公式練習ではトラブルシューティングをしいられたが予選では吉本選手がQ1を突破すると、河野選手がQ2で9位を獲得
スーパーGTシリーズの中でも屈指の観客動員を数える、ゴールデンウイークに開催される第2戦の富士スピードウェイ大会。今シーズンも『FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL』が、5月3日(土)から4日(日)にかけて開催される。
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今季2025年のスーパーGTは、8月に富士スピードウェイで実施される第4戦を除くと、「300km」の距離か「3時間」のタイムレースとなっている。後者は2時間弱でチェッカーを受ける300kmレースよりも長く、第3ドライバーの登録が可能となっている。
LM corsaでは、今季は昨年の第5戦で起用した伊東黎明選手を第3ドライバーとすることを発表していて、今回は決勝レースでの登場が予定されている。
さて、LM corsaは今シーズンから新車のLC500 GTを投入し、3月に実施された公式テストなどでは好調さをみせていた。だが、上位入賞が期待された開幕戦は、予選が17番手、決勝レースでも序盤は好ペースで追い上げたが14位となった。チームとしてはLC500 GTの素性を理解するのに時間が掛かっているが、GR Supra GTよりホイールベースが延長されたパッケージは富士スピードウェイの特性に合っていると考えている。開幕戦から2週間のインターバルだが、チームはLC500 GTのポテンシャルを引き出すためにさまざまなセットアップをシミュレーションして決戦の場へ持ち込んだ。
レースウイークは2日(金)からサポートレースの練習走行が始まり、スーパーGTは3日(土)の9時にスタートした公式練習が走り始めとなった。ピットロードの信号がグリーンになると一斉にマシンがコースに入っていくが、LC500 GTは路面状況が改善していくことを想定しピットで待機した。10分が経過したところで、吉本大樹選手が乗り込んでコースイン。7周を走行するとふたたびピットに戻り、トラブルシューティングとともにセットアップを変更。この作業に20分ほどの時間を要したが、その後は問題なく周回を重ねた。 16周目になると、伊東選手が公式戦で初めてLC500 GTのステアリングを握った。マシンの状況を掴みながら9周を走行すると、今度は河野駿佑選手にドライバーチェンジ。FCY(フルコースイエロー)のテストやGT300クラスの専有走行を担当し、予定の11時5分に公式練習は終了した。20分ほどのピットストップが想定外だったが、結果として吉本選手がマークした1分36秒981がベストタイムで、GT300クラスの28台中14番手となった。
■気象データ
気温:20℃、路面温度:33℃(予選Q1時)
■予選
公式練習後には30分間のサーキットサファリが実施され、ここでもチームはLC500 GTのセットアップを煮詰めていき、予選への準備を進めた。
併催カテゴリーの決勝レースやピットウォークなどを挟んで、GT300クラスの予選Q1は14時30分にスタート。GT300クラスの予選は、今季も2グループにわけられ、上位9台ずつが予選Q2へ進出することとなった。昨シーズンは予選Q1とQ2のタイムを合算していたが、今季は従来のシュートアウト方式で予選Q2へ進出した18台が上位グリッドを争うことになる。
LM corsaは予選Q1を吉本選手、予選Q2を河野選手に任せ、LC500 GTはBグループからの出走となった。Aグループは1分37秒4が予選Q2へ進出するカットラインとなったが、Bグループはタイムを伸ばすマシンが多く熾烈な争いとなった。吉本選手は4周のウォームアップ後にタイムアタックを行ない、LC500 GTが得意とする高速コーナーで組み合わせられるセクター2ではベストタイムをマークするなど、奮闘を見せる。結果として1分36秒571をマークし、ぎりぎりだが予選Q2への進出を果たした。
河野選手が走行した予選Q2は18台によるタイムアタック合戦となる。コースオープンとともに周回を重ねていくと、計測3周目にアタックを開始。1周をミスなく走ると1分36秒245をマークし、翌周もアタックを継続した。セクター1と2では前周のタイムを上回るが、セクター3ではタイヤのグリップ力が落ち始めタイムを伸ばせない。それでも1分36秒101で18台中9番手のタイムとなった。
明日の決勝レースは3時間で、何ごともなければ120周程度の周回数となる。長丁場の決勝レースなので、ミスなく走り切り上位を目指す。
●飯田章監督
「公式練習から想定どおりの走りができず、出鼻をくじかれました。それでもセットアップを詰めていき、ドライバーは改善していっているような反応でした。予選は吉本選手がQ1を突破してくれ、河野選手が予選Q2で9番手を獲得してくれました」
「ただ、同じメーカーのタイヤを履くマシンがワン・ツーだったので、足りないところがあるはずです。タイムも大差を付けられてしまって、腑に落ちないところがあります。開幕戦に比べれば9番手からスタートできるのでアドバンテージがあります。決勝レースでは、確実にポジションを上げていきたいです」
●吉本大樹選手
「公式練習の最初は路面状況が荒れていたので、少し時間を空けてコースに入りました。ただ、小さなトラブルがあり修復と同時にセットアップを大きく変えました。少しは良い方向に行ったと感じましたが、それでも上位のタイムは見えませんでした」
「公式練習後のサーキットサファリでもセットアップを調整していき、予選ではQ1を走りました。路面温度が上がっていたこともあり、セットアップや選択したタイヤには合っていたと思います。予選Q1はギリギリでしたが、突破できて良かったです。決勝レースはスタート直後の数ラップが鍵となるはずなので、しっかりと戦いたいです」
●河野駿佑選手
「公式練習は吉本選手と伊東選手のあとに走り、内容的には決勝レースを想定したテストでした。セットアップというよりはグリップ性能の落ち幅があり、求めているようなペースでは走れませんでした。まわりも苦労していたようので、あの状況では悪くなかったのかもしれません。予選前にもセットアップを調整したことで、コンディションとは徐々にマッチしていったようです」
「予選はQ2を担当したのですが、少しでも上位のポジションを得るために吉本選手とは異なるタイプのタイヤを選びました。個人的にはミスなく走れて良かったですが、上位が速かったので満足できる内容ではなかったです」
●伊東黎明選手
「公式テストではLC500 GTに乗る機会があったのですが、公式練習ではそれ以来の走行となり、とにかくマシンの感触を掴むことを意識しました。ユーズドタイヤでの9周の走行でしたが、マシンの理解度は高まったと感じています」
「思ったよりもタイヤのグリップ変化が大きく、決勝レースを走るときにはタイヤのライフに注意を払って走る必要がありそうです。公式練習の後半やサーキットサファリでもセットアップを調整しているので、明日は吉本選手や河野選手のフィードバックを意識して走り、チームに貢献できるような働きをしたいです」
[オートスポーツweb 2025年05月03日]
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