広島ブランドとのコラボから生まれた「ロードスター」のスニーカー
マツダ「ロードスター」をモチーフとするオフィシャルグッズ「MAZDA ROADSTER COLLECTION」の第3弾として登場したのは、「ロードスター」と広島発のシューズブランド・スピングルとがコラボしたスニーカー「SP-MX5」です。
【画像】「えっ!…」マツダ「ロードスター」がモチーフ! これがカーデザイナーが手がけたおしゃれスニーカーです(30枚以上)
発売後、セールスは絶好調。スピングルのオンラインショップではすでに初回生産分が完売したほか、マツダが展開する「MAZDA COLLECTION ONLINE SHOP」でも一部サイズを残すのみで、追加販売が期待される状況となっています。
自動車メーカー各社がブランド訴求のために展開している公式グッズですが、その開発は、社内外の専門チームがおこなうことが一般的です。
しかし、マツダの場合、カーデザイナーが自ら積極的に商品開発にチャレンジしているのが特徴。カーデザイナーが描く魅力的なデザインと、高い技術力を持つ専門メーカーとの融合から生まれるコラボアイテムは、マツダファンを中心に高い注目を集めています。
今回、発売されたスニーカー「SP-MX5」はその最新作。「ロードスター」誕生35周年を記念して2024年秋に始動した「MAZDA ROADSTER COLLECTION」の第3弾で、広島を拠点にハンドメイドシューズを手がけるスピングルとのコラボレーションによって誕生しました。
多くの「ロードスター」ファンに愛用してもらえるよう、4種のカラーバリエーションをラインナップ。ユニセックスなサイズ設定も、そうしたねらいを反映したものです。
約2年の開発期間を経て誕生した「SP-MX5」のデザインは、マツダ車のエクステリアデザインを担当した経験を持つ菊地有美子さんが手がけたもの。「DESIGN LIKE CARS」をテーマに、歴代「ロードスター」に共通するシンプルで美しいフォルムを反映しつつ、足の曲線に沿ってやわらかいアーチを描くことで、どの角度から見ても美しく見えるラインとしています。
製品化の過程では、マツダ車のデザインと同様にミリ単位でのライン補正をおこない、描いたデザインを理想とする立体的な形状へと仕上げたのだとか。また、アクセルとブレーキのペダル踏み替えをスムーズにおこなえるようにソールのかかと部分を高く巻き上げるなど、「ロードスター」の名を冠するスニーカーだけあって“人馬一体”の精神も受け継がれています。
一方、カラーコーディネートを担当した寺島佑紀さんは、年に1度開催されるロードスターオーナーの交流イベント「軽井沢ミーティング」の風景をイメージ。参加者たちの愛車で彩られた会場の雰囲気を想起させる色味とすることで、選ぶ楽しさもプラスしたといいます。
4色がラインナップされる「SP-MX5」のカラーバリエーションの中で、唯一、特定の色をモチーフしたというのが“赤”。NA型「ロードスター」のイメージカラーである「クラシックレッド」の色合いを再現すべく、徹底的にこだわったといいます。
他の3色も、歴代モデルのボディカラーからインスピレートを得たもので、「ロードスター」好きなら「この色は、何代目のあの色に近いかも」などとワクワクする色合いに仕上がっています。
一方、コラボ先であるスピングルカンパニーで「SP-MX5」のプロジェクトを担当した小畑健さんは、「ロードスター」の開発理念のひとつである“ライトウェイト”を「SP-MX5」の機能として取り入れることに注力。アッパー部に軽量でやわらかく、かつ丈夫なカンガルーレザーを多用することなどで、課題をクリアしていったといいます。
こうして完成した「SP-MX5」は見るからに華やかな印象を受けますが、その商品化までの道のりには、当然、苦労もあったといいます。
レザー製のハンドメイドシューズは、製造上の制約から個体差が大きくなりがち。スピングルのスニーカーも、それが一種の“味”となっています。しかし、カーデザインの世界では、ラインの違いが大きく印象を変えることから、マツダのデザイナーたちは許容できないことも多かったとのこと。
そのためスピングルの製造現場は、細かな修正に苦労したといいます。しかしそんな経験も「現場の職人さんには苦労をかけましたが、スピングルのデザインと製品にとってもいい刺激になりました」と、今回の異業種コラボは同社にとって大きなメリットがあったと小畑さんは振り返るのでした。
●豊かな知識と経験を次世代のカーデザインへとつなげる
マツダと異業種とのコラボ商品は、2016年に発表された資生堂と共同開発のフレグランス「SOUL of MOTION」から開発が活発化しています。
近年では、ミズノと開発したドライビングシューズ、フジタカとコラボしたボストンバックやクロスボディバック、そしてJINSと手がけたドライビングサングラスなどが製品化されています。
これらのデザインを手がけるのは、すべてマツダのカーデザイナー。そのねらいは、マツダデザインの魅力を身近なものを通じて感じてもらうのはもちろんのこと、デザイナーの経験値を高めるというねらいもあるといいます。豊かな知識と経験を、よりよいカーデザインにつなげるための施策でもあるのです。
寺島さんは、マツダのオフィシャルグッズを手がけることの魅力を次のように話します。
「カーデザインはとても魅力的な仕事ではありますが、自身が携われる部分は限定的です。デザインが決まってしまうとデザイナーの手から離れてしまうため、具体的な発売日さえ直前まで知らないといったことも多いのです。意外に思われるかもしれませんが、新車の発売日を知るタイミングは、お客さまとそう変わりません。
それに対してグッズ開発は、企画から商品化まですべてのプロセスに携わることができるので、モノづくりの楽しさのすべてを味わえます。少人数でのプロジェクトなので仕事は大変ですが、やりがいはありますし、最近はデザイン部内でも“面白いことを手がけているチーム”だと関心を持ってもらっています」
もちろん、マツダファンに響くデザインを生み出せるのは、マツダデザインのフィロソフィーを理解しているからこそ。
とはいえ、開発から商品化まで多くの時間を費やすことから複数の商品を同時に担当することも多く、「SP-MX5」の開発時も並行してJINSとのコラボサングラスを手がけていたといいます。
それでも、公式グッズの開発シーンでは異業種のモノづくりを体験することができるので、新たな学びがカーデザインへのいい刺激になっていると寺島さんは話します。
* * *
見事なスタートダッシュを決めた「SP-MX5」ですが、すでに多くのサイズが完売しています。
しかし、今回お話をうかがった皆さんは、カラーバリエーションの拡大や限定モデルの投入など、新たな夢があることを教えてくれました。それらを含めた再販時は、販売開始前にサイトのお知らせ欄などで告知するとのことなので、期待したいところです。
ちなみにマツダでは、「SP-MX5」以外にも新たな公式グッズの仕込みが進行中とのこと。また違った形でマツダデザインの魅力に触れることができるかもしれませんね。
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みんなのコメント
ヒールアンドトーのやりやすさなんて二の次、三の次。
まずは黄色人種の足の形に合ってなけりゃ始まらないっていうか、
そもそも履けない。
その点、多くの靴メーカーの商品は白人の足の形に合わせてるから、
日本人だとごく一部の人しか履けないか、
無理して履いてデメリットだらけな状態。