現在位置: carview! > ニュース > イベント > 新旧コルベット、カマロが181台集合 富士を走ったC8オーナーの声は? 「シボレー・ファン・デイ2022」

ここから本文です

新旧コルベット、カマロが181台集合 富士を走ったC8オーナーの声は? 「シボレー・ファン・デイ2022」

掲載 12
新旧コルベット、カマロが181台集合 富士を走ったC8オーナーの声は? 「シボレー・ファン・デイ2022」

過去最多 366人が富士スピードウェイに

執筆:Remi Kohara(小原れみ)

【画像】歴代コルベット デザインをじっくり見る【ヘリテージ展示】 全295枚

撮影:Yoshihisa Miyazawa(宮澤佳久)

朝から真夏のような太陽が輝いた5月28日、富士スピードウェイのパドックにはコルベットやカマロなどのアメリカン・スポーツカーが続々と集まってきた。

この光景が見られるのは実に3年ぶり。

アメリカを代表する自動車ブランド、シボレーの愛好者を対象にした「シボレー・ファン・デイ2022」がついに開催されたのだ。

ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社(以下GMジャパン)がこのイベントを初めて実施したのが2018年。当日限りの贅沢な体験ができる内容で好評を博し、翌年2019年の開催も大盛況のうちに幕を閉じた。

2020年からコロナ禍で延期されてきたが、日常が戻りつつある今年の春ごろに実施についてアナウンスが流れ、ホームページなどで参加応募を受け付けた。

待ちに待った当日、会場を埋め尽くした車両は181台を数え、オーナーや同伴者、シボレー・ファンなど合わせた参加人数は366名、過去最多を記録。

この結果は、昨年日本に右ハンドルが導入された「C8」こと8代目コルベットの好調なセールスが影響しているようだ。会場を見渡すと実際にC8が圧倒的に多いと感じた。

コルベットは70周年へ 全世代揃い踏み

そんなC8オーナーたちを釘付けにしたのが歴代コルベットの展示である。

来年で70周年を迎える節目に際し、初代C1から現行モデルまでの8台がズラリと整列。1台ずつデザインを見比べたり、写真に収めるなど、ギャラリーの目を楽しませた。

そのほか盛りだくさんの企画で会場の熱気はヒートアップ! 実際にどんなプログラムが行われたのか、多くのファンを惹きつける理由を探るべくレポートしよう。

プログラムの目玉の1つ、コンクール・デレガンスは、参加車両の中から一般投票で美しさを競うコンテストだ。

本来コンクール・デレガンスはクラシックカーのコンペティションを指すが、ここでは年式やモデルを限定せず、どの車両にもチャンスがある公平なもの。

票を多く集めた1位から3位までの入賞者はステージで表彰され、GMジャパンの若松社長よりトロフィーが手渡された。

1位に輝いたのは、オレンジ・ボディにレーシングストライプが際立つAさんの愛車、2021年式C8だ。「このコルベットは2台目です、乗っていて本当に良かった!」と喜びの声を聞くことができた。

MAX 180km/h 走行プログラムに歓喜

レーシングコースで繰り広げられたのは、自分の愛車のハンドルを握って走行できる体験プログラム。先導者が付いた3グループが同時にスタートし、20分間の走行が楽しめる。

最高速度140km/hを上限とするエンジョイ走行は、カマロが多い印象だ。そのほかC7やC8、新型Z06なども参加していた。

ヘルメットとグローブを着用したドライバーが駆るアクティブ走行は、最高速度180km/hまで可能に。参加車両はC8が一番多く、そのほかV8サウンドを奏でるカマロSSの姿も。

富士スピードウェイの1周は4563m。最大の特徴でもある全長1475m のホームストレートを駆け抜けることができる本格的サーキット走行は、参加者にとって愛車のポテンシャルが確認できる貴重な体験となる。

「カーブは難しいけれど、アクセルを踏みつけて走ったホームストレートの爽快感は格別。マイカーで運転することがより楽しいと感じることができました」

体験者のひとりが語ってくれたように、走り終えたあとはみな一様に心地よい興奮と満足感に包まれていた。

プロのドライビングで本コースを周回

開催場所である富士スピードウェイの魅力を堪能できるサーキットタクシーは、イベントの中でも大人気のプログラムだ。

プロのレーシングドライバーが運転する助手席に乗って体験走行ができるというもの。ここで使用される車両はもちろん新型コルベットC8である。

シボレーブランドの代名詞と呼べるコルベットは、アメリカの多くの人々に愛されるアイコニックな1台で、その魅力を日本にも届けたいという思いから、C8の右ハンドル設定に繋がった。

また、日本でも活用できる装備を充実させたこともGMジャパンの思い入れの表れでもある。

そして、ミドシップへの転換は世界中に大きな衝撃を与えたが、多くの人を魅了している。伝統は守るものでなく進化させるもの、そういった強いメッセージを確信することができた。

現行型が好調のワケ やはりハンドル位置か

この日、GMジャパン広報の安部氏に話をうかがうと「C8の反響ぶりは、右ハンドル仕様の導入が大きく関係していますね。このファンイベントの参加者の中にもC8がきっかけで興味を持ったという方が大勢いらっしゃいます」とのこと。

なるほど、サーキットタクシーの希望者が多いのも納得だ。応募者の中から当選したラッキーな体験者の感想は「トップレーサーの気分を存分に味わった」「C8は面白いクルマ、欲しくなっちゃいました」「コーナーの食いつきがいい」等々。

