不本意な形でF1を離れたロマン・グロージャンが、再びF1マシンのコックピットに戻ってくることになった。ドライブするマシンは、これまで乗ったことのないメルセデスのマシンだ。
2020年11月に行なわれたバーレーンGPのオープニングラップに発生した大クラッシュにより、グロージャンは両手に火傷を負った。マシンが真っ二つになり、コックピットが火に包まれる危険な事故だっただけに、グロージャンが無事だったことは幸いだが、その怪我によりグロージャンはシーズン終盤2戦を欠場することになってしまった。
■グロージャン、アブダビGP欠場なら”F1さよなら”テストを希望。メルセデスが実施に名乗り
所属チームであるハースとの契約が終了することが決まっていたため、グロージャンはこのクラッシュを最後に、F1を離れることになってしまったのだ。
グロージャンはすでにインディカーに参戦し、レース活動を再開させている。ただ当時からクラッシュをF1最後の思い出にしたくはないと考えており、プライベートテストという形だったとしても、もう一度F1マシンに乗りたいと語っていた。そして当時、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、もしグロージャンがレースをしてきたルノーやハースといったチームが、そうした機会を用意できないのならばと、テスト実施に名乗りを上げていた。
そしてそれが、実現する形となった。グロージャンは6月29日にポールリカールで、2019年のチャンピオンマシンであるメルセデスW10のテストを実施。その前の週末に開催されるフランスGPで、デモランも行なうという。
このテストの準備は3月からスタート。グロージャンはブラックリーにあるメルセデスのファクトリーを訪れ、シートフィッティングやシミュレーターでの作業を行なったようだ。
「F1マシンに戻ることができて、とても興奮しているよ!」
そうグロージャンは語った。
「僕にとって特別な機会になるだろうし、チャンピオンシップで優勝したメルセデスをドライブすることは、他にはない経験になるだろう」
「この機会を与えてくれたメルセデスF1とトトにとても感謝している。メルセデスをドライブするチャンスについて最初に知ったのは、バーレーンの病院のベッドの上で、トトがメディアに話したのを聞いたときだった。そのニュースを読んで、僕はとても元気づけられた」
「新型コロナウイルスの影響で、2020年にF1がフランスでレースをする機会がなかったので、2021年のフランスGPでメルセデスをドライブし、その後、僕のホームコースであるポールリカールでテストを行なうことは、とても特別なことだ。その日が来るのが待ち遠しい」
「我々は、この特別な機会にロマンをサポートできることを大変うれしく思う」とウルフは付け加えた。
「このアイデアは、ロマンがF1での現役生活に終止符を打つと思われたときに生まれたもので、彼の事故がF1マシンに乗る最後の瞬間になってほしくはなかったんだ」
「私は、ロマンがF3でチャンピオンになった頃から知っている。彼は長い間、F1で活躍してきたが、我々は彼のF1最後の思い出がチャンピオンマシンのステアリングを握った時になるようにしたかったんだ。ロマンがW10にどんなフィードバックをするのか、楽しみだ」
「ロマンの事故は、彼らドライバーがコックピットに乗り込むたびに直面する危険性を思い出させてくれたが、同時に、このスポーツが長年にわたって安全性を向上させるために行なってきた驚くべき措置の証でもある」
「F1コミュニティは、ロマンの復帰を祝福してくれることだろう」
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