12年ぶりの開催となった2025スーパーGT第3戦マレーシア・セパン。2度の練習走行では上位陣の顔ぶれが毎回変わる、読めない展開の中、予選では優勝候補、表彰台候補のチームが予選Q1で敗退するシーンが見られた。さらに直前の練習走行でトップタイムをマークしていた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraが予選Q2でまさかのコース上ストップ。予選後に聞くことができたドライバー、チームに予選の状況について聞いた。
⚫︎23号車MOTUL AUTECH Z/14番手/千代勝正
ポール獲得の19号車WedsSport。ロングランでの手応えと、ド緊張の阪口晴南に掛けた坂東正敬監督の言葉【第3戦GT500予選】
今回のセパン、そして以前に開催されたタイを含めて、海外戦では好成績を残しているニッサン陣営。エース車両の23号車MOTUL AUTECH Zはサクセスウエイトも比較的軽めで、表彰台は有力と見られていたが、まさかの予選Q1敗退。前日の練習走行でのトラブルが大きく響く結果になってしまったようだ。Q1を担当した千代勝正に聞いた。
「予選でトラブルがあったわけではないです。ピットを出たタイミングはちょっと混んでいる状況で、ウォームアップをさせながら前との距離を空けていましたが、予定していたラップではまだ温まりきっていない状態で、自分の狙っているラップより1周遅くアタックすることになってしまいました。マシンのフィーリングも自分の理想とする動きにはならず……結果にも落胆しています。ちょっと何が原因なのか、パフォーマンスが出ていない原因が何なのかがわからない。昨日も練習走行から駆動系のトラブルが出てしまって、他のチームより全然走れていないので、流れは悪かったのですけど、その中でできることを最大限やって臨んだのですが、まだまだ足りない状況でしたね。明日は頑張って、しぶとく走りたいです」
⚫︎24号車リアライズコーポレーションADVAN Z/13番手/名取鉄平
ヨコハマタイヤとセパンとの相性が良いことから、事前から優勝候補の一台に挙げられていた24号車リアライズコーポレーションADVAN Z。2度の練習走行では8番手、2番手と順位を上げて、予選に向けていい状態に見えたが……予選Q1では13番手でまさかのQ1敗退となってしまった。予選後にQ1を担当した名取鉄平に聞いた。
「普通にピットアウトして、ウォームアップを終えてプッシュしようとして入った周回で、F1の予選でも結構あると思うのですけど、アタック前の最終コーナーでみんなスピードを落として後ろが詰まる状況になるじゃないですか。そこで紳士協定として、暗黙の了解ではあるのですけど、順番を待ってアタックに向かうので、そこでは『前のマシンを抜かない』というのがあるのですけど、そこで後ろから2台抜いてきたマシンがいました」
「僕は前のマシンとの間隔を開けられなくなってプッシュできないですし、そこで間隔を開けたらタイヤの熱が冷えてしまうしで、結局もう1周行ってアタックしましたが、タイヤのコンディションが合わない状況でした。それでも、ベストなタイミングでアタックできていたとしても、(同じヨコハマタイヤを装着している)19号車WedsSport ADVAN GR Supraのタイムは見えないですね。このコースはテストで走っていますし、セパンは得意な意識がありますので、レースは初めてなのでいろいろ模索しながらになりますが、頑張りたいです」
⚫︎39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra/10番手/脇阪寿一監督
直前の練習走行でトップタイムをマークして、予選ポール候補、そして優勝候補の一台と見られていた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra。しかし、予選Q2の開始直後、アウトラップ中にエキゾーストから白煙と炎が上がり、コースサイドにマシンをストップ。そのままQ2でアタックすることはなく、明日の決勝は10番グリッドでレースを迎えることになった。予選後、脇阪寿一監督に状況を聞いた。
「Q2でサッシャ(・フェネストラズ)が出ていって、1コーナーから2コーナーを出たところで急にトラブルが出ました。今、エンジンなのかタービンなのか分からないですけど、エンジン系のトラブルではあるのは間違いない。それまでまったく問題なく、原因は調査中です。でも、これが明日起こるよりかは今日の方がよかった。予選10番手ではあるので、ポジティブに考えたいです」
「明日は想定のペースさえ持てれば、 セーフティカーが入れば帳消しになりますし、レースは後半勝負だと思っているので、そこまで何とかつなぎたいなと思っています。 明日さえクリアできれば、このトラブルだって関係ないことになる。ドライバーもチームもそんなに落ち込んでいないですし、サッシャも冗談を言ったりしているので、チームの雰囲気は悪くないです」
⚫︎16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT/15番手/佐藤蓮
19号車WedsSport、24号車リアライズとともにサクセスウエイト0kgと軽量なことからも、今回の優勝候補の一台に挙げられていた16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT。しかし、予選Q1ではまさかの最下位でセッションを終えることになってしまった。Q1を担当した佐藤蓮に聞いた。
「今回、初めてハードスペックのタイヤを自分が履いて、予選で結構、気温と路面温度が下がった状況の中でシンプルにウォームアップラップが足りずに終わってしまいました。まだタイヤのグリップが来てないというところで終わってしまいました。一応(ハードタイヤの)データとしては、初日のものがあったのですけど、初日の方がもう少し路気温が高く、それで(タイヤのグリップが)発動していたので、今日はあと1周走れれば普通にタイムは上げられたとは思います」
「ですので、今回はプロシージャー(手順)を失敗してしまったなというのが正直なところで、クルマのポテンシャル的に考えたら8号車と同じところ(2番手)にはいられたと思うので、そこに対しては悔しいです。今回は優勝するつもりで挑んできましたので、予選ではまったくタイヤが作動していなくてイライラしてましたね。クルマのポテンシャルは高いと思いますが、ここは抜きやすいサーキットではないので、いろいろ運も味方につけつつ頑張りたいなと思います」
[オートスポーツweb 2025年06月28日]
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