現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本が誇る「商用車の王様」!「ハイエース」54年の歩みをプレイバック

ここから本文です

日本が誇る「商用車の王様」!「ハイエース」54年の歩みをプレイバック

掲載 更新 1
日本が誇る「商用車の王様」!「ハイエース」54年の歩みをプレイバック

商用バンから幼稚園バス、レジャービークルまで多様性を誇るハイエース

 1BOXカーのトヨタ・ハイエースはビジネスユースをはじめ、今でいう多人数が乗れる「ミニバン」、バイクなどが積める「トランスポーター」やキャンピングカーのベースといった「レジャーユース」まで、いろいろな使い方が出来るクルマだ。1967年の登場以来、日本の1BOXカーのトップブランドとなっており、ここでは5世代で54年という長い歴史を持つ歴代ハイエースを振り返っていく。

まるでプライベートジェット? 「豪華」にも程があるハイエースの「室内リフォーム」3選

トラックからの派生モデルではなく1BOXバンとして開発

【初代モデル/10系/1967年発売】

 初代ハイエースはトラックのトヨエースの弟分となるキャブオーバーの1BOXカー&トラックとして登場。とくに1BOX系はトラックベースではなく、積載量拡大などのため最初から1BOXカーとして開発された点が当時としては画期的だった。

 車型は基本となるデリバリーバンと呼ばれた商用バン、12人乗りと15人乗りのコミューター、仮眠などにも便利なフルフラットシートを装備した9人乗りワゴン、ダブルキャブなども持つトラックの4タイプをラインアップ。多人数乗車が可能な15人乗りコミューターは、現在でいうスーパーロングボディ(ロングホイールベース仕様)を採用した。

 また、後にスーパーロングボディは救急車のベースとしても使われ、商用バンのスーパーロングボディも加わっている。

多様なニーズに応えるべく3車型にそれぞれ豊富なボディタイプを設定

【2代目モデル/20系・30系・40系/1977年発売】

 2代目モデルは機能性、居住性、安全性の向上を主なテーマに開発され、商用バン、コミューター、トラックという3車型で登場し、その2カ月後にワゴンが加わった。

 それぞれの車型のボディバリエーションは、商用バンでは標準ボディ/ロングボディ/スーパーロングボディ、コミューターは標準ボディ(12人乗り)/ロングボディ(15人乗り)/スーパーロングボディ(15人乗り)、ワゴンは9人乗り/10人乗り、トラックは平ボディ/ダブルキャブ/パネルバン/オープンバン(パネルバンの屋根が開閉可能な幌仕様)と豊富で、2代目モデルから現行モデルにも通じるハイエースの特徴であり魅力とも言える豊富なバリエーションが確立され始めた。

豪華内装のワゴンはRVブームの火付け役となる存在に!

【3代目モデル/50系/1982年発売】

 3代目モデルからトラック系は2代目モデルが継続生産されたのち、トヨエースとともにダイナの兄弟車というハイエースとは別系統となったため割愛する。

 3代目モデルから、ハイエースは現在と同じ商用バン/乗用ワゴン/コミューターという3車型となった。商用バンとコミューターは正常進化し、とくに商用バンはロングボディに荷室のフロアがフラットになるジャストローが設定された。 ワゴンは上級グレードでは1列目から3列目までフラットになるオールフラットシート、サンルーフやサン&ムーンルーフ、デジタルメーター、7スピーカーのスーパースペースコンポを装備したのに加え、ツートーンカラーを設定するなど、4代目でも継続される豪華路線の始まりとなった。

歴代ハイエース史上もっとも豪華な「スーパーカスタムリミテッド」も登場

【4代目モデル/100系/1989年発売】

 4代目モデルは「90年代にふさわしいトヨタの最上級1BOXカー」をコンセプトに開発され、商用バン/乗用ワゴン/コミューターともに着実な進化を果たした。

 とくに乗用ワゴンは最上級グレードのスーパーカスタムリミテッドを例に挙げると、トリプルムーンルーフ、2列目の左右方向と3列目と対面となる回転シート、自動車電話、カーテン、蛍光灯、自動スライドドアといった数多くの豪華装備を設定し(オプション装備も含む)、1BOXカーのクラウンというのが相応しいポジションに成長した。

 また、4代目モデルでは1992年にV8エンジンを搭載した高規格救急車となるハイメディックまでも登場した!

海外では新型が登場するも日本国内では200系がまだまだ現役

【5代目モデル/200系/2004年発売】

 15年振りのフルモデルチェンジとなった現行型(※日本国内)の5代目モデルは、衝突安全性向上のため短いノーズが備わるものの、登場から17年経ったいまもまったく古臭さを感じないスタイル。4ナンバーの商用バンはノーズを加えたにも関わらず3000mmの荷台長を確保したこと、乗用ワゴンはアルファードの登場もあり10人乗りのみとし、質実剛健といえるいい意味でミニバス的になった点が大きな特徴だ。 また、乗用ワゴン(ワゴンGL・ワゴンDX)/スーパーロング(グランドキャビン)/コミューターには、各座席へのアクセス用通路の確保などもあり1880mmのワイド幅となったことで、取り回しの悪化もあるが、広さや迫力あるスタイルという大きなメリットがあることで一定数が着実に売れている。

 この5代目ハイエースは何度も改良を受け、いまだコンスタントに売れているというお化けのようなモデルなのは言うまでもないだろう。 現行モデルの登場から17年が経ち、ハイエースの将来にはいろいろな噂もあるが、隠れた人気車である現行ハイエースには可能な限り現役を続けてもらい、いろいろな形でユーザーに貢献するクルマであり続けて欲しい!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
レスポンス
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
レスポンス
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
くるまのニュース
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
バイクのニュース
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
Webモーターマガジン
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
カー・アンド・ドライバー
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
くるまのニュース
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
  • 丸目二灯のモデル、懐かしいです。横から見ると、前はどっち?って思える形ですね。
    個人的には4代目のスタイルがお気に入りです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村