2026年9月上旬、国産車では日産 エクストレイルとトヨタ クラウンシリーズが相次いで一部改良を実施した。さらに、プロボックスへのコネクティッド機能追加、ジムニー用新パーツ、新世代スタンダードタイヤの展開拡大など、身近で気になるニュースも続々。いま押さえておきたい5つの動きをまとめて紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産、トヨタ、IPF、TRUST、日本グッドイヤー
【画像ギャラリー】やっぱりエクストレイルは「タフギア」感でしょ! 車中泊もアウトドアレジャーも余裕なロッククリーク マルチベットがコレ!(13枚)
エクストレイルが一斉進化!! 自分に合う仕様を選べる充実の布陣に
日産は2026年9月3日、エクストレイルを一部仕様変更して発売した。今回の注目点は標準車だけでなく、NISMOやAUTECH、アウトドア志向の「ROCK CREEK」、車中泊に対応する「マルチベッド」まで、個性の異なるモデルがそろって進化したことだ。
標準車では、Gグレードに幾何学的な切削パターンを施した19インチアルミホイールを採用。ルーフレールとドアミラーをブラック化し、上級グレードらしい精悍な雰囲気を強めた。
Xグレードは、リアサイドスポイラーと18インチアルミホイールをブラック化。さらに、荷物を抱えている時にも便利なリモコンオートバックドアを標準装備し、日常での使い勝手を向上させている。
カスタムモデルでは、AUTECHとROCK CREEKに後席ヒーター付きシート、ステアリングヒーター、リモコンオートバックドアなどを標準装備した。また、AUTECH e-4ORCEにはNissanConnectインフォテインメントシステムを標準装備している。
なかでもアウトドア派に刺さるのがROCK CREEKだ。専用の内外装パーツと防水シートによって、初代から受け継ぐ「タフギア」のイメージを強調。見た目の力強さだけでなく、後席の快適装備も充実させたことで、家族での長距離ドライブにも使いやすくなった。
マルチベッドは、2列目シート付近から荷室全体へ展開できるベッドシステムと、汚れに強い硬質フロアパネルを装備する。今回、新たにG e-4ORCEベースも加わり、普段使いの上質さと車中泊の楽しさを両立しやすくなった。
舗装路での走りを重視するならNISMO、上質さならAUTECH、キャンプならROCK CREEK、実際に車内で眠るならマルチベッド。エクストレイルは、ひとつの車種で幅広いSUVユーザーに応える充実したラインアップになったといえる。
クラウン3モデルを一斉改良!! 4つのボディの個性がさらに鮮明に
トヨタは2026年9月3日、クラウンのクロスオーバー、スポーツ、セダンを一部改良すると発表した。クロスオーバーは同日に発売され、スポーツとセダンは9月21日に発売。エステートについても、2026年末に一部改良を予定している。
クロスオーバーのRSでは、前後のブレーキキャリパーにレッドを採用。ディンプル加工を施した本革シフトノブに加え、ヒーター、タッチセンサー、パドルシフトを備えるステアリングを設定し、スポーティな印象を高めた。
さらに、10スピーカーと8チャンネルオーディオアンプで構成するトヨタプレミアムサウンドシステムも用意。長距離移動を得意とするクロスオーバーらしく、走りだけでなく車内で過ごす時間の質にも磨きをかけている。
クラウンスポーツでは、RSにディンプル加工の本革シフトノブと専用意匠のステアリングを採用。ボディカラーには「ニュートラルブラック」が加わり、サイドデカールも設定された。こちらにも10スピーカーのトヨタプレミアムサウンドシステムが用意される。
セダンでは、13.2型有機EL後席ディスプレイが新たな見どころとなる。クラウンセダンはショーファーカーとして使われる機会も多いだけに、後席での快適性を高める装備はその性格にふさわしい。
現行クラウンは、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという4種類のボディをそろえる。クロスオーバーは長距離移動、スポーツは運転する楽しさ、セダンは後席の快適性、エステートは荷室とレジャー。今回の改良によって、それぞれの役割はより分かりやすくなった。
ジムニーを無加工でイメージチェンジ!! 機能派の吸気系パーツも登場
カスタム人気の高いジムニーシリーズには、性格の異なる2つの新製品が加わった。ひとつはIPFの「グリルマーカー for ジムニー」、もうひとつはTRUSTの「GReddyエアインクスシールド」だ。
