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最悪のボロボロ状態からフルレストア。S15ミッションとL28改を積む1978年式フェアレディZ

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最悪のボロボロ状態からフルレストア。S15ミッションとL28改を積む1978年式フェアレディZ

最悪のコンディションから蘇った1978年式フェアレディZの全貌

若かりし頃に2台続けて日産「フェアレディZ」に乗り、再びZの走りを楽しみたいと願ったオーナー。彼がベース車両に選んだのは、後期モデル最後となる1978年式である。手に入れた当初は最悪のコンディションだったが、専門ショップの手により内外装からエンジンまで一気にフルレストアとチューニングを敢行した。快適かつトルクフルに走れる240ZG仕様へと生まれ変わった、こだわりの1台を紹介する。

見た目だけのエアロはもういらない。風洞試験で空力を実証した日産「フェアレディZ」専用キット

※本記事は雑誌「ザ・ニッサン Z&スカG OWNERS」の記事を再構成して掲載しています

レクサス系ワインレッドで彩り240ZG仕様のエクステリアを構築

まず目を引くのは、その流麗なボディラインと美しい塗装である。元々はミッドナイトパープルであったボディを、水上自動車工業オリジナルの「レクサス系ワインレッド」でオールペイントしている。

エクステリアは、Gノーズを装着してよりロングノーズとなった240ZG仕様を再現し、前後のオーバーフェンダーを追加している。ここで言う「240Z(輸出名:ダットサン240Z)」とは、当初北米向けに開発され、1971年に日本国内でも発売された2.4Lエンジン搭載モデルのことだ。その国内最上級グレードである「240ZG」に標準装備されたのが、空力特性を向上させるためにフロントを約190mm延長したFRP製のエアロダイナ・ノーズ(通称:Gノーズ)である。

このGノーズとオーバーフェンダーによって構築されたアグレッシブなスタイルが、フェアレディZの持つスポーツカーとしての魅力を極限まで引き出している。そのフェンダー内に収まるのは、迫力ある深リムの18インチホイールだ。

重いステアリングと夏の暑さを克服し現代の交通事情に対応

旧車に乗るうえでハードルとなるのが、重いステアリングと真夏の暑さである。しかし、この車両はガレージ・アルゴン製のパワーステアリングや、純正改クーラーをしっかりと装備しており、現代の交通事情でもストレスなく走れる実用性を確保している。

インテリアにも抜かりはない。ナルディ製のステアリングとブリッド製のシートを装着し、ダッシュボードにはスタック製の3連メーター(油圧・油温・水温)が整然と並べられており、大人な雰囲気が漂うスポーティな空間に仕立てられている。

▼あわせて読みたい Zとスカイラインを愛する男たちのリアル。名車を後世へ残す「Z&スカG OWNERS」の極上愛車列伝

L28改3000ccエンジンと他車種流用でドライブトレインを強化

コアなクルマ好きが最も唸るのは、その見えない部分の作り込みだ。心臓部には、ASW89.25ピストン(89.25mm鍛造ピストン)、I断面コンロッド(高強度軽量コンロッド)、L28改クランク(ストロークアップクランク)、45/36.5ビッグバルブ(吸排気効率を高める大径バルブ)、水上自動車工業の74度カムシャフトを組み込んだ「L28改3000cc」エンジンが搭載されている。ソレックス44Φキャブレターと、6-1エキゾーストマニホールド、80Φマフラーの組み合わせが、心地よいエキゾーストノートを奏でる。

さらに、トランスミッションにはS15シルビア用の6速MTを、デフにはR200LSD(4.111ファイナルギア)を換装することで、ドライブトレインを大幅に強化している。なぜわざわざS15のミッションを積むのかといえば、S30系純正のミッションに比べてギアの入りが格段にスムーズになり、高速巡航時のエンジン回転数を低く抑えられるからだ。これにより、3000ccのビッグトルクと相まって現代のGTカーのような快適なクルージングが可能になる。

足回りには、フロントにR32タイプM、リアにS15のキャリパーを流用して制動力を高め、ナギサオートのピロロアアームでアライメントを適正化しているのだ。

美しくレストアされた外観と、他車種のパーツを巧みに流用して走りの質を高める堅実なチューニング。Gノーズによる熱対策の厳しさは旧車の宿命として付きまとうが、それすらも愛おしく感じさせるほどの情熱がこのクルマには注がれている。ボロボロの状態から理想の1台を作り上げるという行為は、効率化が進む現代において、私たちが忘れてはならない大人のロマンそのものである。

▼あわせて読みたい 同じZでも乗り手が変わればここまで違う。女性オーナーが愛してやまない「彼女のフェアレディZ」事情

■スペック

車名:フェアレディZ 年式:1978年式 購入:2018年 エクステリア:240ZG仕様

インテリア:ナルディ・ステアリング、ブリッド・シート、スタック・メーター、ガレージ・アルゴンパワーステアリング、純正改クーラー

機能パーツ:F/R 水上自動車工業・オリジナル車高調整式ショックアブソーバー、ナギサオートピロロアアーム、L28改3リッター、水上自動車工業74度カムシャフト、ASW89.25ピストン、I断面コンロッド、L28改クランク、45/36.5ビッグバルブ、S15シルビアミッション、R200LSD 4.111ファイナルギア、ソレックス44Φ、水上自動車工業6-1エキゾーストマニホールド・80Φエキゾーストマフラー、F R32タイプMキャリパー、R S15キャリパー

文:Auto Messe Web AMW
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みんなのコメント

7件
  • tak********
    箱の修復からエンジンチューン、家一軒分のコストで足りるかどうか?ってところかな?

    自分が免許を取った89年頃、ZGなんて200万以下で狙えた。(それでも30Zの特別車としてのプレミアつき価格。ハコスカや30、31Zの標準車なら20万程度。)出たての第二世代GTRのほうがぜんぜん偉かったもんな。

    あの頃から持ってたらよかったなと思います。
    今となっては絶対手が届きません。
  • oya********
    大人の趣味だなぁ〜。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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