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女性オーナーをナンパしてでも乗りたい欲が止められなかった!? マツダ初代RX-7のもつ魔力

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女性オーナーをナンパしてでも乗りたい欲が止められなかった!? マツダ初代RX-7のもつ魔力

 この記事をまとめると

■オイルショックに端を発した自粛ムードが漂う時代に初代サバンナRX-7は誕生した

後にも先にもライバルはなし! 40周年を迎えた孤高のスポーツカー・マツダRX-7

■サバンナRX-7は入手しやすい価格のスポーツカーとしてファンを熱狂させた

■乗る機会が頻繁にあったという筆者が初代サバンナRX-7振り返る

 ロータリースポーツカーの傑作

 マツダのスポーツカー、ロータリーエンジンを積んだサバンナRX-7(SA22C)を覚えているだろうか。筆者はいまでも鮮明にその姿を覚えている……。

 SA22C型と呼ばれる初代RX-7が登場したのは、1978年(昭和53年)3月のことだった。当時は1973年の第一次オイルショックに続いて1978年の第二次オイルショックが起き、原油の値上がり、深夜TV放送の自粛、日祭日のガソリンスタンド休業といったオイルショックに端を発した自粛ムードが漂っていた時代だ。また、1978年の「昭和53年規制」によってガソリンエンジン車に対して世界でもっとも厳しい排ガス規制が行われたのもこのタイミングであった。クルマは牙を抜かれ、スポーツカー、大排気量エンジンにとって強い逆風が吹いていたのである。

 さて、マツダのサバンナクーペの後継車として1978年に発売されたサバンナRX-7(1978-1985)は、マツダSAプラットフォームを採用した全長4285×全幅1675×全高1260mm、ホイールベース2420mmの低重心を生かし、運動性能を追求した後輪駆動のスポーツカーであり、小型軽量ロータリーエンジン搭載による低いボンネットと全高を生かし、初期型はCd値0.36の空気抵抗係数を誇った。また、リトラクタブルヘッドライトによって、スポーツカーならではのロータリースペシャルティと呼ぶにふさわしい精悍なエクステリアデザインを印象付けていたのである。

 当時のクルマは規制を満たすため、馬力を落とすことで排ガス規制をクリアしていたものだが、12A型水冷573cc×2の2ローターのエンジンは、グロス値ながら130馬力/7000rpm、16.5kg-m/4000rpmを絞り出し、5速MTまたは3速ATのミッションと組み合わされていた。 ※後にシングルターボ、165馬力ターボSEも後期型として存在している。

 タイヤは185/70R13。サスペンションはサバンナGTやカペラロータリーのレース活動で得たノウハウが生かされたF:ストラット、R:4リンクリジット。ブレーキはF:ディスク、R:ドラムであった。

 注目すべきはパッケージングで、フロントエンジンにして、エンジンを車体中央近くに配置するフロントミッドシップレイアウトによって、前後重量配分50.7:49.3という、スポーツカーとして理想的な前後バランスを達成。軽量な1005kgの車重(5速MT車)もあって、スポーツカーにふさわしい軽快感、操縦性を目指していたのである。

 マツダがRX-7に対して本気だったのは、1978年の発売以来、数度もの改良、マイナーチェンジを行ったことからも明らかだろう。1979年10月にはエンジンを希薄燃焼方式に改め、排ガス浄化システムもサーマルリアクター方式から触媒方式に変更。燃費性能向上をもたらしている。1980年11月にはエクステリアデザインを変更。ボディ一体形状のエアダム付きウレタン製バンパーを採用することでCd値は初期型の0.36から0.34に改善。車体、エンジンの軽量化、エンジン本体の改良もあって、当時、主流の5速MT車の10モード燃費性能は9.2km/Lとなったのである。1982年には6PIエンジンに進化し、10モード燃費は10.2km/Lを達成している。

 さらに1983年には、NA(自然吸気)エンジンに加え、ターボエンジンを追加。NAエンジンの130馬力に対して165馬力へと性能向上を果たしている。当時の2リッターNAエンジンと同等性能ながら、GTターボグレードで車重1020kgという軽さを生かし、スポーツカーと呼べる加速力をもたらしている。パワーウエイトレシオはNAエンジンモデルの7.58kg/馬力から6.18kg/馬力へと向上している。

 同時にホイールハブのボルトピッチ=PCDを特殊な4穴110mmから一般的な114.3mmに変更。ドレスアップ目的のホイール交換がたやすくなった経緯がある。

 初代サバンナRX-7に乗っていた女性オーナーの正体は?

