■日産のSUV。実は海外では多種多様なラインナップだった
2020年9月現在、日産が日本市場で販売しているSUVは、コンパクトSUV「キックス」とミドルSUV「エクストレイル」です。また、2021年中頃には電気SUVとなる「アリア」の登場が予定されています。
では、世界的にSUV人気が高まっているなかで、ほかの国や地域ではどのようなSUVをラインナップしているのでしょうか。
日産新型SUV「マグナイト」を世界初公開! イケメン風な小さいSUVを2020年度に投入へ
日本市場でラインナップされているキックスは、2020年6月30日に新たに発売されたモデルで、元々は2016年からブラジルや北米、東南アジアなどで販売されていました。
一方のエクストレイルは、初代モデルが2000年に登場。3代目となる現行モデルは、2013年にフルモデルチェンジされ、2021年初頭には次期型(4代目)となるエクストレイルが登場予定です。
現在では、2車種で展開される日産のSUVラインナップですが、かつては多くのモデルを展開していました。
元々、日産はセダンやワゴンといったモデルが主力車種の自動車メーカーでしたが、業績不振などによって1999年にカルロス・ゴーン氏が経営の立て直しを図ったタイミングからSUVラインナップが増えていきます。
当時、日本市場へ投入されたSUVは、前述のエクストレイル、「ムラーノ(2004年)」、「デュアリス(2007年)」、「スカイラインクロスオーバー(2009年)」、「ジューク(2010年)」と、多彩なラインナップを展開していました。
しかし、2019年7月現在ではムラーノ、デュアリス、スカイラインクロスオーバー、ジュークが姿を消しています。
一方で海外に目を向けると、北米ではキックス、「ローグスポーツ(欧州名キャシュカイ、日本ではかつてのデュアリス)」、「ローグ(日本名エクストレイル)」、ムラーノ、「パスファインダー」、「アマルダ(中東名パトロール)」をラインナップ。
欧州では、2代目ジューク、エクストレイル、キャシュカイ(北米名:ローグスポーツ、日本ではかつてのデュアリス)。中東では北米や欧州で販売されるモデルを展開しています。
ほかの地域でも上記市場で販売されるモデルを展開していますが、中国・東南アジア市場では、「テラ」と「マグナイト」という、ほかの地域には展開されていないSUVも存在。
テラは、2018年の北京モーターショーで発表されたモデルです。小型商用車(LCV)事業の新型車第1弾となるフレームSUVで、中国をはじめ、フィリピン、インドネシア、タイなど、東南アジアを中心に販売されています。
ボディサイズは、全長4885mm×全幅1865mm×全高1835mm、最低地上高は225mmと余裕があり、悪路走破性も問題ありません。
外観デザインは、Vモーショングリルを採用。フレームSUVの力強さを強調する一方、洗練された雰囲気も持ち合わせています。
パワートレインはナバラと同じ2.3リッターツインターボディーゼルエンジンを搭載し190馬力を発揮。トランスミッションは7速ATを組み合わせ、駆動方式は2WDと4WDを設定。
室内は広々としており、3列シートを備えた7人乗りで、2列目はワンタッチで前方へ跳ね上がるタンブルシートを採用し、3列目シートへの乗り降りが容易なのも特徴です。
※ ※ ※
このように、日本では現在2車種のSUVラインナップですが、海外ではさまざまなSUVをラインナップ。なかでも、ジュークやマグナイトは日本でも人気のコンパクトSUVです。
ジュークは、2019年9月に2代目へとフルモデルチェンジされ、日本でも発売が期待されていましたが、ジュークの代わりとして、キックスを導入していました。
また、マグナイトはインド市場で2020年度内に発売されるといい、日本ではマグナイトと同じBセグメントSUVのトヨタ「ヤリスクロス」が人気を集めていることから、このマグナイトの日本導入を待ち焦がれる声も少なくありません。
■日産最小SUV!? 新型「マグナイト」ってどんなSUV?
日産は、インド市場向けにBセグメントSUVとなる新型マグナイトを2020年7月16日に世界初公開しています。
新型マグナイトは、画期的な製品と技術を提供することを目指す日産らしさが反映されたモデルで、前述のとおりインド市場には2020年度に導入予定です。
ボディサイズは全長4m以下ということ、そしてパワートレインや先進機能などの詳細は明らかにさせていません。
新型マグナイトの外観デザインは、日産のグローバルSUVの伝統と先進技術をベースにデザインされ、機能的な装備を備えるほか、スタイリッシュかつ力強くダイナミックなデザインを採用しています。
なお、マグナイトという車名は、「マグネティック」と「イグナイト」という言葉の組み合わせで、マグネティックは、顧客を惹きつけるデザインと製品の属性を強調する一方で、イグナイトは日産がインドに持ち込みたい新しい時代の始まりを強調しています。
※ ※ ※
今後の日産SUVラインナップは世界で見ると、マグナイト、エクストレイル(ローグ)、アリアの登場が明らかになっています。
一方の日本市場はエクストレイルのフルモデルチェンジ、アリアの新規投入が予定されますが、日本に無いSUVの発売も期待されています。
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