■まさかの「ボーイズレーサー」
2026年2月13日から15日の3日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)において、西日本最大級のカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2026」が開催されます。
【画像】超カッコイイ! これが復活のダイハツ「ミラ TR-XX」!?です! 画像で見る(33枚)
こうした各地のカスタムカーの祭典を振り返ると、メーカーが手掛けたコンセプトモデルの中には、ファンの記憶に深く刻まれた「幻の名車」が存在します。
2019年1月の「東京オートサロン2019」でダイハツが披露した「ミラ トコット スポルザ Ver.(バージョン)」は、間違いなくその筆頭といえる一台でしょう。
開発と製作を手掛けたのは、ダイハツ工業のデザイン室にある「ECDスタジオ」です。メーカーが本気で仕立てた”作品”であることを裏付ける、強力な布陣によって生み出されました。
ベースとなったのは、前年の2018年6月に発売されたばかりの軽乗用車「ミラ トコット」です。
ミラ トコットといえば、愛らしいスクエアなデザインや運転のしやすさから、当時は女性ユーザーをメインターゲットに据えたモデルとして知られていました。しかし、このスポルザ Ver.のコンセプトは、そんな柔らかなイメージを180度覆すものでした。
テーマは「往年の『ミラ TR-XX』を彷彿とさせるスポーティな世界観」を掲げています。かつて1980年代から90年代にかけて若者を熱狂させた、ダイハツの伝説的なホットハッチ「ミラ TR-XX」のDNAを、現代のトコットに注入するという大胆な提案だったのです。
エクステリアは、かわいらしさを完全に封印し、硬派なスポーツハッチへと変貌を遂げています。足元には、ゴールド系の塗装が目を引く16インチアルミホイールを装着。ベース車が想定していたサイズ感を超えた迫力があり、視覚的なインパクトは絶大です。
さらにローダウンサスペンションによって車高をグッと下げ、地面に張り付くようなアグレッシブなスタンスを実現しています。
リアまわりには、専用のルーフエンドスポイラーやリアバンパーを装備し、マフラーもスポーツタイプに変更するなど、細部まで抜かりない演出が施されました。
また、これらのカスタムパーツは、可能な限り市販されている用品を組み合わせることで構成されており、ユーザーが実際に愛車をカスタムする際の「お手本」としての実現性も重視されていました。
インテリアもまた、外観に負けないスパルタンな仕上がりです。室内は「赤×黒」のコンビネーションカラーを基調にコーディネートされ、カーボン調のミラーカバーなど、レーシーな気分を高めるアクセントが随所に散りばめられています。
ベース車のシンプルで居心地の良い空間が、色と素材の変更だけで、ここまで攻撃的なコックピットに変わるという点は、多くの来場者を驚かせました。インテリアカラーを巧みに使い分けることで、全く異なる個性を引き出しています。
パワートレインなどのスペックは、基本的にベース車であるミラ トコットに準じています。搭載されるエンジンは660ccの直列3気筒自然吸気で、最高出力52PS・最大トルク60Nmを発揮します。
絶対的な速さを追求したターボエンジンこそ搭載されていませんでしたが、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」などの安全・安心装備も採用されていました。こうした安全性能を最優先する姿勢は、ダイハツ車に共通する特徴といえます。
ダイハツの開発担当者は当時、あえて女性向けイメージの強いトコットをスポーティな方向に振ることで、このクルマが持つデザインの懐の深さを証明したかったと語っています。
スクエアでシンプルなボディラインだからこそ、カスタマイズの素体として非常に優秀であるという可能性を示したのです。
会場では、そのギャップの大きさに多くのクルマ好きが足を止め、往年のホットハッチを知る世代から若者まで、幅広い層から注目を集めました。現在でもSNSなどでは、その意外性やデザインの完成度を評価する声が絶えません。
残念ながら、このミラ トコット スポルザ Ver.がそのままの姿で市販されることはありませんでした。
しかし、シンプルで愛らしいクルマこそ、少しの手を加えるだけで自分だけの個性的な一台に化けるというカスタムの楽しさを、このモデルは強烈に教えてくれました。
※ ※ ※
「大阪オートメッセ」は、2026年2月13日~15日、インテックス大阪で開催されます。今回もきっと心躍るカスタムカーが出展されることでしょう。期待しましょう。(佐藤 亨)
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アホか。