 そんな初代サバンナRX-7(SA22C)は、1985年に新開発13Bターボを搭載し、さらにスポーツカー色を強めた2代目(FC3S)にバトンタッチされるのだが、当時、123(カスタム)~173(リミテッド3速AT)万円という価格で買えたことから「プアマンズポルシェ(主に北米?)」と呼ばれながらも、1979年のアメリカデイトナ24時間レースでライバルのフェアレディ240Zやポルシェ911と戦い、初戦ながらクラス優勝を果たし、アメリカでは多くの戦歴を残す、手に入れやすい価格のスポーツカーとして、アメリカ、日本のスポーツカーファンを熱狂させた、カスタマイズにも適した1台だったといえるだろう。

 1980年代前半、筆者は初代サバンナRX-7(SA22C)に乗る機会が頻繁にあった。ドアを開け、低い車体に乗り込み、チェック柄のシートに身を預ければ、両足を投げ出すようなドライビングポジションであり、ロータリーエンジンは当時、筆者が所有していたいすゞ117クーペのエンジンとは別物の、モーターのような回転フィール、加速力を示し、重く、しかしクィックなステアリングを操れば、まさに昭和を代表するスポーツカーの世界を堪能させてくれたものだった。何しろ0-400m加速は15.8秒という俊足。スピードメーター上限まで加速することも可能だったほどだ。

 ただし、後席は完全な+2であり、燃費は極悪。具体的には5速MT車で5km/Lぐらいだったと記憶している(乗っていないが、3速AT車だとさらに悪いはず)。当時のアメリカ車じゃないけれど、100円玉をブチまけながら走っているという感覚だったのである。

 また、筆者がよく乗っていた5速MT車は、乗り心地や軽快なハンドリングこそ不満がなかったものの、トルクが細く、低回転域ではギクシャクした走りになりがち(当時のクルマ素人の筆者の運転スキルによる印象ですが)。つまり、高回転を得意としたエンジンだったというわけだ。

 冒頭で「筆者はいまでも鮮明にその姿を覚えている……」と記し、1980年代にRX-7を運転する機会が多々あったのには理由がある。それは当時、117クーペに乗っていた筆者の家の近くで、頻繁に女の子が乗る鮮烈なマッハグリーンのRX-7を見かけたことから始まった。

 あまりにもよくすれ違い、前後に並ぶことから、ある日、意を決し、近所のとあるマンションの前に止まっていたRX-7の若き女性ドライバーに声をかけたのである。どんな声かけをしたかは覚えていないけれど、多分、「よくすれ違うんですけど、このRX-7、カッコいいですね、乗ってみたいな~」みたいな声かけだったはず。まぁ、ナンパといえなくもないですが……。

 彼女はこちらの117クーペにも興味があったみたいで、意気投合(昭和ならでは!?)。ついに筆者がRX-7(5速MT)を運転させてもらう、当時のデートスポットの定番、ユーミンが「日本人の心の中のリゾート」と呼ぶ、山中湖へのドライブデートにこぎつけたのである。

 しかしだ、山中湖で遊び、夕方になってクルマに戻ると、ロータリーエンジンがかからない!! JAFを呼ぶことになったものの、遠路から来るため(確か、沼津基地)、山中湖湖畔の真っ暗闇の駐車場で数時間待ち。その時間が親交を深めたからか、その後、お付き合いをすることになった。だから、その後、頻繁にRX-7を運転する機会があり、マッハグリーンから、運転好き、スポーツカー好きの彼女の希望もあって、知り合いの塗装工場でポルシェのレッドに塗り替えたりもしたのである。

 その後、サバンナRX-7が出会いのきっかけとなった、「初めての愛車は、本当はマスタングマッハ1が欲しかった!!」というクルマ好きの彼女とはどうなったのかって? 現カミサンである……。

文:WEB CARTOP 青山尚暉

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