ミニバンでは当たり前の3列シート。でも3列目に乗り込むときって、たいてい窮屈な姿勢を強いられる。2列目のシートをスライドさせたり、シートのすき間から乗り込んだり。いっそのこと、3列目にもドアを付けたらどうだろう。はい、その通り。この世にはすでに3列ドアのクルマがあったのだ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/メルセデス・ベンツ、アウディ
3列目のシートは座るのがめんどい! ならドアも3列あればと思ったらすでに実現したクルマがあった!
■お付きの人のために専用ドアを用意!
1964年型メルセデス・ベンツ 600プルマン 6ドア
ミニバンで3列目に座る人は乗り降りに苦労する。2列目に座る人を待たせておいて、スライドさせたシートのすき間などから乗り込まねばならない。この苦労をなんとかしようとメーカーは頭を悩ませてきた。先代のホンダ・ステップワゴンがテールゲートに「わくわくゲート」という乗降用ドアを付けたのもその一例だろう。
一番まっとうともいえる発想は、3列目にもドアを付けたらどうかというものだ。実際歴史をさかのぼってみると、3列ドアを採用したクルマが存在する。
歴史上もっとも有名な3列ドアと言えば、メルセデス・ベンツ600プルマンではなかろうか。このクルマはSクラスのご先祖ともいえる600系(W100型)にラインナップされたリムジン仕様で、1963年に発表された。
リムジンだけに全長が6.2mにもなるバカ長いクルマだが、6.3リッターV8エンジンを積み、怒涛の動力性能を誇った。
3列ドアのほか普通の2列ドアもあったが、シート自体は3列というわけではなく、後席の向かいに折り畳みシートが備わる配置もあったようだ。広大なリアシートに座る主賓と同じドアを使うのは失礼とばかりに、わざわざお付きの人のためにドアを用意したという発想が凄すぎる(ワンオフで内装は自由にいじれたようだが)。
■日本にも輸入されたベンツの6枚ドア
メルセデスEクラス6ドアリムジン
メルセデスは600プルマン以降も3列ドア仕様を発売している。それがW124型Eクラスに設定されたリムジン仕様だ。W124型Eクラス自体は1985年に登場した傑作モデルで、その完成度に惹かれていまでも乗り続けるオーナーは少なくない。
3列ドアは「6ドアリムジン」と呼ばれ、標準ボディを80cmストレッチして3.6mものホイールベースを確保したもの(全長5.54m)。こちらは600プルマンとは異なり、完全な3列シートをもつ点が特長で、どこに座っても平等な居住性を味わうことができた。
普通リムジンは一度ボディを切断するため剛性面などが不安だが、このクルマはメルセデス・ベンツがホワイトボディから制作したモデルという点が強み。乗り心地もバツグンだったという。
バブル景気と重なったこともあって、W124の6ドアリムジンはヤナセの手で日本に正規輸入もされている。エンジンは2.6Lが標準だったが、3.2Lなどに載せ替えるオーナーも少なくなかった。わずかながら現在も中古車が流通しているもよう。
■複数のドアを付けるのは予想以上に大変
アウディA8Lエクステンデッド
3列ドアはメルセデス・ベンツだけの専売特許ではない。アウディも2016年に、ハイエンドサルーンA8Lに「エクステンデッド」という3列ドアモデルを投入している。
このクルマはヨーロッパ市場の特別な顧客のために生まれたワンオフモデルのようだが、全長が6.36m、ホイールベース4.22mというボディサイズは圧巻だったろう。こちらもEクラス同様完全な3列レイアウトで、高級ミニバン顔負けの6つの独立したシートを備えていた。
このように歴史的には実例がある3列シートだが、ドアを3つ並べるとボディの長大化は避けようがなく、運動性能や取り回し、強度面を考えると、広く普及する車型にはならなりそうもない。
ちなみに2003年に登場したマツダRX-8はフリースタイルドアをという観音開きドアを採用したが、その理由は「前ヒンジがある後席ドアを設けるとコンパクトなキャビンが作れない」というものだった。ドアを保持するピラーにも頑丈さが求められるし、ドアを複数並べるという構造は想像以上に難関なのだろう。
というわけで、ミニバンが4枚ドアなのは極めて妥当な決断であることが分かった。3列目にドアを付けるのは、ひとまず大型車やリムジンにまかせておこう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント