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豪州SC:ティックフォードに移籍のジェームス・コートニー仕様マスタング公開

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豪州SC:ティックフォードに移籍のジェームス・コートニー仕様マスタング公開

 オーストラリア大陸最大のツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに参戦するTickford Racingは、新加入を発表した2010年王者ジェームス・コートニーがドライブするフォード・マスタングを公開。長年、コートニーのパーソナル・スポンサーを務めるBoost Mobileのコーポレートカラーであるシルバー、オレンジ、ブラックに彩られた44号車が披露された。

 DJR Team Penskeとともにフォード系の開発チームを務めるTickfordは、投入する4台のマスタングのうち、サテライト系チームとして提携していた23Red Racingの撤退に伴い、空きの出たシートに元チャンピオンを迎え入れるとアナウンスしていた。

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 全日本F3選手権タイトル獲得を経てフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)やスーパーGTで活躍したコートニーは、オーストラリアに凱旋ののちスーパーカーへの挑戦を開始。2010年にはDick Johnson Racing(現DJR Team Penske)のフォード・ファルコンでドライバーズタイトルを獲得した。

 その後、9シーズンにわたってホールデンの一員となったコートニーは、ファクトリーチームのHRT(Horden Racing Team)として戦うWalkinshaw Racingの顔として活躍を演じてきた。

 しかし2018年から北米の強豪2チーム、Andretti AutosportとマクラーレンF1のザック・ブラウンが共同オーナーを務めるUnited Autosportsの資本参入を受けたチームはWalkinshaw Andretti Unitedへと名称を変更。

 海外カテゴリーとの提携を視野に入れたチーム作りが始まると、コートニーは新天地を求めて2020年は地元シドニーに拠点を移したTeam Sydneyのリードドライバーに就任した。しかしこちらもボードメンバーとの見解相違により、開幕わずか1戦で離脱する困難な時期を過ごした。

 ただし、この電撃離脱直後に新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的パンデミックが発生したことにより、ロックダウンの措置が採られモータースポーツ・カレンダーも中断を余儀なくされることに。このタイミングでTickford移籍を決めた39歳の元王者はフォード復帰までの期間でシーズンを1戦も欠場していない計算となり、素早くチームとの融合が進めば現実的にタイトル争いの輪に加わる可能性も出てきている。

 そのためにもコートニー自身、COVID-19の状況に左右されることを理解しつつ「6月末のシーズン再開までに可能な限りテストドライブの期間が設けられることを望んでいる」と、競争力のあるマスタングと新たなチームとのフィットに意欲を見せている。

「その機会を心から楽しみにしているんだ。ティム(・エドワーズ/Tickford Racing代表)もスーパーカーに対して働きかけを行っていて、テストの可否とその合法性について確認してくれているところだ」と状況を説明したコートニー。

「もちろん、COVID-19パンデミックの影響でシーズンの多くの分野で変更を余儀なくされた。テストを実施できるかどうかさえ疑問符がつく状況に変わりはない。確たることは言えないが、それでも是非テストが実現してほしいと願っている」

「チームも同じ気持ちでいるし、環境も含めてすべてが異なるのでそうした機会が必要なんだ。コモドアとマスタングではエルゴノミクス(システムの構造や設計/人間工学)が異なり、コクピットから見える視覚的な違いもあるだろう」

「さらにエアロダイナミクスも違い、エンジンのマッピングと出力特性も違い、それによってドライビングも大きく違ってくると思う。そう、大きな違いが山ほどあるけど、僕自身はそうした変化への適応がかなり得意なタイプだと思っている」

 そのためにも、コートニーは新たなレースエンジニアとなるブレンダン・ホーガンをはじめとするTickfordのレースチームと良好な関係を築くことが、2020年シーズンに向け重要なポイントになると指摘する。

「ビジネスであれ何であれ、機会を最大限に活かすための重要なポイントは人だ。だから、人との関係をどう築くかがおそらく最大の焦点になるだろう。個人的な関係の成熟は、エンジニアリング面の学習プロセス全体の速度を速めるからね」

 しかし、現時点でまだチームメンバーとの面会は果たせておらず、当面はファクトリーとのオンライン・ミーティングで人間関係を構築するところから始めることになる。

「そう、今のところ直接会って話をする機会には恵まれていない。それが許されるまではね。今はクルーの全員が休暇中だが、6月になれば全員が揃うことになる。そこからは“Zoom会議”も熱を帯びてくるだろう。僕らはシーズン再開までのリード期間を、可能な限りそうしてお互いの理解を深めていく努力を続けるつもりだ」

 現在、VASCはeスポーツ・シリーズの『Supercars All Stars Eseries』を開催中だが、現実のチャンピオンシップは6月27~28日のシドニー・モータースポーツパークで再開される予定だ。

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