現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > おいおいこれじゃプラモデルだよ! 日産の次世代のクルマの組み立て方がバグってないか

ここから本文です

おいおいこれじゃプラモデルだよ! 日産の次世代のクルマの組み立て方がバグってないか

掲載 18
おいおいこれじゃプラモデルだよ! 日産の次世代のクルマの組み立て方がバグってないか

 3月下旬に新しい経営計画「The Arc」を発表した日産自動車。その発表会の録画を見ていたら妙なことに気付いた。途中で紹介されたクルマの製造工程が明らかにヘンなのだ。日産は何するつもりなんだ?

文/ベストカーWeb編集部、写真/日産自動車

おいおいこれじゃプラモデルだよ! 日産の次世代のクルマの組み立て方がバグってないか

■シートまで先にくっつけちゃう新日産生産方式

The Arcに付いて説明する日産の内田誠社長(同社YouTubeより)

 3月25日、日産が新しい中長期の経営計画「The Arc」を発表した。発表会の途中では、これからデビュー予定のリーフやらエルグランドやらがシルエットで紹介されたりして多いに盛り上がったが、他にも見どころがあった。新しいクルマの作り方だ。

 YouTubeのアーカイブ映像では20分過ぎから、内田社長がその作り方について説明している。「新日産生産方式」と銘打ったこの技術は、まったく新しい構造の次世代EVに採用されるという。

【中継】The Arc: nissan 経営計画

 具体的になにが新しいのか。

 これまでの内燃機関自動車は、まず車台を置き、その上にモノコックボディを載せて全体骨格を作ってから、エンジンや足回り、内装部品をその中に組み込む手法だった。

 ところが映像で分かる新しい方法は違う。はじめに前輪と後輪の間、キャビン部分の床に畳のようなバッテリーモジュールだけを作る。日産はここをセンターユニットと呼んでいるが、驚くのは次だ。

 普通ならこのセンターユニットの前後に、クルマのフロントセクションとリアセクションを組み付けて車台を完成させる。

 ところが新日産生産方式ではバッテリーは四角い畳のまま。そこへ内装材を敷き、その上にセンターコンソールやシートを先に組み付けてしまうのだ。ボディを後回しにして内装を先に作るプラモデルの要領である。

 映像によれば、その次にようやく畳状のバッテリーが前後サブフレームと合体され、足回りや駆動ユニットが組み付けられる。その後に初めてボディがカパッと被せられるのだ。繰り返すが完全にプラモデルである。

■テスラの生産方法と共通点が

車体を6つのモジュールに分けて作るテスラのアンボックスドプロセス(Tesla YouTubeより)

 これに似た作り方を過去に見たことがある。テスラが2023年3月に公開した、「アンボックスドプロセス」と呼ばれる工法だ。

 具体的にはクルマを「フロントボディ」「フロア」「リアボディ」「左アッパーボディ」「右アッパーボディ」「ドア/フード」という6つのモジュールに分け、これをそれぞれほぼ完成(塗装までする)させてから組み付ける。

 テスラはこの製法でEVがパソコンのように組み立てられるといい、圧倒的なコストダウンを実現するとアナウンスした。

 おそらく日産が狙っているのも同じことだろう。日産の内田社長はとりわけこの製法による生産時間が短縮されると強調しており、台当たりの生産時間が現在よりも20%短くなると述べていた。

 このまったく新しい「プラモデル生産方式」で生産される新型EVは、2027年に姿を現す。コストダウンはもちろんだが、なにより走って楽しいクルマであることを願いたい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
motorsport.com 日本版
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
レスポンス
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
くるまのニュース
フェルスタッペン、特化仕様のリヤウイングがなく「2戦を棒に振っている」予算の影響で2022年から”割り切り”
フェルスタッペン、特化仕様のリヤウイングがなく「2戦を棒に振っている」予算の影響で2022年から”割り切り”
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

18件
  • DRAW4
    >日産の次世代のクルマの組み立て方がバグってないか



    いやいや…ネット自動車ライターの記事の殆んどが、よっぽどバグってますよwww
  • cuc********
    はぁ・・・

    モータージャーナリストさん、鼻くそぐらい努力をしましょうよ。
    まずは、自分ちのクルマをバラしてみる事から。

    何も知らないから、とんでもない事に見えるんよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

581.4735.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

179.0649.0万円

中古車を検索
RCの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

581.4735.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

179.0649.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村