モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーGT第8戦(最終戦)の予選。GT300クラスの2号車muta Racing GR86 GTの堤優威、平良響組は、ポールポジションを獲得したことでタイトルの権利を残して決勝に臨むこととなった。
第7戦オートポリスで、ポイントリーダーの52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTに敗れて2位に終わった2号車は、52号車とのポイント差が20点となっていた。彼らにとっては、最終戦でポール・トゥ・ウインを達成して21点を加算し、なおかつ52号車が無得点に終わった場合のみ、タイトルが転がり込むという計算だった。
■逆転王座に向け大きな一歩! 3号車Niterraがポール獲得。ランク首位36号車au TOM'Sも3番手確保……GT300は“崖っぷち”2号車mutaがPP|スーパーGT第8戦
予選でポールを逃せばその時点でタイトルの可能性が消滅する……そんな絶体絶命な状況下で2号車は、公式練習で他を大きく引き離してトップタイムを記録するなど好調な滑り出しを見せ、予選でもQ1、Q2共にトップタイムをマークした。プレッシャーのかかるシチュエーションではあったが、決勝に向けて“絶対条件”のひとつをまずクリアした形だ。
「今回の予選でポールを獲らなきゃ明日につながらない、ポールが絶対条件という絶体絶命の状況でした。その中でQ2で堤先輩に行ってもらう前にまずQ1を通らなきゃというところだったので、Q1を大事に通っていこうと思っていました」
そう会見で振り返るのは、Q1担当の平良だ。
「非常にバランスも良く、Q1をトップで通過することができました。堤先輩のアタックを見て応援している時には、これはポールいけるだろうと確信したタイミングで非常にホッとして、明日がすごく楽しみだなと感じました」
一方でQ2のアタックをまとめた堤は、チームがポールを獲るためにセッティングを煮詰めてきたと語り、「チーム全体で獲れたポール」だと平良やスタッフを労った。また決勝レースに向けては、タイトルをあまり意識していないと述べた。
「チャンピオンを獲るための最低条件をやっとひとつクリアできた状態で、チャンピオンに近づいた感じはあるんですが、明日はシリーズを追いかけるという意識はありません」
「僕たちは今年、速いけど優勝出来ないレースが3度あって、その度に毎回2位と悔しいレースが続いていたので、明日は優勝を獲りに行って、そこで相手がノーポイントだったらラッキーだし、そうじゃなくてもそれは今年1年の成果になると思っています。しっかりと明日の結果だけ獲りに行きたいです」
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