2023年F1第16戦シンガポールGPの土曜日。この日もレッドブルはマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで苦しんでいた。
「FP3は金曜日より進歩していたけど、まだ望んでいたようなものではなかった」(マックス・フェルスタッペン)
フェルスタッペン、審議3件も、グリッド降格を免れる。角田への妨害に関しアルファタウリは公聴会を欠席/F1第16戦
こうして迎えた予選で、フェルスタッペンの悪い予感は的中する。
「週末を通して苦戦を強いられてきた低速コーナーで、リヤが流れる。Q2の最後のアタックではターン3でリヤを派手にドリフトさせてしまったよ」
フェルスタッペンはシンガポールGPの予選で11番手に終わった。これは今シーズン、ドライブシャフトのトラブルに見舞われた第2戦サウジアラビアGPの15番手に次いで悪い結果となった。チームメイトのセルジオ・ペレスも13番手。レッドブルが2台そろってQ3進出を逃したのは、ホンダがパワーユニットを供給し始めた2019年以降、初めてのこと。ルノー時代の2018年のロシアGP(フェルスタッペン11番手、ダニエル・リカルド12番手)まで遡らなければならない。
予選後、ミックスゾーンはいつもより緊張感が漂っていた。10連勝中の王者がQ3に進出できず、予選中にミックスゾーンに来て、メディアの取材に応じなければならないからだ。
しかし、ミックスゾーンに姿を現したフェルスタッペンは、笑顔でQ3のライバルたちのアタック合戦を見ていた。
日曜日のレースで優勝することは、もう考えていないかと尋ねられたフェルスタッペンは、こう答えた。
「勝利の二文字は、いまは頭のなかにはない。もしも、ここがスパだったら、最後尾でも勝てるかもしれないけど、シンガポールではそれは不可能だ。ここでは2秒速くてもオーバーテイクはできないし、僕たちのクルマはここではそんなに速くもない。勝ちたいけれど、それが不可能な場合はそれを受け入れなければならない。あまり大げさに言いたくはないけれど、とてもタフな週末だった」
なお、フェルスタッペンには予選中に3件の審議がかけられていたが、3件とも戒告処分で済み、日曜日のレースは11番手からのスタートが予定されている。
フェルスタッペンとは対照的にクリスチャン・ホーナー代表は、まだレースをあきらめてはいない。
「今晩は検討すべきことがたくさんある。まずやるべきことは、この悔しさを忘れ、ペースとパフォーマンスの低下の原因を探ることだ。フリー走行では新しいエアロパーツを試したが、予選に臨むにあたっては試行錯誤を重ねた。とにかく、何をやってもこのサーキットではマシンが反応しなかった。その原因は、なんなのか。そして、レースも我々はあきらめるつもりはない。オーバーテイクが難しいことで有名なサーキットでトップ10圏外からのスタートは厳しいだろうが、まだ戦いは終わっていない。レースのスタートが切られるのは日曜日で、その日曜日のレースで最終的なポイントが加算されるということを忘れないでほしい」
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みんなのコメント
韓国のように正々堂々と勝負すればいいんだ