現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > メルセデスF1、新人アントネッリの進歩に笑顔。レースペースには課題も、マイアミで見せた速さは「才能の証明だ」

ここから本文です

メルセデスF1、新人アントネッリの進歩に笑顔。レースペースには課題も、マイアミで見せた速さは「才能の証明だ」

掲載 2
メルセデスF1、新人アントネッリの進歩に笑顔。レースペースには課題も、マイアミで見せた速さは「才能の証明だ」

 アンドレア・キミ・アントネッリのルーキーF1シーズンは、これまでのところ生粋の速さとポテンシャルという点でメルセデスを安心させているが、チーム代表であるトト・ウルフは、レースペースに関しても前進を期待している。

 アントネッリにとって、マイアミGPはブレイクスルーのような週末となった。スプリント予選、土曜予選ともにチームメイトのジョージ・ラッセルを上回ったのだ。特にスプリント予選では初めて全体最速タイムをマーク。これまで予選アタックでは平均してラッセルから0.370秒遅れだったことを考えると大きな進歩だ。

■2026年新規則でも、F1チームの悩みの種は重量か。現行マシンから32kg減は“無理ゲー”?……「本当に難しい」とチーム代表口を揃える

 しかしスプリント、決勝ともにアントネッリはラッセルの後塵を拝することになった。

 決勝レースでは、スタート直後の激しい首位争いの恩恵を受けて2番手に浮上したアントネッリは、マクラーレン勢に抜かれた後もラッセルと同じようなペースを見せていたが、バーチャルセーフティカーがラッセルに有利に働き、タイミング良くハードタイヤからミディアムに履き替えたラッセルが3位でフィニッシュ。ミディアムタイヤからハードに履き替えたアントネッリは、タイヤマネジメントに苦労してラッセルから17秒離されての6位でレースを終えた。

 ウルフ代表はアントネッリのパフォーマンスを高く評価し、「1周の速さを見ることができたのは、間違いなく大きな収穫だ。素晴らしい」と語った。

「これもまた、彼の才能の証明であり、将来の可能性を示すものだ」

「レースについてはチャレンジングだ。正しい基準を見つけるのが難しいからね。ミディアムタイヤのスティントは十分な速さだったか? ハードタイヤを履くジョージを後ろに抑えておくことはできたが、素晴らしかったとは言えない」

「ハードに履き替えた時は……彼は単にそのタイヤを適切にマネジメントする経験値が足りなかった」

「あの段階でのキミにとっては、あのポジションでマシンを持ち帰ることが重要だったと思う」

 アントネッリ自身は、マイアミGPでの走りを振り返り、改善の余地があることを痛感しているという。

「レースペースをチェックする必要がある」とアントネッリは認めた。

「今回はただ良くなかった。特にハードがね。あのスティントではタイヤを機能させるのに苦労していた。スライドが多くて、ラップタイムを出せなかった」

「だからイモラに向けて何が悪かったのかを分析する必要がある」

「このレースはかなりユニークだった。タイヤが上手く機能しなかったのは、このレースが初めてだったからだ。それでも、次の週末に向けてポジティブな要素はたくさんある」

 ポジティブな要素がたくさんあるというのは、ウルフ代表も同意するところだ。アントネッリはF1キャリア最初の6戦中、5度のトップ6フィニッシュを果たしているのだ。経験が不足しているのを考えれば、どこかでタイヤマネジメントに苦労するのは当然の流れだと言える。

