5月30日にスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで開催されたFIA F2第6戦の予選終了後、レーススチュワード(審査委員会)はFIA F2スポーティングレギュレーション第22条15違反により、プレマ・レーシングに対し500ユーロの罰金という裁定を下した。
スポーティングレギュレーションの第22条15の条文を確認すると「すべてのチームおよび技術スタッフは、すべてのプラクティスセッション(編注:この場合予選を含む)とレース中のピットレーンでは⻑ズボンを着⽤しなければならない」と記されている。
モントーヤの息子セバスチャンがアロンソ率いるマネジメント会社と契約。プレマからF2に参戦中
今回の罰金は、ひとりの人物が長ズボンを着用していれば防ぐことができた違反だった。
予選残り22分30秒という序盤、国際映像にレースコントロールから「ピットレーンでのインシデントに対し、プレマを記録」という情報が表示された。このインシデントとはプレマ・レーシングに帯同してピットレーンにいた人物がショートパンツを着用していたことだ。
スチュワードは予選後にプレマ・レーシングのチーム代表者を召喚し聴取したところ、該当人物は予選で2番手タイムを記録したセバスチャン・モントーヤのフィジオ(理学療法士)と判明した。その上で、プレマ・レーシングの代表者は「(プレマの)オペレーションチームのメンバーではない」と説明した。
ただ、条文の『すべてのチームおよび技術スタッフ』の解釈が明文化されていなかったことを鑑み、FIA F2では4月に開催された第3戦ジェッダにおいて『第22条15にはフィジオ、メカニック、エンジニアなどを含む、マシンの近くで作業するすべての者が含まれる』という注意喚起を、イベントノートやドライバーズ&チーム代表ミーティングを通じて行っていた。
スチュワードは、この明確化した解釈はジェッダの1大会だけではなく、シーズンを通して適用されるとし、さらには『レースディレクターが今日のプラクティスセッションにおいて全チームに口頭で注意喚起を行った』ことにも触れ、モントーヤのフィジオのショートパンツ着用に関し「徹底的に検討した」という。その結果、フィジオはプレマ・レーシングのチームスタッフに該当すると判断し、プレマ・レーシングに対し、500ユーロ(約81,600円)の罰金を科す裁定が下された。
この週末のバルセロナは最高気温が26~28度に達する夏日であり、観客席を見ればショートパンツを着用するファンも少なくない。モントーヤのフィジオにとっては忘れたい一日となっただろうか。ただ、スポーティングレギュレーションに定められているうちは、たとえ暑くても長ズボンの着用を忘れてはいけない。
[オートスポーツweb 2025年05月31日]
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みんなのコメント
上記は宗教的な意味ですが、レースのピットは事故や火災が起きる危険な現場です。
どこまでを許すかはルールに従うべきですが、これを許すともっと先の危ない状況も許さねば成らない可能性も生まれるので、線を引いたのでしょう。
ピットクルーは耐火スーツにヘルメットも着用です。
火に包まれた方も多く居ます。
暑いんだから許せよという世界では無いです。