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使えるスマホアプリ レクサスRX 長期テスト(2) パンクほど残念な体験は多くない

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使えるスマホアプリ レクサスRX 長期テスト(2) パンクほど残念な体験は多くない

積算2951km 使いやすさへ貢献するハードスイッチ

最近の試乗では、渋滞に巻き込まれた時に習慣にしていることがある。実際に押せるハードスイッチの数を、数えることだ。

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レクサスRXでは、ダッシュボードやステアリングホイールなどに30個も付いていた。これは、近年ではかなり多い方。タッチモニター全盛期の中で、車載機能の使いやすさへ大きく貢献していることは明らかだ。前のクルマを進めるボタンも、あればイイのに。

積算3627km 21インチは19インチの倍の値段

タイヤのパンク以上に、うれしくない体験は少ない。高級車の場合は、相応の金額が請求される。長期テストのレクサスRXは、徐々にタイヤの空気が抜けるスローパンク症状が、少し前から出るようになっていた。

ショップへ持ち込んでみると、サイドウォール付近にネジが。修理が難しい場所で、21インチのブリヂストン・アレンザ1本の交換代は、330ポンド(約6万4000円)とのこと。プレミアム・パッケージの19インチ・タイヤなら、半額で買えるのに。

積算4527km 使えるレクサスのスマホアプリ

普段、筆者はクルマのスマートフォン・アプリを使わない。有用なことが少ないからだ。それでも長期テストを担当する身として、レクサス・リンク+をインストールしてみた。

うれしいことに、これは理解しやすいデザインだった。ガソリンやバッテリーの残量、航続距離、ドアや窓の開閉状態などを確認できるだけでなく、パワートレインを活用するための「ハイブリッド・コーチング」というチュートリアルも実装されている。

1番優れた機能だと感じたのが、エアコンを外から操作できること。乗る前に、18度から29度の間で車内の温度を整えておける。設定温度までどの程度の時間が必要なのか、カウントダウンもしてくれる。動作スケジュールを組むこともできる。

妻が冷え切ったミニへ乗り込もうとしている早朝に、長期テストのRXは快適な状態で筆者を待ってくれている。彼女が少し不機嫌になったとしても、不思議ではない。

身体を包み込むように支えるシート

エアコン自体も、特筆したいほど動作が自然。長期テストの開始直後に21度へ設定して以来、恐らく殆ど操作していない。広々とした車内は、短時間で適温になる。シートにはヒーターとベンチレーションが備わり、ステアリングにも熱線が仕込まれている。

オートに設定すれば、あとはRX任せ。筆者の快適ゾーンを理解しているかのように、自動的に制御してくれる。

リアガラスとミラー、フロントガラスのヒーターは、タッチモニターを触れずに操作できる点も高く評価したい。安楽・快適に運転できるよう、考え抜かれているように感じる。

心地良さでは、身体を包み込むように支えるシートも素晴らしい。ただし、リアシートにヒーターは内蔵されていない。追加するには、英国では6000ポンド(約117万円)高い、タクミ・グレードを選ぶ必要があるらしい。

不満は探さないと見つからない

それでも、Fスポーツ・デザイン・グレードでの明確な不満は、探さないと見つからないほど。ロービームはもう少し明るくしたいところだが、それ以外はほぼ完璧。滑りやすい路面でも優れたブリップ力を発揮し、安心感が揺らぐこともない。

そういえば、ドアを閉める際に強めに引く必要があることへ、妻は不満を漏らしていた。車内側のドアハンドルが、小さなボタンなことにも納得していないようだ。「どうして、ちゃんとしたハンドルがないの?」と。

筆者はなぜか、初めRXをロックするのを忘れがちだった。今では慣れたが。

忘れっぽい自分にも、レクサス・リンク+は有効。ドアがロックされていないと、スマートフォンへ通知が届き、遠隔操作できる。うっかり、サイドウインドウが開けっ放しでも同様だ。フライトの時間が迫り、慌てて駐車したような場面では心強いはず。

テストデータ

気に入っているトコロ

便利なセンターコンソール:巧妙なヒンジが仕込まれており、センターコンソールの蓋は両サイドから開ける。こっそり隠しておいたお菓子も、助手席側から探される。

気に入らないトコロ

小回り:RXは、余り小回りが効かない。小さなボートのように。

英国価格

モデル名:レクサスRX 450h+ Fスポーツ・デザイン(英国仕様)
新車価格:6万9995ポンド(約1365万円)
テスト車の価格:7万245ポンド(約1370万円)

テストの記録

燃費:24.9km/L
故障:タイヤのスローパンク
出費:330ポンド(約6万4000円)

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