2023年は軽自動車のシェアNo.1だったダイハツ
ダイハツ自動車工業(以下、ダイハツ)がメディアに向けて『ダイハツ車ラインナップ取材会』を行った。認証不正問題などの対応がひと段落ついたところで、久しぶりにダイハツ車に触れ、開発スタッフなどの声を聞く機会を得たので、ダイハツの現況について振り返っておきたい。今回はその前編として、乗用車編をお届けする。
【画像】ダイハツ現行車11台一気取材!(乗用車編) 全53枚
一連の認証不正問題への対応に関しては、2025年1月に国土交通省へ提出した書類において、再発防止に関するすべての項目が『実施済み』または『継続して実施中』となった。そこでダイハツではメディアに向けて現在のラインナップや現況を紹介する機会を設けたというわけだ。
まずは軽自動車の市場についてふり返ってみよう。2024年は販売を停止していた時期もあるので、2023年のデータを基にする。
コロナ禍がおさまった2023年の国内新車販売台数はや約477万台で、そのうち軽自動車は約174万台(約37%)と堅調だった。軽自動車のシェアでは、ダイハツは32%とスズキ(30%)を上回って1位となった。
商用車も含む軽自動車市場では、商用車は約2割(40万台)で安定推移している。乗用車では、約半数(63万台)をスーパーハイト系が占め、続いてハイトワゴン(35万台)、SUV(18万台)、2ボックス(15万台)といった状況だ。
軽自動車の約半数は人口密度が500人/平方km未満の地域で保有されており、軽乗用系ユーザーの72%が「軽は生活必需品に近い」と回答している。つまり地方部では、軽自動車は公共交通機関に代わる大切な移動手段であり、大半のユーザーがほぼ毎日使用し、主な用途は『買い物・送迎(40%)』や『通勤・通学(40%)』だという。
とはいえ、仕事や商用、趣味やレジャーに軽自動車を使うユーザーも少なくない。ダイハツでは、こうしたユーザーの多様なニーズに応えるべく、スーパーハイト系からSUV、スポーツカーまで、軽自動車のラインナップを幅広く展開している。また、トヨタにもOEM供給している小型の登録車も手がけている。
今回、取材でチョイ乗りしたクルマを中心に、そのラインナップの印象を簡単に紹介していこう。
タント
ダイハツで最も売れている軽自動車は、スーパーハイト系のタントだ。2023年は15万9000台を販売した。モデル比率は、標準車(約3割)/カスタム(約5割)/ファンクロス(約2割)といったところで、子育て層だけでなく子離れ層やシニアまで幅広く人気がある。
室内のクオリティも高く、ミラクルオープンドアで人や荷物のアクセスは楽。ターボ付きなら高速でも十分なパフォーマンスを発揮し、これ1台で何でもこなすことができそうだ。
ムーヴ・キャンバス
ハイトワゴンながらリアスライドドアを採用し、可愛らしい顔つきやカラーバリエーションで若手女性に人気が高い。それでも男性にも好まれるバージョンも登場し、また現行型からターボ付きも設定されて、スーパーハイト系までのスペースは要らないという層にもアピールしている。
タフト
クロスオーバーSUVテイストの軽乗用車だが、クロカン4WDほどハードボイルド志向ではなく、市街地でも乗り心地は悪くない。けっこう走りも楽しめる。大きなガラスルーフのスカイフィールトップなど、遊び心も忘れていないのもいい。
ミライース
低価格、低燃費、安全装備を備えた『みんなのエコカー』。前述の3台と乗り比べるとノイズや乗り味などは少々劣るが、安全装備は充実しているし、個人から法人まで需要は多く、またシニア層にも人気が高いという。まさにベーシックカーといった感じだ。
コペン
いまや唯一の軽スポーツカー。軽ながら電動開閉ハードトップを備え、オープンエアでスポーティな走りを楽しめるのは貴重だ。ボディ剛性などに時代を感じさせる面もあるが、それを補う楽しさがこのクルマにはある。永く続けて欲しいモデルだ。
ロッキー
登録車のクロスオーバーSUV。エンジンで発電してモーターで駆動するシリーズハイブリッドの『eスマートハイブリッド』も設定。モーター走行ではクラスを超えた静かさだ。ただしFFのみ(エンジン車は4WDもあり)となるので、日産のe-4WDのようなシステムの搭載も期待したいところだ。
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