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【先行技術発表】メルセデスAMGの電動車もついにハイパフォーマンス化へ! 4&8気筒ハイパワーエンジン+前後2モーターのハイブリッド4WDがスタンバイ中


■ハイパフォーマンス ハイブリッドがついに登場する!
ホンダ NSXやポルシェ パナメーラ ターボS Eハイブリッドが先鞭を付けたハイパフォーマンスカーにおけるハイブリッド パワートレーンの採用は、その後フェラーリ SF90ストラダーレ/同スパイダーやランボルギーニ シアン、レクサス LCなどにも拡がりを見せている。ポルシェ タイカンやテスラ各モデルはすでにBEV(電気自動車)だ。1000馬力を超えるようなハイパーカーの世界でもBEVが当たり前のようにもなっていて、電動化は高性能モデルでももはや避けて通れない時代になりつつある。

●F1テクノロジーをそのまま搭載するハイパーカー「プロジェクト ワン」も電動化戦略の一端を担っている

【画像ギャラリー】メルセデスAMGの電動ハイパフォーマンスモデルはこんな技術を搭載している!(全29点)

そんななか、メルセデス・ベンツの高性能モデルを開発するAMGが、AMGモデルの電動化戦略について明らかにした。発表は2021年3月31日だったが、事前にオンラインで行われたフィリップ・シーマー新CEOやエキスパートにインタビューすることができた。

メルセデスAMGのポートフォリオには、すでにAMG GT 4ドアクーペやEクラス、CLS、GLE に、ICE(内燃エンジン)にISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を組み合わせた、48Vのマイルドハイブリッドがある。つまりAMGモデルの電動化は、すでにスタートしているとも言えるが、既存のマイルドハイブリッドは、アクセルレスポンスを向上させる効果があるとはいえ、あくまでも燃費向上を狙ったもので、絶対的なパフォーマンス向上を目指して採用している訳ではない。

だが今回発表された次世代パワートレーンは、おもに動力性能で驚異的な飛躍を遂げるのは確実だ。電動化戦略には2本の柱があり、ひとつは「パフォーマンス ハイブリッド」、もうひとつはメルセデスのEV用アーキテクチャであるEVAに用いられる「BEVのAMGバージョン」となっている。今回はハイブリッドについて解説しよう。


■エンジンは直4とV8の2本立て
新しい“E PERFORMANCE戦略”の中心となるパフォーマンス ハイブリッドは、M177型4LV8ツインターボを搭載するタイプと、M139型2L直4ターボを積むタイプの2種類がある。4LV8ツインターボは、これまでもモデル名に「63」があるAMGモデルに搭載されているもの。2L直4ターボは、「45」という数字が与えられたAクラスなどコンパクトクラスのAMGモデルに採用されているエンジンだが、この新しいハイブリッドシステムでは縦置き搭載される。

●V8ハイブリッドのシャシーサンプル

V8ハイブリッド、直4ハイブリッドとも、ICEを除くシステムは共通している。まずエンジンにはベルトドライブのスターター ジェネレーターである最高出力10kW(14馬力)のRSGが備わり、これに組み合わせられるのは専用開発の9速ATであるAMGスピードシフトMCT 9Gトランスミッション。エンジンの駆動力は、ドライブシャフトで前輪と後輪に伝えられる。リヤアクスルには電気モーターと2速トランスミッション、そしてリミテッド スリップ ディファレンシャルが搭載される。

●直4ハイブリッドのシャシーサンプル

リヤの電気モーターは、150kW(204馬力)の最高出力を発揮する。140km/hを境に、トランスミッションは1速から2速に切り替わり、250km/hまで加速をアシストする。つまりフロントにRSG、リヤに高出力電気モーターを備えたハイパフォーマンス電動4WDなのだ。V8ハイブリッドでは、システム合計の最高出力が600kW(815馬力)以上、最大トルクは1000Nm以上にも達し、搭載モデルの0→100km/h加速は、従来のコンベンショナルなICE搭載モデルと比較して車両重量が200kgほど重くなるにもかかわらず、3.0秒未満になるというから衝撃的である。


