俺の記録を超えていけ。ハミルトン、フェルスタッペンなら自身のF1最多勝を超えると断言「記録は破られるためにある」

　7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、レッドブルのライバルであるマックス・フェルスタッペンが自身の持つF1通算勝利数の最多記録を“確実に”破ることができると考えている。

　先日のカナダGPでフェルスタッペンはF1キャリア41勝目を達成。ハミルトンの“憧れ”であるアイルトン・セナの優勝記録に並んだ。

　偶然にもカナダGPは、ハミルトンが2017年にセナの記録したポールポジション記録65回に並んだ場所でもある。ハミルトンはその後もポールポジションや勝利を積み重ね、優勝記録はF1史上最多の103勝、ポールポジションも同じF1史上最多の103回という記録を保持している。

　現在38歳のハミルトンは、25歳のフェルスタッペンが“信じられないようなキャリア”の中で“素晴らしい仕事”を続けているとして、自身のF1記録はいずれ破られると考えている。そのためハミルトンは、メルセデスと共にフェルスタッペンの記録更新スピードを“スローダウン”させるよう、マシンを改善していくという。

「マックスは素晴らしい仕事をしている。彼はこれまで信じられないようなキャリアを歩んできたし、（セナの数字を）超えるのは確実だった」とハミルトンは言う。

「僕らは彼をスローダウンさせることができるように、マシンをあるべき状態へ持っていくことに取り組んでいる」

「彼にはまだ非常に長いキャリアが残っているから（フェルスタッペンがハミルトンの記録を超えるのは）確実だ。結局、記録は破られるためにある。そして彼は素晴らしいチームを持っている」

「でもさっきも言った通り、僕らももっと頑張って記録を伸ばし続けなければならない。少なくとも、僕のキャリア終盤にはもっと接近したレースができると良いね」

　またレッドブルでチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、セナの勝利記録に並んだフェルスタッペンが既にF1の“偉人たち”と同じ評価を受けることができると語っている。

「我々がマックスに見ているのは、新たな“メガタレント”の出現だ。今、偉大な人たちと同じ文脈で彼について語り始めることができる」とホーナーは言う。

「アイルトン・セナに並ぶ記録……（カナダGPでの）マックスとフェルナンド（アロンソ／アストンマーチン）、ルイスの表彰台は、ここ数10年のF1を象徴するモノだと思う」

「彼はそんなハイレベルな中で結果を残し続けているんだ」

　フェルスタッペンは、セナの勝利記録に並んだことについて「もちろん、アイルトンと並ぶなんて信じられないことだ。それを誇りに思うよ。でも、ここで終わらないでほしい。もっと多くのレースで勝ち続けられることを願っている」と控えめに語っただけだった。

　フェルスタッペンは公の場では冷静な態度を崩さないものの、心の内ではその偉業を誇りに思っているだろうとホーナーは語る。

「彼は心のどこかで、それを誇りに思っているだろう」とホーナーは言う。

「彼はあまり感情を表に出すタイプではないと思う。とても控えめな男だ。いろんな意味で控えめなんだ」

「でも舞台裏では、彼にとって非常に大きな意味を持つことになると思う……表彰台の上で飛び跳ねたり、そういうことをしたりするような男じゃないんだ」

Comments

ハミルトンみたいに勝てる車に乗り続けないとね。

年間レース数が多いから最多勝は塗り替えるでしょ