現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの国産車 40】三菱 コルトは新開発エンジンとCVTで燃費とパワフルさの両立をアピールした

ここから本文です

【懐かしの国産車 40】三菱 コルトは新開発エンジンとCVTで燃費とパワフルさの両立をアピールした

掲載 更新 3
【懐かしの国産車 40】三菱 コルトは新開発エンジンとCVTで燃費とパワフルさの両立をアピールした

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「三菱 コルト」だ。

三菱 コルト(2002年)
1999年にヴィッツがデビューしてから、フィット、マーチ(3代目)、デミオ(2代目)など、新世代のコンパクトカーが各メーカーから続々と登場した。すでに市場は大激戦となっているが、ついに三菱からも待望のコンパクトカー「コルト」が登場した。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

コルトは、三菱とダイムラークライスラーのコラボレーションによる、新開発のプラットフォームを供用する最初のクルマだ。スタイリングは「ワンモーションフォルム」と呼ばれる、ボンネットからルーフ後端まで伸びやかでエレガントなラインを採用したもの。ちょっと日本車離れした、どことなくフランス車っぽい雰囲気もあり、全体としてひとクラス上の上質な感じを醸し出している。

インテリアでは、フロントシートはベンチタイプとセパレートタイプが設定され、ベンチタイプでも意外とホールド性は悪くない。ミッションにはコラムシフトを採用しているので、コンソールもあまり張り出しておらず、フットスペースは十分広い。シンプルにまとめられたメーターやスイッチ類も、視認性や操作性は良く、機能的でムダがない。

搭載されるエンジンは新開発の直4DOHCで、1.3Lと1.5Lを設定。いずれもMIVEC(マイベック)と呼ばれる吸気バルブタイミング可変コントロールシステム(ホンダのVTECのようなもの)を採用し、高出力と低燃費を実現している。組み合わされるミッションも、新開発のCVTだ。

今回は1.5Lモデルを中心に試乗した。コラムシフトレバーをDレンジに入れ、アイドリングからスルスルと走り出すときの感触は、クリーブがあるので普通のトルコンATと変わらない。そのままスロットルを軽く踏んで加速していくと、2500rpmくらいをキープして車速は上がっていく。

全開加速も試してみたが、まず低いギアで6000rpmくらいまで回転を上げて初速を伸ばす。そこから回転数を保ったまま無段階に変速を続けていき、速度の伸びはクラストップレベルだ。普通に走っていればエンジンとミッションを緻密に制御して効率の良い走りを見せながら、ここぞというときは即座に最大パワー領域にシフトして加速する。このあたりのメリハリは、なかなか気持ちが良い。

1.3Lエンジンでも、普通に走っているときは1.5Lとのパワー差はあまり感じられないが、やはり1.5Lのほうが8psと1.2kgmのアドバンテージがある分、車速の伸びや到達速度が違う。

コーナリングではロールが少し大きめだが、ロールが深くなってもリアサスはしっかり粘ってくれ、しかも接地性は高い。サスペンションのストロークが大きいので、高速でも乗り味は悪くない。ステアリングはニュートラル付近が少し軽いが、直進安定性は保たれており、このクラスとしては十分なレベルにある。

コルトはライバルに対し後発となるだけに、走りも質感も満足できるものだった。だが、「これだけはライバルに負けない!」というサムシングに欠けるところが、残念なポイントといえるだろう。

■三菱 コルト 1.5スポーツX 主要諸元
●全長×全幅×全高:3870×1680×1550mm
●ホイールベース:2500mm
●車重:1030kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置きFF
●排気量:1468cc
●最高出力:72kw(98ps)/6000rpm
●最大トルク:132Nm(13.5kgm)/4250rpm
●ミッション:CVT
●タイヤ:185/55R15
●当時の価格:149万5000円

[ アルバム : 三菱 コルト はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
レスポンス
【特許画像リーク!】来年デビュー予定の新型「BMW iX3」のリーク画像を入手!コンセプトモデルのほぼそのまま量産される
【特許画像リーク!】来年デビュー予定の新型「BMW iX3」のリーク画像を入手!コンセプトモデルのほぼそのまま量産される
AutoBild Japan
【中国メーカー初受賞】BYDシール 「Euro Car Body 2024」車体構造デザイン部門で第3位
【中国メーカー初受賞】BYDシール 「Euro Car Body 2024」車体構造デザイン部門で第3位
AUTOCAR JAPAN
アルファロメオ『33ストラダーレ』新型、「ベスト・イン・クラシック2024」の最高賞を受賞
アルファロメオ『33ストラダーレ』新型、「ベスト・イン・クラシック2024」の最高賞を受賞
レスポンス
新車77万円! ホンダ革新的「コンパクトカー」に「安くて広くて最高!」の高評価! 全長3.7mで「フィット」より小さい“街乗り最強”モデルとは! デザイン&乗り心地も大満足
新車77万円! ホンダ革新的「コンパクトカー」に「安くて広くて最高!」の高評価! 全長3.7mで「フィット」より小さい“街乗り最強”モデルとは! デザイン&乗り心地も大満足
くるまのニュース
トヨタ新型「最小級SUV」登場か!? 「ヤリスクロス」より小さい“静音モデル”に「カッコいい!」と反響アリ! 「bZ1X」かもしれない新型車に期待大!
トヨタ新型「最小級SUV」登場か!? 「ヤリスクロス」より小さい“静音モデル”に「カッコいい!」と反響アリ! 「bZ1X」かもしれない新型車に期待大!
くるまのニュース
エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
AUTOSPORT web
ええええぇついに最後か!? 鮮明なボディカラーに思わず見とれる!!!!!!!!! 爆速2Lターボのホットハッチ[AMG A45 S]の魅力度がマシマシ
ええええぇついに最後か!? 鮮明なボディカラーに思わず見とれる!!!!!!!!! 爆速2Lターボのホットハッチ[AMG A45 S]の魅力度がマシマシ
ベストカーWeb
なんちゃってセレブ、ヒョンデ新型「アイオニック5N」の「ファーストエディション」を激オススメ! 限定50台のうち22台が「マガリガワ クラブ」に集合!
なんちゃってセレブ、ヒョンデ新型「アイオニック5N」の「ファーストエディション」を激オススメ! 限定50台のうち22台が「マガリガワ クラブ」に集合!
Auto Messe Web
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
くるまのニュース
いやあ、クソ暑かったよ! ラスベガスF1初開催を知るエディ・チーバーに訊く。悪名高き“駐車場コース”でのレースは「悪い思い出ではない」
いやあ、クソ暑かったよ! ラスベガスF1初開催を知るエディ・チーバーに訊く。悪名高き“駐車場コース”でのレースは「悪い思い出ではない」
motorsport.com 日本版
「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
レスポンス
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
ベストカーWeb
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
AUTOSPORT web
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
AUTOSPORT web
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb

みんなのコメント

3件
  • 数少ないまともなクルマだったんだけどね。
  •  これも一代限りだったね、まあ大昔に名前はあったから2代目なんかも知れないけど。ダイムラーと提携解消でプラットフォーム更新が出来なかったにせよ、まともなコンパクトとして育てて次世代作れなかったもんかね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

99.8161.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.9270.0万円

中古車を検索
コルトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

99.8161.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.9270.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村