■F1のテクノロジーを応用した新技術を搭載!
直4ハイブリッドも、エンジンだけで330kW(448馬力)もの最高出力を絞り出し、現在のAMG A 45 S 4マチックやCLA 45 S 4マチックの421馬力からさらに引き上げられている。この性能向上には、量産車初の電動ターボチャージャーが寄与している。この電動ターボは、メルセデスAMGペトロナスF1チームからフィードバックされた技術で、エンジンの回転数が低いときでも6kWの出力を持つ電気モーターでタービンを回すことで過給圧を上げることが出来るため、ターボラグを消すことが出来るというもの。走行中もスロットルオフ時にブースト圧を維持できるため、極めてレスポンスのいい走りを実現出来るのだ。

●電動ターボチャージャーは、F1で使われる熱エネルギー回生システム「MGU-H」の応用技術だ

F1チームから得たものは電動ターボだけではない。ハイブリッドシステムにとって極めて重要なリチウムイオンバッテリーも、F1テクノロジーがふんだんに盛り込まれている。

乾電池のような形状のセルを560個組み合わせたリチウムイオンバッテリーは、AMGの本拠地であるドイツ・アッファルターバッハで専用開発された。蓄電容量は6.1kWhで、重量は89kg。サイズもコンパクトでリヤディファレンシャル上に搭載される。電圧は400Vで、連続出力70kW、最高出力150kW、90kWの出力を10秒間維持できる性能を持つ。エネルギー密度は1.7kW/kgと高く、通常のハイブリッド車のおよそ2倍を実現した。

●リヤデフの真上に搭載されるリチウムイオンバッテリー

これほどの高性能を可能にしたのは、14Lの冷却水で直接バッテリーセルを冷やす冷却システムの採用が大きい。この冷却システムのおかげで、走行中にバッテリーの温度をもっとも充放電性能が発揮できる45度に保つことが可能になったという。また駐車時にも冷却水が35度を超えると冷却システムが作動し、バッテリーの劣化を防ぐ。

走行モードの切り替えができるAMGダイナミック セレクトには、一般道走行時からサーキット走行までカバーする、「エレクトリック」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「レース」、そして「インディビデュアル」の6つのプログラムが用意される。「エレクトリック」では、電気モーターのみのEV走行ができ、最高130km/hまで加速可能だ。

■アストンマーティンにも搭載される!?
気になる市販モデルだが、シーマーCEOによれば、まず新型CクラスのAMGモデルが直4ハイブリッドを搭載して2022年に登場する予定だという。V8ハイブリッドについては、年末までにAMG GT 4ドアクーペに搭載される模様だ。このほかにも、おそらく新型SクラスのAMGモデルにも搭載されるものと予想される。

●V8ハイブリッドが最初に搭載されるAMG GT 4ドアクーペ

また、現在AMGがエンジンを供給しているアストンマーティンについては答えてもらえなかったが、噂ではアストンマーティンは開発中のハイブリッドカー「ヴァルハラ」に搭載すべく開発していたV6ハイブリッドの開発を中止したと言われている。昨年10月にはメルセデス・ベンツがアストンマーティンへの出資比率を20%を上限に増やすと発表し、「次世代ハイブリッドや電動パワートレーンを含む、最新テクノロジーとコンポーネントを供給する」とコメントしているだけに、アストンマーティン各モデルにAMG製のV8ハイブリッドシステムが搭載されるのは間違いないだろう。

シーマーCEOは「これまでも電動化を進めてきたが、今回発表したものは次のレベルの電動化AMGです。ベースはICEで、8気筒と4気筒をさらに強化し、効率を高めながらパフォーマンスも向上させています。我々は技術が基本の会社なので、我々の技術で社会の問題を解決したいと考えています。」と語る。現時点ではまだAMG全モデルを電動化する予定は無いようだが、AMGをきっかけに、世界中のハイパフォーマンスモデルの電動化が一気に加速しそうだ。

<文=竹花寿実 text by Toshimi Takehana>

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