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日本でも売って! ド迫力SUV「いすゞMU-X」が東南アジアを制した理由と“トヨタ超え”の実力

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日本でも売って! ド迫力SUV「いすゞMU-X」が東南アジアを制した理由と“トヨタ超え”の実力

 「117クーペ」や「ジェミニ」「ピアッツァ」、「Mu(ミュー)」や「ビッグホーン」などの名車を生み出しながらも、日本市場では、2002年に乗用車販売から撤退してしまったいすゞ自動車。現在国内では、トラックやバスなどの商用モデルのメーカーとして活躍していますが、実は海外では、いまもピックアップトラックやSUVといった乗用車を販売しています。なかでもSUVの「MU-X」は、ぜひとも日本でもみてみたいモデルです。

文:吉川賢一/写真:エムスリープロダクション、いすゞ自動車

日本でも売って! ド迫力SUV「いすゞMU-X」が東南アジアを制した理由と“トヨタ超え”の実力

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世界60以上の国や地域で販売されている、いすゞの世界戦略車

 いすゞの3列シート7人乗りのクロスオーバーSUVである「MU-X(ミューエックス)」は、タイやオーストラリア、南アフリカ、中東、中米など、世界60以上の国や地域で販売されている、いすゞの世界戦略車です。

 初代モデルが登場したのは2013年。同社の「MU-7」の後継モデルとして登場しました。現行モデルは、2020年にフルモデルチェンジをした2代目。2024年6月には大幅に商品改良されたマイナーチェンジ版が登場し、同時に高級かつスポーティな最上級グレード「RS」も追加されています。

 主に東南アジアのタイで大活躍をしており、タイの街中では、驚くほど、このMU-Xやそのベースモデルであるピックアップトラックの「D-MAX」を見かけます。日本車の販売シェアが8割近いタイでは、トヨタ車がそのうちの4割弱を占めているといわれていますが、D-MAXやMU-Xは、ライバルとなる「ハイラックス」や「フォーチュナー」といったトヨタ車に負けないくらい、タイの街中を走行しています。実際、いすゞによると、2020年にフルモデルチェンジした現行MU-Xは、PPV(ピックアップベースド・パッセンジャー・ビークル)セグメントにおいて過去最高の販売シェア34.6%を達成したそう。

 筆者は2025年3月26日から4月6日まで開催されていたバンコク国際モーターショーでこのMU-Xを見てきましたが、出展されていた新型MU-Xの周りには、常に人だかりができていました。

いすゞの3列シートSUV「MU-X(ミューエックス)」。世界60以上の国や地域で販売されている、いすゞの世界戦略車だ

バンコク国際モーターショーに出展されていたMU-X。2024年6月のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインが大幅に改良されており、精粋でスマートなフロントフェイスとなった

見上げるほど大きく、迫力あるデザインが魅力

 MU-Xのボディサイズは、全長4860mm×全幅1885mm×全高1875mm(ルーフレール込)、ホイールベース2855mm。前述したように、ピックアップトラック「D-MAX」をベースに荷室エリアを付加したPPVです。

 エクステリアデザインは、シャープなLEDヘッドライトや、巨大なフロントグリル、ド派手な加飾のフロントバンパーなどによって、力強く印象的にまとめられています。ただ、小回り性能は優秀で、この大きさと見た目の迫力に見合わない、最小回転半径は5.6mを実現。また、フロントバンパーにはエアカーテンが採用されるなど、空気抵抗低減対策もしっかりと取り入れられています。

 サイドビューも、巨大なタイヤを納める前後フェンダーや、上下幅の薄いサイドウィンドウ、高められた車高などによって迫力があり、リアスタイルは、左右独立した大型テールランプや、ハイマウントストップランプなど、先進性が感じられるデザインとなっています。最上級グレードの「RS」ではさらに、専用フロントグリルや、20インチタイヤ(265/50R20)、専用ブラックアルミホイール、専用ブラックフェンダーアーチ、その他専用ブラックパーツが多数追加されており、先進性に加えてスポーティさが高められています。

 インテリアも、メーターパネル内に7インチサイズのTFT液晶ディスプレイが採用されているほか、9インチのセンターディスプレイも採用されており、センターディスプレイには今回のマイナーチェンジで、サラウンドビューモニターシステム(安全性能向上/駐車支援)も追加されるなど、先進装備がしっかりと搭載されています。インストルメントパネルやシート、ドアトリムなどの細部までしっかりとつくり込むなど、質感も重視。RSでは、インストルメントパネルにアンビエントライトやフットランプが追加されているほか、RSロゴ入りのヘッドレストをインストールした専用シートも採用されています。

 パワートレインは、いすゞが「マックスフォース」とよぶディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力163PS、最大トルク400Nmの2.2L直4ディーゼルターボと、最高出力190PS、最大トルク450Nmの3.0L直4ディーゼルターボの2種類、トランスミッションはどちらも8速ATです。4WDモデルはRSのみに設定されています。

 グレード構成は、エントリーグレードの「Active」、中間グレードの「Elegant」、上級グレードの「Ultimate」、最上級のスポーティモデル「RS」の4種類。価格はタイ現地価格で、Activeが119万4000バーツ(約526万円)、Elegantが142万9000バーツ(約629万円)、Ultimateが155万4000バーツ(約684万円)、RSが162万4000バーツ(約715万円)。なかなかの高額ですが、現地では妥当な価格設定のようです。

2024年6月のマイナーチェンジでは、7インチサイズのTFT液晶ディスプレイや、9インチのセンターディスプレイなど、時代に即したアップデートも行われた

ぜひ日本市場にも投入を!!

 日本でも、ランクルシリーズやジムニーシリーズなど、フレームベースのクロカンSUVが流行しつつあることを考えれば、新鮮で迫力あるデザインのMU-Xは、日本のユーザーにも大いに受け入れられるのではないでしょうか。

 かつてはトヨタや日産と並び、「御三家」とよばれていた老舗自動車メーカーのいすゞ自動車ですから、日本市場への思いはいまもあせてはいないはず。MU-Xが日本市場へ復活となれば、再びファンを魅了する一台になるかもしれません。老舗国内メーカーが、乗用車で日本復活となることを期待したいです。

バンコク国際モーターショーでは、ルーフトップテントを装備したモデルも。日本でもかなり需要がありそうだ

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文:ベストカーWeb ベストカーWeb
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みんなのコメント

1件
  • ********
    海外専売車をネットで探して「日本でも売って」とタイトルに付けるだけのお手軽記事。
    内容も長いだけで薄い。
    なお、いすゞはショールームがもう無いので、店頭販売はもはや不可能。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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