5月9日、アメリカ・インディアナ州にあるインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでNTTインディカー・シリーズ第6戦ソンシオグランプリの決勝が行われ、クリスチャン・ルンガー(アロウ・マクラーレン)が優勝を飾った。
いよいよ重要な5月(Month of May)を迎え、一行は伝統のインディアナポリス・モータースピードウェイに集結。月末の第110回インディ500の前に、まずはロードコースを使った恒例の前哨戦『ソンシオグランプリ』が行われた。
【順位結果】2026年インディカー第6戦ソンシオグランプリ 決勝
今回のレースは雨で前日の予選が決勝日の午前中に延期され、結果的に1デイフォーマットで行われたが、決勝日の午前に行われた予選ではアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が3年連続のポールポジション獲得。2番手にはパト・オワード(アロウ・マクラーレン)、3番手にはフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング)がつけた。
85周の決勝レースでは、スタート直後1コーナーでローゼンクヴィストが止まりきれず、オワードにヒットしスピン。前を塞がれたカイオ・コレット(A.J.フォイト・エンタープライゼス)とスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)も接触する多重クラッシュが発生した。早々に1度目のフルコースコーションが提示された。
レースは6周目から再開され、再開後はポールスタートのパロウが順調にリードを築き、カイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)、デイビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー)が続くトップ3が形成された。しかし21周目にアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)がトラブルでマシンをコース上に止めたため、2度目のフルコースコーションが導入される。
ただ、ロッシのストップ直後はローカルイエローだったため、この間にパロウとカークウッドの後ろにいたドライバーらが続々とピットイン。コーション中のピットロードオープン時にトップふたりも遅れて最初のピット作業を終えたが、あえなく最後尾にダウン。これでウィル・パワー(アンドレッティ・グローバル)がトップに立つこととなり、マルーカス、ルンガーのトップ3で27周目からレースは再開された。
レース再開も束の間、中団を走っていたスティング・レイ・ロブ(フンコス・ホーリンガー・レーシング)のタイヤロックをきっかけに、ローゼンクヴィスト、キッフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ・レーシング)らが接触。3度目のフルコースコーションが出された。
トップを走行していたパワーはこのコーションを機にピットインし、マルーカスが代わってトップに立って33周目にレースが再開された。レースリーダーとなったマルーカスは47周目にピットへ向かい、僅差で追っていた2番手ルンガーもピットへ向かうと、ピットシークエンスの異なるパワーがふたたびレースリーダーとなる。
その後パワーは59周目にピットへ。燃費戦略を採るパワー陣営は、ピット作業こそ滞りなく終えたが、コースに出る際にラインを跨ぐまさかのミス。痛恨のドライブスルーペナルティが課せられてしまい、トップ争いから脱落してしまった。
パワーのミスにより優勝争いはマルーカスとルンガーに一騎打ちに。65周目に2番手ルンガーが最後のピットに入ると、翌周マルーカスもピットへ。ここでアンダーカットを仕掛けたルンガーはプッシュ・トゥ・パス(P2P)を使用して猛追し、アウトラップのマルーカスに急接近。その後もP2Pを使い続けてサイド・バイ・サイドのバトルに持ち込むと、クリーンなバトルを制してトップに立った。
アウトラップ直後にポジションを奪われたマルーカスは、その後ルンガーに追いつくことはできず。マクラーレン移籍後に幾度も2位に甘んじてきたルンガーは、ラストスパートの勢いのままに待望のトップチェッカーを受けた。ルンガーはこれで3年振り、キャリア2勝目を獲得。アロウ・マクラーレンに移籍してからは初の勝利をあげた。2位はマルーカス、3位はグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)という表彰台となっている。
2026年NTTインディカー・シリーズ第7戦は、5月24日(日)にアメリカ・インディアナ州にあるインディアナポリス・モータースピードウェイでインディ500が開催される予定。最初の走行は5月12日(火)のプラクティス1となる。
[オートスポーツweb 2026年05月11日]
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