなんじゃないの?
クルマ関係のサイトなんだし恥ずかしくない?