“安全”を当たり前にした伝説のファミリーカー
ボルボ・カーズは2025年6月25日、ボルボ「XC60」の累計販売台数が270万台を突破し、かつてのトップモデルである「240」を抜いて同ブランド史上最多の販売記録を樹立しました。では、その“記録を超えられた側”の「240」とは、いったいどんな存在だったのでしょうか。
【画像】いま見てもカッコいい! “ネオクラの定番”ボルボ「240」の魅力あふれる姿を写真で見る(11枚)
ボルボ「240」は、1974年秋に2ドアセダンの「242」、4ドアセダンの「244」、5ドアワゴンの「245」という3つのバリエーションで登場し、1993年までの19年間にわたって生産され続けました。総生産台数は268万5171台。ボルボの歴史を代表する“定番ファミリーカー”として、世界中の家庭や公的機関で広く親しまれました。
とりわけ人気だったのは「245」に代表されるエステート(ステーションワゴン)モデルです。実用性に優れた広い荷室、視界性の良い直立デザイン、頑強なサスペンションを備えた走りは、家庭用はもちろん救急車やパトカーとしても重宝され、“北欧のワーキングホース”と呼ばれるほど高い信頼を得ていました。
240シリーズ最大の魅力は、ボルボが誇る“安全哲学”を象徴する存在だったことです。前後のクラッシャブルゾーンとキャビンの強化構造で構成された「セーフティケージ」、側面衝突保護構造(後のSIPS)、1978年に世界初として採用されたチャイルド・ブースター・クッションなど、次々に先進的な安全技術を投入。まさに“家族を守るためのクルマ”という理念を体現する存在でした。
さらに注目すべきは、その基本構造の“変わらなさ”です。240シリーズの設計は、1966年に登場した前身「140シリーズ」をベースにしており、プラットフォームは大きな変更なく27年にわたって受け継がれました。この構造的な一貫性は、あたかも古代魚のように長い年月を変わらず生き続けた姿から“シーラカンス”と形容されることもあります。
一方で、直線基調のデザインも240の個性を際立たせた要素のひとつでした。空力性能よりも視界性や整備性、室内空間を重視した無骨なフォルムは、時代を超えて独自の存在感を放ち、欧米の映画やドラマにもたびたび登場。現代では“ネオクラシックの定番”としてクラシックカーファンからも根強い人気を集めています。
そして2025年、ボルボXC60が累計270万台を突破し、240の記録を上回ったことで、ファミリーカーとしての“ボルボの定番”は新たな時代へと引き継がれました。ボディ形状こそセダン/ワゴンからSUVへと変化しましたが、安全へのこだわりや高い信頼性といった本質は、今も変わらず生き続けています。XC60は、まさに240が築いた価値観を現代に引き継ぐ“精神的な後継者”と言える存在なのです。(VAGUE編集部)
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みんなのコメント
または整備をして居た人からの本音を聞きたい。
240ワゴンの印象です。
当方の意見ではシートが低過ぎて乗りづらかった。
ボディーは長細く取り回しが悪かった。
ホイルナット、ボルトが舐めやすく、4気筒エンジンは車重に対して非力感は否めなかった。