一方、プロのドライバーは「ミドシップ化により重量バランスが変わり、限界性能が上がった」「従来のコルベットは馬力を上げてレーシングタイヤを履くなどパワー競争の道を辿ったが、C8はノーマルでもポテンシャルを十分発揮できるのが魅力」といった意見を聞かせてくれた。

このイベントの醍醐味は、ズバリ車両の魅力を伝える充実した体験プログラムにあり。シボレー・オーナーはもちろん、憧れを持つファンも有意義な1日を過ごすことができた。

毎年行われる予定なので、興味ある方はぜひ来年参加してみてはいかがだろう。

こんな記事も読まれています

遂に試乗!原点回帰のランクル新型「250」。シリーズ「300」、「70(ナナマル)」、先代もイッキ乗り!!
遂に試乗!原点回帰のランクル新型「250」。シリーズ「300」、「70(ナナマル)」、先代もイッキ乗り!!
月刊自家用車WEB
フェラーリが大型スポンサー契約締結! 米テクノロジー大手とのタッグでチーム名も『スクーデリア・フェラーリ HP』に
フェラーリが大型スポンサー契約締結! 米テクノロジー大手とのタッグでチーム名も『スクーデリア・フェラーリ HP』に
motorsport.com 日本版
渋滞40kmも!? 関越道「イライラGW渋滞」今年はいつが酷いのか 「穴場の時間帯」知ればストレス全然違う!? 鬼門の「高坂SA」の状況は
渋滞40kmも!? 関越道「イライラGW渋滞」今年はいつが酷いのか 「穴場の時間帯」知ればストレス全然違う!? 鬼門の「高坂SA」の状況は
くるまのニュース
あの「ハチハチ」を再現!! ホンダ「NSR250R」が1/12スケール完成品モデルで新登場
あの「ハチハチ」を再現!! ホンダ「NSR250R」が1/12スケール完成品モデルで新登場
バイクのニュース
アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
レスポンス
スバル、レガシィセダンの生産を2025年春に終了 セダンはWRXのみのラインアップへ
スバル、レガシィセダンの生産を2025年春に終了 セダンはWRXのみのラインアップへ
日刊自動車新聞
三菱ふそう、キャリアカー仕様のeキャンター新型など展示予定…ジャパントラックショー2024
三菱ふそう、キャリアカー仕様のeキャンター新型など展示予定…ジャパントラックショー2024
レスポンス
フェイスリフトされた新型「アウディ A3」をテスト&徹底チェック!第4世代A3の性能と評価は?
フェイスリフトされた新型「アウディ A3」をテスト&徹底チェック!第4世代A3の性能と評価は?
AutoBild Japan
いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
レスポンス
新型ヴェゼルがビッグマイナー! 新グレードも!
新型ヴェゼルがビッグマイナー! 新グレードも!
グーネット
やっぱりダイハツ不正の影響は大きい! 2023年度の新車販売台数ランキング「盤石のクルマ」と「急落したクルマ」
やっぱりダイハツ不正の影響は大きい! 2023年度の新車販売台数ランキング「盤石のクルマ」と「急落したクルマ」
WEB CARTOP
レッドブルF1、注目集まる2025年ドライバーラインアップ決定は”シーズン終盤”に「我々は今のペアで満足」
レッドブルF1、注目集まる2025年ドライバーラインアップ決定は”シーズン終盤”に「我々は今のペアで満足」
motorsport.com 日本版
ダイハツの「軽バン」は何に使える? 「車中泊好き」オジサンにピッタリ!? フラットフロアできる「アトレー」とは
ダイハツの「軽バン」は何に使える? 「車中泊好き」オジサンにピッタリ!? フラットフロアできる「アトレー」とは
くるまのニュース
最高に便利なアイデア! 大事なギアを保護して、スッキリ収納にも役立つ b/c 「CRUMM CR」【車に積みたいアウトドアアイテム】
最高に便利なアイデア! 大事なギアを保護して、スッキリ収納にも役立つ b/c 「CRUMM CR」【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
ロイヤルエンフィールド「INT650」 ブラックアウトされたエンジンを採用したDarkグレードを追加し発売
ロイヤルエンフィールド「INT650」 ブラックアウトされたエンジンを採用したDarkグレードを追加し発売
バイクのニュース
【RVRはどうなる?】三菱自動車、コンパクトSUV「ASX」を大幅改良。6月から欧州で販売を開始
【RVRはどうなる?】三菱自動車、コンパクトSUV「ASX」を大幅改良。6月から欧州で販売を開始
driver@web
佐藤琢磨が日本人初のインディカーウイナーとして殿堂入り。初優勝の地ロングビーチに記念板が埋め込まれる
佐藤琢磨が日本人初のインディカーウイナーとして殿堂入り。初優勝の地ロングビーチに記念板が埋め込まれる
AUTOSPORT web
【お出かけ情報】GWは“もてぎ”が熱い!!「働くクルマ大集合‼」など家族で一日楽しめるイベントが盛り沢山!
【お出かけ情報】GWは“もてぎ”が熱い!!「働くクルマ大集合‼」など家族で一日楽しめるイベントが盛り沢山!
carview!

みんなのコメント

12件
  • これは楽しそう。いいなぁオーナーだったら絶対参加してたわ。
  • コルベットと言えばFRのロングノーズショートデッキ。好きだったのにな。C8はカッコいいけどどうしてもコルベットに見えない。C7の中古価格が高騰しているのも同じ考えのファンが多いからかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

85.9162.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.848.8万円

中古車を検索
MAXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

85.9162.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.848.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村