現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フェラーリF1、とある“トップ人材”獲得も加入は2025年。ガーデニング休暇の存在が復活の足かせに?

ここから本文です

フェラーリF1、とある“トップ人材”獲得も加入は2025年。ガーデニング休暇の存在が復活の足かせに?

掲載
フェラーリF1、とある“トップ人材”獲得も加入は2025年。ガーデニング休暇の存在が復活の足かせに?

 フェラーリは、新たな“トップ人材”の加入が遅れることがF1での復活を遅らせる原因になっていると語っている。

 2023年シーズンここまで、フェラーリは一貫して今季マシン『SF-23』の安定性不足に苦しみ、特に決勝レースではペースを上げられない傾向にある。

■だから言ったのに! ルクレール、度重なるフェラーリの判断ミスに激怒「なんでスリックに変えなかったのか分からない」

 シーズン序盤には、車両コンセプト責任者を務めたデビッド・サンチェスが離脱してマクラーレンへ。スポーティングディレクターのローレン・メキーズが今年限りでチームを離れ、アルファタウリのチーム代表へ就任することが決まっているなど、チームの内情も芳しくない。

 今年から新たにチーム代表となったフレデリック・バスールは状況を好転させようと努力しており、スペインGPでの新アップデートによって、より上位で安定して戦えるマシンを提供できたようだ。

 しかしフェラーリがペースセッターのレッドブルに挑戦するためには、より大きなステップを踏む必要があるとバスールは理解している。そしてチームとしての戦闘力を高めるためには、人材を他チームから集める必要があると明言している。

 ただ、カナダGPでmotorsport.comを含む一部メディアに語ったバスールは、現在の契約に含まれる“ガーデニング休暇”条項がチームの成長における障壁になっていると認めている。

 園芸くらいしかやることがないことからそう呼ばれるガーデニング休暇は、機密情報の漏洩を避けるため、主にF1チームのハイクラス人材の移籍時に設けられる移行期間だ。

「F1の問題は惰性だ」とバスールは言う。

「我々は状況を変化させている。抱えた問題を一晩で解決できることもあれば、レースごとに解決していくこともある」

「しかし我々のビジネスのリアルは、体制の舵取りをしようと思うと機敏には動けないのだ。我々が採用をしようとすると、日単位ではなく、年単位で話をすることになる」

「数週間前に2025年に加入する“トップ”と契約を結んだ。彼が関われるのは2025年と2026年のマシンだ」

「長い待ち時間になる。しかし一方で、今そうしなければ、6ヵ月後には状況はもっと悪化している。F1の基本として、それは受け入れなければならない。ある段階で諦めたら、その状況はまたさらに先送りされることになる」

 バスールはチームの“混乱”を避けるために、新たに採用した人物の個人名や現在の所属チームの言及を避けた。

 バスールは新たな人材がチームに加入するまで時間がかかることに不満を抱く一方で、現行マシンには伸び代がまだ残されていると語っている。

「マシンを修正することが、理解を深めてミスを無くすことに繋がるから、諦めるつもりはない」とバスールは言う。

「確かに開発をしている時は、様々な領域で開発を行おうとしているし、マシンに関してより良い仕事をしようとしている。しかし、我々が抱える問題は細部の問題ではない」

 バスールは根本的な問題の解決が必要だと考える一方で、スペインGPでSF-23に投入されたアップデートが安定したマシンをドライバーのふたりに提供できるようになると考えている。

「一貫性を得るため、もう少しドライブしやすいマシンにするため、この方向性で開発している」とバスールは説明している。

「一歩一歩、正しい方向に向かっている」

 カナダGPの舞台であるジル・ビルヌーブ・サーキットという特殊なコース特性という点を考慮して、バスールはカナダGPでのパフォーマンス評価に慎重を期している。しかしそれでも、アストンマーチン勢と同じタイヤを履いた最終スティントでは、力強い兆候が得られたとも語っている。

「最終スティントでは、アロンソと同じタイヤでほぼ同じ周回数を走った。30周以上を走って、プラスマイナス1秒だった」

「もちろんフェルスタッペン(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)が全力で走ってなかったというのは確かで、(本来は)こういう感じではないと思う。2~3週間前と比較すると、我々は(アロンソから)10秒遅れ……1周目の終わりにあったギャップとほぼ同じだった」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村