指示速度の正確さを競う関東第3戦! 自作アプリで参戦の吉田一家
JAF公認アベレージラリーに関東シリーズ第3戦「光圀ラリー」が開催され、スズキ「スイフトスポーツ(ZC33S)」で参戦する吉田ファミリーに密着。膝の病気で闘病中の父をナビゲーターに据え、長男がドライバーを担当。自作アプリ「Rally-Com」を導入して挑んだ絆のドラマと実戦の模様をお届けする。
スズキ「スイフトスポーツ」でドレスアップ沼に! サーキット仕様から華麗に転身させたのは「壊れるのは悲しい」から
乗車定員まで同乗可能なレギュレーション! 多様なクルーが集う光圀
モータースポーツ参戦の競技車両として競技ジャンルにとどまることもなく多くのプライベーターたちがセレクトしてくる人気の車にスズキ スイフトスポーツがある。軽量コンパクトボディにしてエンジン性能よくフォローアップのパーツ類も多く手軽に手に入れられる、しかもコストパフォーマンスが良い先代ものも廃れていないとあれば参戦ウエポン登用は当然の流れか。JAF公認のデイラリーの戦列にも数台のスイフトスポーツが賑やいでいた。
ラリー競技区間における走行速度の速さを競うのではなく、競技区間で指示されたアベレージ速度(指示された平均走行速度)での走行を遂行できたかという走行速度の正確さを競いあうモータースポーツのデイラリーは、JAF公認の第1種アベレージラリーとして全6戦の関東シリーズが組まれている。
第3戦「光圀ラリー」には、スイフトスポーツの2代目ZC32Sや3代目ZC33Sなど3台が参戦していた。その中の吉田拓和/吉田淳一/吉田富美代組は長男、父、母のファミリーで、夫婦や親子での参戦組が絶えないこのところのデイラリーを象徴しているクルーでもある。
主催者から指定された速度でいかに正確に区間区間を走り抜いてゆくかを競うJAF公認の第1種アベレージラリーのデイラリーには、普通の車で乗車定員までの人数で参戦可という特有のレギュレーションがある。これぞ休日に家族一緒にモータースポーツ実戦を楽しむにはもってこいのエントリー人数枠なのだ。
ちなみに参加者リストを見渡せば、ナカイ貴子/原田有利恵の母と娘組ヴィッツ、渡辺誠/渡辺颯太の親子組プレオ、芳賀昇二/亀山伸一/亀山知啓のナビゲーター役親子組ダイハツブーンX4、岡本和哉/岡村さゆりの夫婦組いすゞジェミニと、家族チーム車がずらり。エントリーフィーは2万~3万円程度で他のラリーに比べ安く、こちらもなんらかの一助になっているかもしれない。
車椅子の日常から子息へ託された操舵! SWK製WR翼と17インチ
吉田組は昨シーズンから淳一さんがドライバーで夫婦参戦を続けていたが、2026年の第2戦前のこと、淳一さんが突如膝の病気に見舞われ治療闘病を続けるに至った。自由のきかない生活とかちあったこともあり一時シリーズ離脱。
「外での活動は生活の励みになりますから、ラリーで闘病してるんですよ」
という発露の復帰となり、今回はリアシートの奥さんともどもナビゲーター役に回り、子息がハンドル役をかってでての参戦となった(ちなみに第4戦のMSCCラリー in 鮫川では娘さんも加わり4人クルー体制参戦になった)。
吉田さんのスイフトスポーツには、ボリューム感のあるウイング、スイフトスポーツのコンプリートカーを手がけてもいるSWK(スズキワークス久留米)製のWRウイングが装着され、“イエロー弾丸”と言わせしめる姿がさらに際立っている。
足回りも10スポークのアドバンのRCIIIホイールと195/45R17 85Wサイズのターマック(舗装路)用タイヤにて整えられている。速さ勝負のラリーでも遜色ない1.4L直噴ターボの6速MTではあるが、外観&性能にもまして、コクピットに設置されたラリーナビゲーション用の機器類に吉田さんの真骨頂は発揮されていた。
独自開発のRally-Comを導入! 終盤の誤算で6位後退の結末
2025年に使っていた外国製のナビゲーションアプリは日本のラリーでの使い勝手がそぐわない、ならばと自分なりにこれまでのラリーコンピュータの問題点や違和感の解決を全うするべくオリジナルアプリの開発へ乗り出したというのだ。ダッシュボードには視認しやすいディスプレイとしてタブレットが設置されているが、そこには「Rally-Com」という自作アプリがインストールされている。
競技中に繰り出されるトリップメーター(区間走行距離計)と同じ自走距離やスマホ経由でのGPS位置変遷などのデータを集約し、競技における指示アベレージ速度データの入力に応じて算出された区間区間の正解通過タイムとの遅れや早め具合の誤差タイム状況がこちらに表示される。これをもってナビからドライバーへの速度走行指示がなされてゆくわけだ。AIも活用しとことん楽しみながらなんでも自分で作り上げていった吉田さんのナビコンアプリ「Rally-Com」は公開され無料ダウンロードまでできるとのことだ。
闘病参戦を宣言したら会社の仲間たちが応援に駆けつけてくれたという吉田ファミリーチームにとっては、アプリと拓和ドライバーともどものデビュー戦となった光圀ラリー。出走前の心持ちを拓和さんに聞けば「緊張はしてますが、楽しめればいいかなあ」と穏やか。
「ラリコンをオンにすればあとは出てくるデータに従って運転するだけだからヘッチャラよ」
と、応援団はデビュー新人を煽ったり和ませたり。とは言えラリーには欠かせないスタート前の意気込みのようなものがある。
「ラリーってのは行って戻ってくるって意味だからね。無事に帰ってくるという、それがいちばんの目標だからね」
と引き締めがちに拓和ドライバーを諭すような淳一さんであった。
スタート後、オリジナルラリコンは順調に作動し、減点なしと思われる誤差猶予範囲内でのチェックポイント通過を重ねていった。しかし、最終の申告チェックで、理論的縛りにあってしまったであろうという富美代さんの思わぬ計算ミスで大量減点。
最終リザルトをみれば暗黙裏に最後まで吉田組はCクラストップ争いを繰り広げていたのだったが、結果は急転し6位へ。人間が車を主導するモータースポーツ。それだけに家族で正確なタイム争いが楽しめるデイラリーにもまた、計算ずくではいかないドラマ展開がある。ともあれ、初戦チャレンジャーを交えて挑んだ吉田ファミリーは無事ゴールし、目標達成は叶った。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?