■1950年代の名車を現代に蘇らせたロードスター
2025年10月1日、イギリスのオンラインオークションサイト「コレクティング・カーズ(COLLECTING CARS)」において、ドイツ・デトモルトから出品された2000年式BMW「Z8」が落札されました。
【画像】超カッコいい! これが“4100万円”の「FRスポーツカー」です!(36枚)
Z8は、1950年代の名車「507」にインスピレーションを得て開発された2シーターのオープンスポーツカーです。クラシックとモダンを融合したスタイリングが特徴で、2000年から2003年までのわずか3年間のみ生産された希少なモデルです。
また、映画『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場したことでも知られ、登場当時からBMWを象徴するスタイルアイコンとして世界的に注目を集めました。
今回オークションに出品された個体は、走行距離9969kmという超低走行のコンディションを維持する一台。外装は「チタンシルバー・メタリック」、内装はブラックナッパレザー仕上げで、ブラックのソフトトップを備えています。18インチのツイン5スポークアルミホイールにはブリヂストン「ポテンザ」タイヤを装着。精悍かつ上質な佇まいが印象的です。
パワーユニットは、3代目「M5」(E39型)と同じ最高出力400馬力・最大トルク500Nmを発生する4.9リッターV型8気筒エンジンを搭載。6速MTを組み合わせて後輪を駆動します。自然吸気ならではの滑らかな吹け上がりと鋭いレスポンスを実現しており、クラシックな操作感と圧倒的なパワーを楽しめるモデルです。
Z8は、当時のほかのBMW車とはデザインや機構における共通点が非常に少なく、専用設計のパーツを数多く採用していました。高剛性のアルミスペースフレーム構造や独自のエクステリアパネル構成など、BMWが当時の技術力を注ぎ込んだ“特別な1台”として誕生したのです。
そのため販売価格は1500万円を超える高額車となりましたが、4年間のモデルライフを通じて5700台以上が生産されたとされ、希少ながらも高い人気を誇りました。
ボディサイズは全長4400mm×全幅1830mm×全高1315mm、ホイールベース2504mm、車両重量1585kg。ロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションに加え、低く構えた姿勢がZ8ならではの存在感を放ちます。
装備面ではクラシックデザインのステアリングホイール、電動調整&ヒーター付きシート、スポーツモード切替機構、エアコンを搭載。さらに、ハードトップ、専用スタンド、カーカバー、モバイルフォン、オーナーズマニュアル、整備記録など付属品も完備しています。
メンテナンス履歴も良好で、2024年8月(走行9915km時)にはドイツの正規ディーラーでオイルとマイクロフィルターを交換。その前の2020年、2017年、2009年にも同ディーラーで定期点検が行われ、新車時から一貫してディーラー管理のもとで整備されてきました。
誕生から四半世紀を経た今もなお、Z8はエレガンスとパフォーマンスを兼ね備えた“理想のロードスター”として世界中のコレクターを魅了しています。
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今回のオークションでは、25万5000ユーロ(日本円で約4100万円)で落札されました。(くるまのニュース編集部)
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