IPFのグリルマーカーは、純正グリル用とスズキ純正オプショングリル用をラインアップ。それぞれにオレンジレンズ/LEDオレンジ光仕様と、スモークレンズ/LEDホワイト光仕様が用意され、価格はいずれも1万9800円となる。
4灯のLEDマーカーをグリルの開口部へ差し込んで固定する専用設計で、車体側の加工は不要。電源取り出し用ハーネスも付属し、純正配線を傷つけずにカプラーオンで装着できる。対応車種はジムニー(JB64)、ジムニーシエラ(JB74)、ジムニーノマド(JC74W)だ。
LEDマーカーは300cd以下で、「その他の灯火」の基準に準拠した車検対応品とされている。純正のような一体感を保ちながら、北米のクロスカントリー車を思わせる雰囲気へ手軽に変えられるのが魅力だ。
一方、TRUSTのGReddyエアインクスシールドは、ジムニーシエラJB74WとジムニーノマドJC74Wのうち、GReddyエアインクスキットSZ-S021装着車向けのアルミ製保護パーツ。税込価格は5万9950円だ。
泥や砂、ゴミなどがエアクリーナーへ直接触れるのを軽減し、黒アルマイト仕上げとレーザー刻印のロゴによってエンジンルームの見た目も引き締める。ただし完全密閉構造ではなく、冠水路など水没の恐れがある場所には対応しない。また、シエラ5型以降とノマド2型以降は適合未確認のため、購入前に車両型式と年式を確認しておきたい。
プロボックスがついに“つながる営業車”へ!! T-Connectに対応
トヨタは2026年9月4日、プロボックスを一部改良して発売した。今回の中心は外観やパワートレーンではなく、コネクティッド機能の追加だ。
新たにT-Connectサービスへ対応し、エアバッグ作動時などに専門オペレーターへつながる「ヘルプネット」、スマートフォンから車両の状態を確認できるマイカーサーチの「リモート確認」と「うっかり通知」などが利用可能になった。
T-Connectの利用には契約とTOYOTAアカウントの取得が必要だが、初度登録から5年間は無料となる。
プロボックスは、荷物を積んで長距離を走り、短い間隔で乗り降りを繰り返す営業車として支持されてきた。豪華さよりも、収納の使いやすさ、疲れにくい運転環境、維持管理のしやすさを優先した、まさに「働く道具」である。
だからこそ、通信機能との相性はいい。クルマを離れた後にドアの施錠や窓の閉め忘れを確認できれば、一人で各地を回る仕事でも安心感が高まる。走行距離が伸びやすい商用車にとって、緊急通報を支えるヘルプネットの意味も大きい。
近年はプロボックスをアウトドアや車中泊のベース車に選ぶ個人ユーザーも増えている。週末に遠方へ出かけるユーザーにとっても、今回のコネクティッド化は歓迎できる進化だろう。
グッドイヤー新型EG03は全38サイズ!! 耐摩耗性能は従来品比27%向上
日本グッドイヤーは、乗用車向けスタンダードタイヤ「EfficientGrip ECO EG03」を展開している。2026年6月から一部サイズの販売を始め、9月までに145/80R13 75Sから215/60R16 95Vまで全38サイズをそろえる。
狙いは、日常で重要な「長持ち」「静かさ」「止まりやすさ」の向上だ。新たに採用した「トレッドライフテクノロジー」は、より広いキャビティ形状と最適化した溝幅により、摩耗できるゴムの体積を増やした。メーカーの比較試験では、従来モデルのEG02に対して耐摩耗性能を27%高めたという。
静粛性にも手が入った。新しいトレッドパターンと防音ゴム層を組み合わせ、従来品比でパターンノイズを22%、ロードノイズを15%低減。新コンパウンドと最適化した縦溝の採用により、ドライブレーキ性能を4%、ウエットブレーキ性能を9%向上させたとしている。
もちろん、これらはメーカー所定の条件で行った比較試験の結果で、実際の寿命や性能は装着車種、空気圧、路面、運転方法などによって変わる。それでも、軽自動車、コンパクトカー、ミニバンなどで需要の大きい13~16インチを幅広くカバーする点は心強い。
大径・高性能タイヤが注目されがちだが、実際に多くのユーザーが選ぶのは、毎日の移動を支えるスタンダードタイヤである。燃費性能を確保しながら、長寿命、静粛性、ドライ・ウエット制動をまとめて底上げしたEG03は、実用車のタイヤ選びで有力な候補になりそうだ。
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