アンドレア・キミ・アントネッリのルーキーF1シーズンは、これまでのところ生粋の速さとポテンシャルという点でメルセデスを安心させているが、チーム代表であるトト・ウルフは、レースペースに関しても前進を期待している。
アントネッリにとって、マイアミGPはブレイクスルーのような週末となった。スプリント予選、土曜予選ともにチームメイトのジョージ・ラッセルを上回ったのだ。特にスプリント予選では初めて全体最速タイムをマーク。これまで予選アタックでは平均してラッセルから0.370秒遅れだったことを考えると大きな進歩だ。
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しかしスプリント、決勝ともにアントネッリはラッセルの後塵を拝することになった。
決勝レースでは、スタート直後の激しい首位争いの恩恵を受けて2番手に浮上したアントネッリは、マクラーレン勢に抜かれた後もラッセルと同じようなペースを見せていたが、バーチャルセーフティカーがラッセルに有利に働き、タイミング良くハードタイヤからミディアムに履き替えたラッセルが3位でフィニッシュ。ミディアムタイヤからハードに履き替えたアントネッリは、タイヤマネジメントに苦労してラッセルから17秒離されての6位でレースを終えた。
ウルフ代表はアントネッリのパフォーマンスを高く評価し、「1周の速さを見ることができたのは、間違いなく大きな収穫だ。素晴らしい」と語った。
「これもまた、彼の才能の証明であり、将来の可能性を示すものだ」
「レースについてはチャレンジングだ。正しい基準を見つけるのが難しいからね。ミディアムタイヤのスティントは十分な速さだったか? ハードタイヤを履くジョージを後ろに抑えておくことはできたが、素晴らしかったとは言えない」
「ハードに履き替えた時は……彼は単にそのタイヤを適切にマネジメントする経験値が足りなかった」
「あの段階でのキミにとっては、あのポジションでマシンを持ち帰ることが重要だったと思う」
アントネッリ自身は、マイアミGPでの走りを振り返り、改善の余地があることを痛感しているという。
「レースペースをチェックする必要がある」とアントネッリは認めた。
「今回はただ良くなかった。特にハードがね。あのスティントではタイヤを機能させるのに苦労していた。スライドが多くて、ラップタイムを出せなかった」
「だからイモラに向けて何が悪かったのかを分析する必要がある」
「このレースはかなりユニークだった。タイヤが上手く機能しなかったのは、このレースが初めてだったからだ。それでも、次の週末に向けてポジティブな要素はたくさんある」
ポジティブな要素がたくさんあるというのは、ウルフ代表も同意するところだ。アントネッリはF1キャリア最初の6戦中、5度のトップ6フィニッシュを果たしているのだ。経験が不足しているのを考えれば、どこかでタイヤマネジメントに苦労するのは当然の流れだと言える。
「正しい基準を見つけるため、レースエンジニアのボノ(ピーター・ボニントン)は彼を導こうとしていた。それは簡単なことではない」とウルフ代表は言う。
「それも学習の一部だと思うし、残念でもなんでもない。全体的に彼は良い仕事をしたと思っている」
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