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スタイルが近いクラウン クロスオーバーとC5 X。デザイン、パワートレイン、価格から見えた両車の“違い”とは?

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スタイルが近いクラウン クロスオーバーとC5 X。デザイン、パワートレイン、価格から見えた両車の“違い”とは?

クロスオーバーSUVスタイルの両車。比較検討できる?
シトロエンが2022年10月1日より発売する「C5 X」は、「シトロエンの哲学をもっとも先進的に体現した フラッグシップモデル」と言います。セダンのようでありながらステーションワゴンのようでもあり、さらにはSUVらしさも持つC5 Xは、シトロエンらしい独創性にあふれたモデルとして、発売前から多くの話題を呼んでいます。

そんなC5 Xについて、一部では、トヨタが2022年9月1日より発売を開始した新型「クラウン(クロスオーバー)」によく似ているという声が聞かれます。

「いつかはクラウン」は健在! ハリアーと比べると見えてくる新型クロスオーバーの意外なお値打ち感

この両車は本当に似ているのでしょうか? また比較検討の対象となりうるのでしょうか?

>>トヨタ クラウン(クロスオーバー)のスペック詳細はこちら
>>シトロエン C5 Xのスペック詳細はこちら
>>シトロエン C5 X プラグインハイブリッドのスペック詳細はこちら

「セダン+クーペ」×〇〇〇。それぞれ何を掛け合わせた?
上述のとおり、C5 Xは複数のボディタイプを掛け合わせた(=クロスオーバーさせた)デザインが特徴です。一方のクラウンも、セダンとSUVの特徴を合わせ持つクロスオーバーモデルがラインナップの中心となります。

ボディサイズを見ると、それぞれ以下のようになっています。

・クラウン(クロスオーバー):全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mm
・C5 X:全長4805mm×全幅1865mm×全高1490mm

>>トヨタ クラウン(クロスオーバー)のボディサイズ詳細はこちら
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どちらも堂々たるボディを持っていますが、強いて違いを挙げるなら、C5 Xの方が「ワイド&ロー」であること、クラウンの方が全長が長いという点です。

一般的に、クルマのデザインは「ワイド&ロー」が好ましいとされていますが、その観点から見るとC5 Xの方が理想的なプロポーションに近いと言えます。

ボディサイズ以外の違いで言えば、C5 Xの方がよりステーションワゴンらしさを残している点はポイントです。クラウンはルーフラインがBピラーのあたりからリアにかけてゆるやかに傾斜しているクーペらしいデザインであるのに対し、C5 XはCピラーから比較的急な角度で傾斜しています。

また、最低地上高を見ると、C5 Xは165mmとやや高めであるのに対し、クラウンは145mmとなっています。ただ、どちらもホイールアーチの造形などを見ると、SUVらしさを強調したいという意図もうかがえます。

つまり、これらをまとめると、C5 XがセダンとSUVにステーションワゴンを掛け合わせているのに対し、クラウンはセダンとSUVにクーペを掛け合わせることで、よりスポーティなモデルとしての性格が与えられていると言えます。

そのため、一見似ている両車ですが、目指す方向性は大きく異なるという点はおさえておきたいポイントです。

>>トヨタ クラウン(クロスオーバー)のスペック詳細はこちら
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スポーティなクラウンと乗り心地重視のC5 X
トヨタとシトロエンをそれぞれけん引していく存在の両車ですが、クラウンではスポーティさを特に強調しているのに対し、C5 Xではそうした意図はあまり見られません。

両車の性格の違いはパワートレインやグレード構成にも見ることができます。

クラウンでは、基本となる2.5Lのハイブリッド車に加え、システム最高出力349psを発揮する2.4Lのターボハイブリッド車の「RS」が用意されています。

>>トヨタ クラウン(クロスオーバー)のスペック詳細はこちら

一方のC5 Xには、最高出力180psの1.6Lガソリンターボエンジン車と、1.6Lガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車の2種のパワートレインとなっています。

1.6Lガソリンターボエンジン車は、ベースグレードとなる「SHINE」と中間グレードの「SHINE PACK」の2つのグレードに設定されていますが、「SHINE」は受注生産となるため、グレードの選択肢はほとんどないと考えたほうがよいかもしれません。

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ただ、クラウンの方がスポーティであるからと言って、C5 Xが劣るというわけではありません。

シトロエンを古くから知る人にとっては、シトロエンの最大の魅力はなんといっても”魔法の絨毯”と呼ばれるその唯一無二の乗り味です。かつては、ロールスロイスやベントレーまでもがその乗り味を求めてシトロエンの技術提供を受けたというエピソードもあるほどで、C5 Xでは新開発の「アドバンストコンフォート アクティブサスペンション」によって、さらに進化した”魔法の絨毯”を実現しています。

同じフランス車でも、プジョーやルノーはスポーツモデルが用意されていますが、シトロエンはそもそもスポーティを志向したブランドではありません。そういった意味では、C5 Xとクラウンでは目指している場所が異なると言えます。

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C5 Xの方が装備充実もパワートレインに大きな違い
最後に、価格について比較してみましょう。

まず、クラウンの価格は下記の通りです。

・X・・・・・・435万円
・G・・・・・・475万円
・G”Advanced”・・・・・・510万円
・G “Leather Package”・・・・・・540万円
・G ”Advanced・Leather Package”・・・・・・570万円
・RS・・・・・・605万円
・RS ”Advanced”・・・・・・640万円

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次に、C5 Xの価格は下記の通りです。

・SHINE・・・・・・484万円
・SHINE PACK・・・・・・530万円
・SHINE PACK PLUG-IN HYBRID・・・・・・636万円

>>シトロエン C5 Xのグレード詳細はこちら
>>シトロエン C5 X プラグインハイブリッドのグレード詳細はこちら

両車の価格を比較すると、クラウンのほうがグレード構成の選択肢が多いという違いはありますが、価格帯はおおむね重なっていることがわかります。

特に、量販グレードになると見られる「G “Leather Package”」と「SHINE PACK」では、わずか10万円程度の価格差です。

「SHINE PACK」の場合、快適装備や先進安全運転支援システムなどは一通り標準装備となっているため、ETC車載器や特別外装色などをのぞけば、ほとんどオプション費用は掛かりません。ちなみに、C5 Xには渋滞時ステアリングアシストは備わっていますが、駐車支援機能はありません。

クラウンの場合も基本的にはほとんどの装備が標準で備わっていますが、駐車支援機能「アドバンスト パーク」や渋滞時運転支援機能「アドバンスト ドライブ」などを含む先進の運転支援技術「トヨタ チームメイト」を一部のグレードでパッケージオプションとして設定。これらを総合すると、クラウンの方がより高度な運転支援システムを備えていると言えそうです。

しかし、そもそもパワートレインに大きな違いがあるため、C5 Xは1.6Lガソリンターボエンジン車であるのに、価格帯は2.5Lハイブリッド車のクラウンと同等であるという見方もできます。

ただ、この点についても、コンフォート路線を追求するC5 Xとスポーティ路線を志向するクラウンでは、そもそも目指すべき場所が異なります。

そのため、プロポーションや価格帯が近いように見える両車ですが、実際には性格がまったく異なるモデルです。そういった意味では、この両車が比較検討の対象になることは、実際にはあまりないのかもしれません。

文:ピーコックブルー
写真:トヨタ自動車、ステランティス・ジャパン

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みんなのコメント

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  • TOYPETと比較するなんて、シトロエンに失礼だよ(笑)
  • この二つは競合しないだろ。シトロエン買おうと思っている人はクラウンを選ばないよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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