「正しい基準を見つけるため、レースエンジニアのボノ(ピーター・ボニントン)は彼を導こうとしていた。それは簡単なことではない」とウルフ代表は言う。

「それも学習の一部だと思うし、残念でもなんでもない。全体的に彼は良い仕事をしたと思っている」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ル・マン予選でライバル圧倒のキャデラック、でもブルデーは悲観的「レースではトップ5に入るのも難しい」
ル・マン予選でライバル圧倒のキャデラック、でもブルデーは悲観的「レースではトップ5に入るのも難しい」
motorsport.com 日本版
【コラム】苦戦続くハミルトン……フェラーリ加入は”終わりの始まり”なのか?
【コラム】苦戦続くハミルトン……フェラーリ加入は”終わりの始まり”なのか?
motorsport.com 日本版
ル・マン24時間予選は苦戦のトヨタ勢、決勝に向けて自信覗かせる。小林可夢偉「鍵になるのはタイヤマネジメント」
ル・マン24時間予選は苦戦のトヨタ勢、決勝に向けて自信覗かせる。小林可夢偉「鍵になるのはタイヤマネジメント」
motorsport.com 日本版
ノリス、予選7番手は自らのミスを悔やむも「他のレースほどのペースがない。表彰台は難しいかも」
ノリス、予選7番手は自らのミスを悔やむも「他のレースほどのペースがない。表彰台は難しいかも」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】「バニャイヤは凄く紳士だった」アコスタ、3位表彰台争いでライバルのスポーツマンシップ称賛
【MotoGP】「バニャイヤは凄く紳士だった」アコスタ、3位表彰台争いでライバルのスポーツマンシップ称賛
motorsport.com 日本版
ハミルトン、カナダGPで好結果期待も6位に終わる。大型ネズミとのクラッシュが影響「問題なければ4位になれたかもしれない」
ハミルトン、カナダGPで好結果期待も6位に終わる。大型ネズミとのクラッシュが影響「問題なければ4位になれたかもしれない」
motorsport.com 日本版
復調バニャイヤ、テストでもブレーキディスク変更の効果確認。でも「次戦ムジェロで勝利争い断言は難しい」
復調バニャイヤ、テストでもブレーキディスク変更の効果確認。でも「次戦ムジェロで勝利争い断言は難しい」
motorsport.com 日本版
リアム・ローソンのアグレッシブな走りは自信が戻ってきた証拠? レーシングブルズは”現状”好意的
リアム・ローソンのアグレッシブな走りは自信が戻ってきた証拠? レーシングブルズは”現状”好意的
motorsport.com 日本版
ラッセル、カナダ2年連続ポールポジション獲得に満足「キャリアで最も爽快な1周だった」
ラッセル、カナダ2年連続ポールポジション獲得に満足「キャリアで最も爽快な1周だった」
motorsport.com 日本版
経験者アルボン、レーシングブルズとレッドブルのマシンの違いを証言。しかし角田裕毅らに奮起期待「これはF1……寛容な契約はない」
経験者アルボン、レーシングブルズとレッドブルのマシンの違いを証言。しかし角田裕毅らに奮起期待「これはF1……寛容な契約はない」
motorsport.com 日本版
イモラから予選好調が続くアロンソ、カナダでは6番グリッド確保。アストンの戦闘力アップを実感「マシンとの一体感が増している」
イモラから予選好調が続くアロンソ、カナダでは6番グリッド確保。アストンの戦闘力アップを実感「マシンとの一体感が増している」
motorsport.com 日本版
カナダ予選5番手のハミルトン、地道な改善作業の積み重ねに手応え「表彰台が今も目標だ」
カナダ予選5番手のハミルトン、地道な改善作業の積み重ねに手応え「表彰台が今も目標だ」
motorsport.com 日本版
カナダ7位に笑顔のアロンソ、クビサのル・マン優勝を祝福「お祝いを邪魔したくないから、あとで連絡するよ!」
カナダ7位に笑顔のアロンソ、クビサのル・マン優勝を祝福「お祝いを邪魔したくないから、あとで連絡するよ!」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、FP2で9番手もマシンには満足?「トップだったFP1のときのフィーリングに戻れば問題ない」
フェルスタッペン、FP2で9番手もマシンには満足?「トップだったFP1のときのフィーリングに戻れば問題ない」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペンの出場停止ピンチはチャンス? ブランドルはライバル勢の“挑発”を示唆「私がマクラーレンなら彼を煽る」
フェルスタッペンの出場停止ピンチはチャンス? ブランドルはライバル勢の“挑発”を示唆「私がマクラーレンなら彼を煽る」
motorsport.com 日本版
レッドブルのホーナー代表、12位まで追い上げた角田裕毅のカナダGPを評価「いい仕事をした。彼は今、自分のスタイルに合ったモノを追求している」
レッドブルのホーナー代表、12位まで追い上げた角田裕毅のカナダGPを評価「いい仕事をした。彼は今、自分のスタイルに合ったモノを追求している」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、カナダ2位に「チームとして良い仕事ができた」しかしタイトル争うにはペース不足?
フェルスタッペン、カナダ2位に「チームとして良い仕事ができた」しかしタイトル争うにはペース不足?
motorsport.com 日本版
フォーミュラEとハイパーカー、別物なのに感覚の切り替えは楽勝? ル・マン初参戦のウェーレインに理由を聞く
フォーミュラEとハイパーカー、別物なのに感覚の切り替えは楽勝? ル・マン初参戦のウェーレインに理由を聞く
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
  • nnk********
    確かに彼は非凡だ。もうファンになりそう。いやもうファンになってるね。次戦からもう応援しますわ。タイムの削り方がすごいよね!
  • dredducati
    ラッセルを上回れなくとも、常に比較的近いところでフィニッシュできている。これが非常に重要なのかなと。どうしてもラッセルとアントネッリの差とマックスと角田の差を比較してしまう自分がいる…。アントネッリは間違いなく素晴らしいが角田にもそろそろワンランク上のリザルトを期待したい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村