■スバルの3列SUVモデルが日本上陸決定
2026年6月6日、スバルは米国で生産している3列SUV「アセント」(その他市場では「エヴォルティス」)を、同年後半を目途に日本市場への導入を検討していると発表しました。
【画像】これがスバルの新型3列SUV「アセント」です 画像で見る
その後、ユーザーから寄せられた反響について、首都圏のスバルディーラーに問い合わせてみました。
ディーラーに問い合わせてみました。
アセントは、北米市場における同社最大のSUVで、日本未発売のモデルです。
北米市場ならではの、広大な道路事情や長距離移動、複数世代での家族利用といった現地のライフスタイルを念頭に開発され、2018年に生産を開始しました。
アセントに搭載されるパワーユニットは、最高出力260馬力・最大トルク277lb-ftを発生する、2.4リッター水平対向4気筒ターボエンジンで、「リニアトロニック(8速マニュアルモード付きCVT)」と「シンメトリカルAWD(全輪駆動)」を組み合わせています。
また、「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」の採用による高いボディ剛性により、振動や騒音を抑えた快適な移動空間を提供するとともに、SUVらしい走破性を高める「X-MODE」、運転支援システム「アイサイト」などを搭載しています。
現在、スバルの日本国内における新車ラインナップには3列シート車が一切存在しておらず、ファミリー層などのユーザーからは多人数乗車が可能なモデルの追加を熱望する声が根強くありました。
ボディサイズは全長4998mm×全幅1930mm×全高1819mm、ホイールベースは2890mm、乗車定員は7人(2-2-3)または8人(2-3-3)です。
アセントにもっとも近いボディサイズのモデルとしては、トヨタ「ハイランダー」が挙げられます。
ハイランダーのボディサイズは、全長4950mm×全幅1930mm×全高1730mm、ホイールベースは2850mm、乗車定員は7名です。
かつてスバルには、ミニバンとステーションワゴン、さらにSUVの実用性を融合させた3列シートモデル「エクシーガ」が存在していたことを記憶しているユーザーもいることでしょう。
2008年に登場したエクシーガは、当時ミニバンが全盛期を迎えていた日本の自動車市場において、スバル独自の哲学をもって投入された多人数乗車モデルでした。
一般的なミニバンのように全高を高くしてスライドドアを採用するのではなく、同社が得意とするヒンジドアのステーションワゴンスタイルをベースにしたパッケージングを選択。
多人数が乗れる実用性を確保しつつも、スバル車ならではの低い重心と優れた走行安定性、そしてドライバーが運転を楽しめる性能を極限まで追求したモデルでした。
パワーユニットには、定評のある2リッターおよび2.5リッターの水平対向エンジンが搭載され、力強い走りを実現するターボモデルも用意。
さらに、スバルの代名詞であるシンメトリカルAWD(4輪駆動)システムが組み合わされることで、雨天や雪道といった悪条件下でも他のミニバンとは一線を画す圧倒的な操縦安定性を発揮します。
その後、市場でSUV人気が急速に高まりを見せる最中、エクシーガは2015年に大幅なコンセプトの刷新を行います。
都市型クロスオーバーSUVとしてのキャラクターを全面的に押し出した、「エクシーガ クロスオーバー7」へと生まれ変わったのです。
最低地上高を170mmまで高めて悪路や段差への対応力を強化するとともに、外観には前後バンパーのガード風パーツやホイールアーチのプロテクターを装着し、タフでアクティブなスタイリングへと変貌。
しかし、国内外での車種整理などの影響を受け、2018年に惜しまれつつも生産を終了し、ここでスバルの国内3列シート車の歴史は一度途絶えることになるのです。
それから8年後の2026年2月、日米貿易合意を受けて施行された国土交通省の「米国製乗用車に関する認定制度」を活用することで、米国生産の3列ミッドサイズSUVを日本市場に導入する機運が一気に高まったのです。
さらに、同年6月5日から7日にかけて「富士スピードウェイ」で開催されたレースイベント「スーパー耐久富士24時間レース」の会場で実車が先行公開され、注目を集めています。
かなりの確率で日本市場への導入が予定されているアセントですが、ユーザーからの反響について、7月中旬に首都圏にあるスバルディーラーに問い合わせてみました。
「『ボディサイズが知りたい』『ハンドル位置は左と右どちらなのか』といったお声をいただいています。
ハンドル位置は左のみとなる予定です」。
今回、他のスバルディーラーにも問い合わせてみました。
「長年、スバル車をお乗りいただいているお客様で『3列シートは魅力的だが、おおよその価格を知りたい』というご質問をいただきました。
あくまでも予想ですがトヨタ「ハイランダー」(860万円)、日産「ムラーノ」(796.4万円)と同価格帯になるのではと予想しております。
現地では4万795ドル(約663万円)から5万1995ドル(約845万円)の価格で販売されているので、ひとつの目安になればと思います」。
※ ※ ※
可能性としては「800万円前後」となるかもしれないアセント。正式な導入時期やグレードなど、続報を待ちましょう。(松村透)
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